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中外製薬と大塚ホールディングスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は中外製薬が約1,041万円、大塚ホールディングスが約692万円。中外製薬のほうが約349万円高い。
  • 売上高は中外製薬が1.26兆円、大塚ホールディングスが2.47兆円で、大塚ホールディングスが約2.0倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は中外製薬が47.5%、大塚ホールディングスが19.0%で、中外製薬のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

中外製薬大塚ホールディングス
働きやすさの点数86.8点(⁠S)49.6点(⁠C)
平均年収1,351万円(⁠42歳)1,000万円(⁠46.9歳)
30歳換算年収約1,041万円約692万円
月の平均残業3.8時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.4年3.3年
売上高1.26兆円2.47兆円
売上に対する利益の割合47.5%(⁠税引前利益)19.0%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.65倍
従業員数(⁠単体)5,104人224人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは中外製薬が1.26倍、大塚ホールディングスが1.65倍で、勢いは大塚ホールディングスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は中外製薬が86.8点、大塚ホールディングスが49.6点で、中外製薬が上回る。

何で稼いでいるかの違い

中外製薬

中外製薬は、スイスの製薬大手ロシュのグループに入っている日本の製薬会社です。自社で製造した医薬品を国内で販売し、一部の製品はロシュが海外で販売しています。単一事業の医薬品会社で、税引前利益率が約47.5%と非常に高いのが特徴です。

売上高は約1.26兆円です。事業は医薬品だけです。国内では自社で製造した医薬品を特約店を通じて売り、海外ではロシュが中外製薬の一部の製品を輸入して販売しています。

大塚ホールディングス

大塚ホールディングスは、大塚製薬、大鵬薬品、大塚製薬工場、大塚食品などを束ねる持株会社です。医療用医薬品や輸液などの「⁠医療関連」と、医薬部外品・機能性食品・栄養補助食品などの「⁠ニュートラシューティカルズ関連」を2つのコア事業にしています。

売上高は約2.47兆円です。事業は、医療関連(⁠大塚製薬、大鵬薬品の医療用医薬品や、大塚製薬工場の臨床栄養)、ニュートラシューティカルズ関連、消費者関連、その他(⁠倉庫・運送、液晶・分光、化学薬品など)に分かれています。

歴史の違い

中外製薬

  1. 1925年上野十蔵が中外新薬商会を創業し、医薬品の輸入販売を始めます。
  2. 1971〜1989年臨床検査薬の分野に進出し、1989年にはアメリカのジェン・プローブを買収します。
  3. 2002年ロシュとの戦略的アライアンスに基づき、日本ロシュと合併し、ロシュ・ホールディングが親会社になります。
  4. 2004〜2005年一般用医薬品事業をライオンに譲渡します。

大塚ホールディングス

  1. 2008年大塚製薬が株式移転で持株会社の大塚ホールディングスを設立し、大塚製薬工場を完全子会社にします。
  2. 2009年大鵬薬品と大塚化学を完全子会社にし、グループを持株会社の下にまとめます。
  3. 2010年東京証券取引所に上場します。
  4. 2013〜2018年アメリカのアステックス、アバニア、ビステラを買収し、カナダのデイヤフーズも買収します。

いま何に賭けているか

中外製薬

2021年に成長戦略「⁠TOP I 2030」を策定し、「⁠R&Dアウトプット倍増」「⁠自社グローバル品毎年上市」を目標にしています。3年ごとの中期経営計画は廃止し、長期目標から逆算した「⁠中期マイルストン」で進捗を管理しています。目指す姿は「⁠患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーター」です。

大塚ホールディングス

2024〜2028年度の第4次中期経営計画を「⁠新規事業の拡大と次世代の成長を生み出す投資を促進〜創造と成長の5年間〜」と位置づけています。LOE(⁠主力品の独占販売期間の終了)による調整局面を短くし、再び事業利益の2桁以上の成長に戻すことを目標にしています。2035年に向けては「⁠地球環境」「⁠女性の健康」「⁠少子高齢社会」を重点課題にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい大塚ホールディングス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い中外製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

中外製薬と大塚ホールディングスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は中外製薬が約1,041万円、大塚ホールディングスが約692万円。中外製薬のほうが約349万円高い。
中外製薬と大塚ホールディングスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は中外製薬が86.8点、大塚ホールディングスが49.6点で、中外製薬が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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