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武田薬品工業とアステラス製薬の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、アステラス製薬が約862万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高は武田薬品工業が4.51兆円、アステラス製薬が2.14兆円で、武田薬品工業が約2.1倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は武田薬品工業が-3.2%、アステラス製薬が17.6%で、アステラス製薬のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

武田薬品工業アステラス製薬
働きやすさの点数66.7点(⁠A)74.9点(⁠S)
平均年収1,144万円(⁠44歳)1,132万円(⁠42.5歳)
30歳換算年収約844万円約862万円
月の平均残業18時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.8年15.4年
売上高4.51兆円2.14兆円
売上に対する利益の割合-3.2%(⁠税引前利益)17.6%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.65倍
従業員数(⁠単体)4,792人4,081人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは武田薬品工業が1.26倍、アステラス製薬が1.65倍で、勢いはアステラス製薬が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、アステラス製薬が74.9点で、アステラス製薬が上回る。

何で稼いでいるかの違い

武田薬品工業

武田薬品工業は、江戸時代に大阪・道修町の薬の問屋として始まった、日本最大の製薬会社です。いまは売上の多くを海外で稼ぐ「⁠グローバルなバイオ医薬品企業」を名乗り、世界中から人と研究を集めています。

売上高は約4.5兆円で、化学工業(⁠医薬品を含む)で国内1位です。お金の入り口は、病院で処方される医薬品です。患者さんが使う薬の代金は、多くの国で公的な保険から支払われます。

アステラス製薬

アステラス製薬は、山之内製薬と藤沢薬品工業が2005年に合併して生まれた、日本を代表する製薬会社の一つです。がんの治療薬などを世界中で販売し、社員の多くが海外で働くグローバル企業です。

売上高は約2.1兆円です。事業は医薬品のみで、新しい薬を研究・開発し、特許で守られた期間に世界中で販売して稼ぎます。薬の開発には長い年月と多額の費用がかかる一方、成功すれば大きな利益を生みます。

歴史の違い

武田薬品工業

  1. 1781年大阪で薬種商(⁠薬の問屋)として創業します。
  2. 1914〜1915年研究部門と工場をつくり、薬を「⁠売る」会社から「⁠研究してつくる」会社になっていきます。
  3. 2005〜2007年動物用医薬品、ビタミン、化学品、食品、農薬などの事業を次々に売却し、医薬品に集中します。
  4. 2008〜2011年アメリカのミレニアム(⁠がんの薬)、スイスのナイコメッドなど、海外の製薬会社を大型買収して世界に広がります。

アステラス製薬

  1. 1923年山内健二が大阪で山之内薬品商会を創業します。
  2. 1986〜1989年アイルランドに工場をつくり、筑波研究センターを完成させるなど、研究と海外生産を強めます。
  3. 2005年山之内製薬と藤沢薬品工業が合併し、アステラス製薬が生まれます。
  4. 2007〜2018年アメリカのがん治療薬の会社OSI、ドイツの抗体医薬の会社ガニメドなどを次々に買収し、がん領域を強くします。

いま何に賭けているか

武田薬品工業

重点の3分野に経営資源を集中し、研究開発にAIやデジタル技術を広く取り入れることで、新薬をより速く、効率よく患者さんに届けることを目指しています。薬価への圧力が強まる中でも、研究開発のパイプライン(⁠開発中の新薬の候補)を育てることが成長のカギです。

アステラス製薬

2026年度からの「⁠経営計画2026」で、5つの重点戦略製品を軸に売上を最大化し、その収益を研究開発に投資して、2029年度以降はパイプライン(⁠開発中の新薬)で成長を牽引することを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいアステラス製薬。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いアステラス製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

武田薬品工業とアステラス製薬はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、アステラス製薬が約862万円。ほぼ同じ水準。
武田薬品工業とアステラス製薬はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、アステラス製薬が74.9点で、アステラス製薬が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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