トップ › 会社比較 › 製薬 › 第一三共と塩野義製薬

第一三共と塩野義製薬の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、塩野義製薬が約786万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は第一三共が17.4時間、塩野義製薬が12.7時間。塩野義製薬のほうが月4.7時間少ない。
  • 売上高は第一三共が2.12兆円、塩野義製薬が4,997億円で、第一三共が約4.2倍の規模。

数字で比べる

第一三共塩野義製薬
働きやすさの点数71.2点(⁠S-)69.5点(⁠A+)
平均年収1,098万円(⁠45歳)1,030万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約792万円約786万円
月の平均残業17.4時間12.7時間
有給取得率未公表63.2%
平均勤続年数17.9年15.3年
売上高2.12兆円4,997億円
売上に対する利益の割合12.4%(⁠税引前利益)47.8%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び2.03倍1.49倍
従業員数(⁠単体)8,009人2,808人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は第一三共が12.4%、塩野義製薬が47.8%で、塩野義製薬のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは第一三共が2.03倍、塩野義製薬が1.49倍で、勢いは第一三共が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、塩野義製薬が69.5点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

第一三共

第一三共は、三共と第一製薬が2005年に経営統合して生まれた大手製薬会社です。今は抗体に薬を結びつけてがん細胞を狙い撃ちする「⁠ADC(⁠抗体薬物複合体)」という新しいタイプのがん治療薬で、世界から注目される会社になっています。

売上高は約2.1兆円です。事業は医薬品のみで、医療用医薬品の研究開発・製造・販売のほか、一般用医薬品(⁠第一三共ヘルスケア)やワクチンも手がけています。

塩野義製薬

塩野義製薬は、1878年創業の薬種問屋から始まった大阪の製薬会社です。医療用医薬品の研究開発・製造・販売に絞った単一事業の会社で、税引前利益率が約47.8%と非常に高いのが特徴です。最近は鳥居薬品やJTの医薬事業を取り込み、規模を広げています。

売上高は約4,997億円です。事業は医療用医薬品の研究開発・仕入・製造・販売の単一セグメントです。2026年にはViiV Healthcareへの追加出資で同社を持分法適用関連会社にしました。

歴史の違い

第一三共

  1. 2005年三共と第一製薬が共同で持株会社を設立し、経営統合します。
  2. 2008年ランバクシー・ラボラトリーズを買収します。
  3. 2011〜2014年アメリカのプレキシコン、アンビットなどのバイオ企業を買収し、がんの薬の研究を強めます。
  4. 2017〜2018年ワクチンの会社を完全子会社にし、バイオ医薬品の会社を設立します。

塩野義製薬

  1. 1878年初代塩野義三郎が薬種問屋を創業し、和漢薬を売り始めます。
  2. 1910〜1943年塩野製薬所を建て、自社で薬をつくるようになります。
  3. 2008〜2011年アメリカのサイエルファーマを買収し、2011年には大阪に医薬研究センターを建てて創薬研究を集約します。
  4. 2019〜2020年製造をシオノギファーマに移し、エムスリーと合弁会社をつくり、中国に平安塩野義を設立します(⁠2025年に完全子会社化)。

いま何に賭けているか

第一三共

2035年ビジョンとして「⁠Trusted healthcare innovator」を掲げ、第6期中期経営計画(⁠2026〜2030年度)では、ADC製品の価値を最大化し、2035年に「⁠グローバルトップ5のがん領域の会社」になることを目指しています。今後5年間で20以上の適応症(⁠薬が使える病気)の承認取得を目指すとしています。

塩野義製薬

2030年のビジョンとして「⁠新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」を掲げ、医療用医薬品を提供する従来型の「⁠創薬型製薬企業」から、幅広いヘルスケアサービスを提供する「⁠HaaS(⁠Healthcare as a Service)企業」への変革を目指しています。会社は、主力製品の特許切れを事業の持続性に関わる課題として挙げています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい第一三共。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い塩野義製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

第一三共と塩野義製薬はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、塩野義製薬が約786万円。ほぼ同じ水準。
第一三共と塩野義製薬はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は第一三共が17.4時間、塩野義製薬が12.7時間。塩野義製薬のほうが月4.7時間少ない。
第一三共と塩野義製薬はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、塩野義製薬が69.5点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく