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第一三共と中外製薬の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、中外製薬が約1,041万円。中外製薬のほうが約249万円高い。
  • 月の平均残業は第一三共が17.4時間、中外製薬が3.8時間。中外製薬のほうが月13.6時間少ない。
  • 売上高は第一三共が2.12兆円、中外製薬が1.26兆円で、第一三共が約1.7倍の規模。

数字で比べる

第一三共中外製薬
働きやすさの点数71.2点(⁠S-)86.8点(⁠S)
平均年収1,098万円(⁠45歳)1,351万円(⁠42歳)
30歳換算年収約792万円約1,041万円
月の平均残業17.4時間3.8時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数17.9年13.4年
売上高2.12兆円1.26兆円
売上に対する利益の割合12.4%(⁠税引前利益)47.5%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び2.03倍1.26倍
従業員数(⁠単体)8,009人5,104人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は第一三共が12.4%、中外製薬が47.5%で、中外製薬のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは第一三共が2.03倍、中外製薬が1.26倍で、勢いは第一三共が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、中外製薬が86.8点で、中外製薬が上回る。

何で稼いでいるかの違い

第一三共

第一三共は、三共と第一製薬が2005年に経営統合して生まれた大手製薬会社です。今は抗体に薬を結びつけてがん細胞を狙い撃ちする「⁠ADC(⁠抗体薬物複合体)」という新しいタイプのがん治療薬で、世界から注目される会社になっています。

売上高は約2.1兆円です。事業は医薬品のみで、医療用医薬品の研究開発・製造・販売のほか、一般用医薬品(⁠第一三共ヘルスケア)やワクチンも手がけています。

中外製薬

中外製薬は、スイスの製薬大手ロシュのグループに入っている日本の製薬会社です。自社で製造した医薬品を国内で販売し、一部の製品はロシュが海外で販売しています。単一事業の医薬品会社で、税引前利益率が約47.5%と非常に高いのが特徴です。

売上高は約1.26兆円です。事業は医薬品だけです。国内では自社で製造した医薬品を特約店を通じて売り、海外ではロシュが中外製薬の一部の製品を輸入して販売しています。

歴史の違い

第一三共

  1. 2005年三共と第一製薬が共同で持株会社を設立し、経営統合します。
  2. 2008年ランバクシー・ラボラトリーズを買収します。
  3. 2011〜2014年アメリカのプレキシコン、アンビットなどのバイオ企業を買収し、がんの薬の研究を強めます。
  4. 2017〜2018年ワクチンの会社を完全子会社にし、バイオ医薬品の会社を設立します。

中外製薬

  1. 1925年上野十蔵が中外新薬商会を創業し、医薬品の輸入販売を始めます。
  2. 1971〜1989年臨床検査薬の分野に進出し、1989年にはアメリカのジェン・プローブを買収します。
  3. 2002年ロシュとの戦略的アライアンスに基づき、日本ロシュと合併し、ロシュ・ホールディングが親会社になります。
  4. 2004〜2005年一般用医薬品事業をライオンに譲渡します。

いま何に賭けているか

第一三共

2035年ビジョンとして「⁠Trusted healthcare innovator」を掲げ、第6期中期経営計画(⁠2026〜2030年度)では、ADC製品の価値を最大化し、2035年に「⁠グローバルトップ5のがん領域の会社」になることを目指しています。今後5年間で20以上の適応症(⁠薬が使える病気)の承認取得を目指すとしています。

中外製薬

2021年に成長戦略「⁠TOP I 2030」を策定し、「⁠R&Dアウトプット倍増」「⁠自社グローバル品毎年上市」を目標にしています。3年ごとの中期経営計画は廃止し、長期目標から逆算した「⁠中期マイルストン」で進捗を管理しています。目指す姿は「⁠患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーター」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で中外製薬が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい第一三共。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い中外製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

第一三共と中外製薬はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、中外製薬が約1,041万円。中外製薬のほうが約249万円高い。
第一三共と中外製薬はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は第一三共が17.4時間、中外製薬が3.8時間。中外製薬のほうが月13.6時間少ない。
第一三共と中外製薬はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、中外製薬が86.8点で、中外製薬が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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