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中外製薬の面接対策

10分で読める企業研究。有価証券報告書と公的データから、中外製薬の面接の前に押さえておきたいことを1ページにまとめました。

1. 中外製薬はどんな会社か

中外製薬は、スイスの製薬大手ロシュのグループに入っている日本の製薬会社です。自社で製造した医薬品を国内で販売し、一部の製品はロシュが海外で販売しています。単一事業の医薬品会社で、税引前利益率が約47.5%と非常に高いのが特徴です。

いまの状況:2021年に成長戦略「⁠TOP I 2030」を策定し、「⁠R&Dアウトプット倍増」「⁠自社グローバル品毎年上市」を目標にしています。

転機:2004〜2005年 一般用医薬品事業をライオンに譲渡します/2012〜2023年 シンガポールに研究子会社を設立し、2022年に中外ライフサイエンスパーク横浜を建設、2023年に富士御殿場研究所と鎌倉研究所を閉鎖します。

2. 面接で使える数字

項目数字比べると
売上高1.26兆円化学工業の上場247社中14位。
売上に対する税引前利益の割合47.5%業界中央値7.4%より40.1ポイント高い。
売上の4年の伸び1.26倍業界中央値は1.19倍。
従業員数(⁠単体)5,104人4年で1.01倍。
30歳換算年収約1,041万円業界中央値は約564万円。
月の平均残業3.8時間業界中央値は12.9時間。

売上・利益は有価証券報告書、年収・残業は公的データ(⁠詳しくは中外製薬の企業ページ)。

3. 押さえておきたいこと

  • 2002年から、スイスのロシュ(⁠エフ・ホフマン・ラ・ロシュ)が親会社です。ロシュとの戦略的アライアンスのもとで、自社の製品の一部はロシュが海外で輸入・販売しています。
  • 3年ごとの中期経営計画を廃止し、2021年に策定した「⁠TOP I 2030」から逆算した中期マイルストンで管理しています。重点指標は長期の投資効率を示すCore ROICで、ROEも重視しています。
  • 2002年に診断薬事業を譲渡し、2004年に一般用医薬品(⁠市販薬)をライオンに譲渡して、革新的な新薬の創出に経営資源を集中してきました。Core Valuesは「⁠患者中心」「⁠フロンティア精神」「⁠誠実」です。

4. 聞かれる質問の材料

一言でいうと

中外製薬株式会社は、上場247社の中で売上14位の大手。稼ぎ方は「⁠自社で作って売るメーカー型」。

同業との違い(⁠規模の近い3社と比べて)

中外製薬日本酸素ホールディングスエア・ウォーターDIC
売上高1.26兆円1.36兆円1.07兆円1.05兆円
利益率47.5%(⁠税引前)13.0%(⁠税引前)-4.8%(⁠税引前)4.2%(⁠経常)
4年の売上の伸び1.26倍1.42倍1.26倍1.23倍
30歳換算年収1,041万円802万円622万円585万円
月の残業3.8時間未公表15.3時間12.9時間

4社の中で30歳換算年収が最も高い。4社の中で残業が最も少ない。

求める人物像

人財の価値を最大限に引き出すために、当社では人財マネジメント方針に基づき以下の戦略を実行しています。個を描く「⁠社員一人ひとりがキャリアを描き、未来の自己実現と「⁠TOP I 2030」とをシンクロさせる」ことをテーマに掲げ、次世代経営人財とサイエンス人財やデジタル人財等の高度専門人財の発掘・採用・育成に力を入れて取り組んでいます。出典:有価証券報告書「⁠人材の育成に関する方針」

有価証券報告書でくり返し使われている言葉:成長・挑戦・デジタル・イノベーション・自律

会社自身が挙げているリスク

ERM導入、ITシステム活用、経営戦略に関連する潜在、市場・顧客、事業基盤、事業遂行。

出典:有価証券報告書「⁠事業等のリスク」の見出し

よく聞かれる質問と答えの材料

なぜ同業他社ではなく当社か
規模の近い同業3社と並べると、4社の中で30歳換算年収が最も高い、4社の中で残業が最も少ない。
当社の課題は
会社自身は「⁠ERM導入」「⁠ITシステム活用」「⁠経営戦略に関連する潜在」をリスクに挙げている。

5. 逆質問の例

  • 「⁠TOP I 2030」を進めるうえで、配属予定の部署ではどんな取り組みが始まっていますか。
  • 有価証券報告書で「⁠ERM導入」をリスクに挙げていますが、配属予定の部署ではどう備えていますか。

同業他社との違い