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塩野義製薬と大塚ホールディングスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は塩野義製薬が約786万円、大塚ホールディングスが約692万円。塩野義製薬のほうが約94万円高い。
  • 売上高は塩野義製薬が4,997億円、大塚ホールディングスが2.47兆円で、大塚ホールディングスが約4.9倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は塩野義製薬が47.8%、大塚ホールディングスが19.0%で、塩野義製薬のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

塩野義製薬大塚ホールディングス
働きやすさの点数69.5点(⁠A+)49.6点(⁠C)
平均年収1,030万円(⁠42.4歳)1,000万円(⁠46.9歳)
30歳換算年収約786万円約692万円
月の平均残業12.7時間未公表
有給取得率63.2%未公表
平均勤続年数15.3年3.3年
売上高4,997億円2.47兆円
売上に対する利益の割合47.8%(⁠税引前利益)19.0%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.49倍1.65倍
従業員数(⁠単体)2,808人224人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは塩野義製薬が1.49倍、大塚ホールディングスが1.65倍で、勢いは大塚ホールディングスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は塩野義製薬が69.5点、大塚ホールディングスが49.6点で、塩野義製薬が上回る。

何で稼いでいるかの違い

塩野義製薬

塩野義製薬は、1878年創業の薬種問屋から始まった大阪の製薬会社です。医療用医薬品の研究開発・製造・販売に絞った単一事業の会社で、税引前利益率が約47.8%と非常に高いのが特徴です。最近は鳥居薬品やJTの医薬事業を取り込み、規模を広げています。

売上高は約4,997億円です。事業は医療用医薬品の研究開発・仕入・製造・販売の単一セグメントです。2026年にはViiV Healthcareへの追加出資で同社を持分法適用関連会社にしました。

大塚ホールディングス

大塚ホールディングスは、大塚製薬、大鵬薬品、大塚製薬工場、大塚食品などを束ねる持株会社です。医療用医薬品や輸液などの「⁠医療関連」と、医薬部外品・機能性食品・栄養補助食品などの「⁠ニュートラシューティカルズ関連」を2つのコア事業にしています。

売上高は約2.47兆円です。事業は、医療関連(⁠大塚製薬、大鵬薬品の医療用医薬品や、大塚製薬工場の臨床栄養)、ニュートラシューティカルズ関連、消費者関連、その他(⁠倉庫・運送、液晶・分光、化学薬品など)に分かれています。

歴史の違い

塩野義製薬

  1. 1878年初代塩野義三郎が薬種問屋を創業し、和漢薬を売り始めます。
  2. 1910〜1943年塩野製薬所を建て、自社で薬をつくるようになります。
  3. 2008〜2011年アメリカのサイエルファーマを買収し、2011年には大阪に医薬研究センターを建てて創薬研究を集約します。
  4. 2019〜2020年製造をシオノギファーマに移し、エムスリーと合弁会社をつくり、中国に平安塩野義を設立します(⁠2025年に完全子会社化)。

大塚ホールディングス

  1. 2008年大塚製薬が株式移転で持株会社の大塚ホールディングスを設立し、大塚製薬工場を完全子会社にします。
  2. 2009年大鵬薬品と大塚化学を完全子会社にし、グループを持株会社の下にまとめます。
  3. 2010年東京証券取引所に上場します。
  4. 2013〜2018年アメリカのアステックス、アバニア、ビステラを買収し、カナダのデイヤフーズも買収します。

いま何に賭けているか

塩野義製薬

2030年のビジョンとして「⁠新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」を掲げ、医療用医薬品を提供する従来型の「⁠創薬型製薬企業」から、幅広いヘルスケアサービスを提供する「⁠HaaS(⁠Healthcare as a Service)企業」への変革を目指しています。会社は、主力製品の特許切れを事業の持続性に関わる課題として挙げています。

大塚ホールディングス

2024〜2028年度の第4次中期経営計画を「⁠新規事業の拡大と次世代の成長を生み出す投資を促進〜創造と成長の5年間〜」と位置づけています。LOE(⁠主力品の独占販売期間の終了)による調整局面を短くし、再び事業利益の2桁以上の成長に戻すことを目標にしています。2035年に向けては「⁠地球環境」「⁠女性の健康」「⁠少子高齢社会」を重点課題にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい大塚ホールディングス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い塩野義製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

塩野義製薬と大塚ホールディングスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は塩野義製薬が約786万円、大塚ホールディングスが約692万円。塩野義製薬のほうが約94万円高い。
塩野義製薬と大塚ホールディングスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は塩野義製薬が69.5点、大塚ホールディングスが49.6点で、塩野義製薬が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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