製薬7社を比較【2026年】
中外製薬・アステラス製薬・第一三共・塩野義製薬・エーザイ・武田薬品工業・大塚ホールディングスを、年収・残業・有給・業績と、それぞれの稼ぎ方で比べました。
ひと目でわかる違い
- 30歳換算年収が最も高いのは中外製薬(約1,041万円)。
- 残業が最も少ないのは中外製薬(月3.8時間)。
- 売上の伸びが最も大きいのは第一三共(2.03倍)。
数字で比べる
| 中外製薬 | アステラス製薬 | 第一三共 | 塩野義製薬 | エーザイ | 武田薬品工業 | 大塚ホールディングス |
|---|
| 働きやすさの点数 | 86.8点(S) | 74.9点(S) | 71.2点(S-) | 69.5点(A+) | 69点(A+) | 66.7点(A) | 49.6点(C) |
| 平均年収 | 1,351万円(42歳) | 1,132万円(42.5歳) | 1,098万円(45歳) | 1,030万円(42.4歳) | 1,123万円(44.5歳) | 1,144万円(44歳) | 1,000万円(46.9歳) |
| 30歳換算年収 | 約1,041万円 | 約862万円 | 約792万円 | 約786万円 | 約819万円 | 約844万円 | 約692万円 |
| 月の平均残業 | 3.8時間 | 未公表 | 17.4時間 | 12.7時間 | 19.6時間 | 18時間 | 未公表 |
| 有給取得率 | 未公表 | 未公表 | 未公表 | 63.2% | 未公表 | 未公表 | 未公表 |
| 平均勤続年数 | 13.4年 | 15.4年 | 17.9年 | 15.3年 | 17.4年 | 13.8年 | 3.3年 |
| 売上高 | 1.26兆円 | 2.14兆円 | 2.12兆円 | 4,997億円 | 8,254億円 | 4.51兆円 | 2.47兆円 |
| 売上に対する利益の割合 | 47.5%(税引前利益) | 17.6%(税引前利益) | 12.4%(税引前利益) | 47.8%(税引前利益) | 5.3%(営業利益) | -3.2%(税引前利益) | 19.0%(税引前利益) |
| 売上の4年の伸び | 1.26倍 | 1.65倍 | 2.03倍 | 1.49倍 | 1.09倍 | 1.26倍 | 1.65倍 |
| 従業員数(単体) | 5,104人 | 4,081人 | 8,009人 | 2,808人 | 2,979人 | 4,792人 | 224人 |
点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(平均年収÷1.022^(平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。
各社はどんな会社か(点数順)
中外製薬 86.8点(S)
中外製薬は、スイスの製薬大手ロシュのグループに入っている日本の製薬会社です。自社で製造した医薬品を国内で販売し、一部の製品はロシュが海外で販売しています。単一事業の医薬品会社で、税引前利益率が約47.5%と非常に高いのが特徴です。
いまの状況:2021年に成長戦略「TOP I 2030」を策定し、「R&Dアウトプット倍増」「自社グローバル品毎年上市」を目標にしています。
アステラス製薬は、山之内製薬と藤沢薬品工業が2005年に合併して生まれた、日本を代表する製薬会社の一つです。がんの治療薬などを世界中で販売し、社員の多くが海外で働くグローバル企業です。
いまの状況:2026年度からの「経営計画2026」で、5つの重点戦略製品を軸に売上を最大化し、その収益を研究開発に投資して、2029年度以降はパイプライン(開発中の新薬)で成長を牽引することを目指しています。
第一三共 71.2点(S-)
第一三共は、三共と第一製薬が2005年に経営統合して生まれた大手製薬会社です。今は抗体に薬を結びつけてがん細胞を狙い撃ちする「ADC(抗体薬物複合体)」という新しいタイプのがん治療薬で、世界から注目される会社になっています。
いまの状況:2035年ビジョンとして「Trusted healthcare innovator」を掲げ、第6期中期経営計画(2026〜2030年度)では、ADC製品の価値を最大化し、2035年に「グローバルトップ5のがん領域の会社」になることを目指しています。
塩野義製薬 69.5点(A+)
塩野義製薬は、1878年創業の薬種問屋から始まった大阪の製薬会社です。医療用医薬品の研究開発・製造・販売に絞った単一事業の会社で、税引前利益率が約47.8%と非常に高いのが特徴です。最近は鳥居薬品やJTの医薬事業を取り込み、規模を広げています。
いまの状況:2030年のビジョンとして「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」を掲げ、医療用医薬品を提供する従来型の「創薬型製薬企業」から、幅広いヘルスケアサービスを提供する「HaaS(Healthcare as a Service)企業」への変革を目指しています。
エーザイは、認知症を中心とする神経領域とがん領域に強みを持つ製薬会社です。日本、北米、中国、欧州、アジア・中南米など世界で医薬品を販売しています。企業理念「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を定款に定めているのが特徴です。
いまの状況:2025年3月に、hhc理念に基づき「すべての人が自分らしく生ききる世界」をつくるための「エーザイの未来創造戦略」を策定しました。
武田薬品工業は、江戸時代に大阪・道修町の薬の問屋として始まった、日本最大の製薬会社です。いまは売上の多くを海外で稼ぐ「グローバルなバイオ医薬品企業」を名乗り、世界中から人と研究を集めています。
いまの状況:重点の3分野に経営資源を集中し、研究開発にAIやデジタル技術を広く取り入れることで、新薬をより速く、効率よく患者さんに届けることを目指しています。
大塚ホールディングスは、大塚製薬、大鵬薬品、大塚製薬工場、大塚食品などを束ねる持株会社です。医療用医薬品や輸液などの「医療関連」と、医薬部外品・機能性食品・栄養補助食品などの「ニュートラシューティカルズ関連」を2つのコア事業にしています。
いまの状況:2024〜2028年度の第4次中期経営計画を「新規事業の拡大と次世代の成長を生み出す投資を促進〜創造と成長の5年間〜」と位置づけています。
2社ずつ詳しく比べる