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武田薬品工業と塩野義製薬の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、塩野義製薬が約786万円。武田薬品工業のほうが約58万円高い。
  • 月の平均残業は武田薬品工業が18時間、塩野義製薬が12.7時間。塩野義製薬のほうが月5.3時間少ない。
  • 売上高は武田薬品工業が4.51兆円、塩野義製薬が4,997億円で、武田薬品工業が約9.0倍の規模。

数字で比べる

武田薬品工業塩野義製薬
働きやすさの点数66.7点(⁠A)69.5点(⁠A+)
平均年収1,144万円(⁠44歳)1,030万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約844万円約786万円
月の平均残業18時間12.7時間
有給取得率未公表63.2%
平均勤続年数13.8年15.3年
売上高4.51兆円4,997億円
売上に対する利益の割合-3.2%(⁠税引前利益)47.8%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.49倍
従業員数(⁠単体)4,792人2,808人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は武田薬品工業が-3.2%、塩野義製薬が47.8%で、塩野義製薬のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは武田薬品工業が1.26倍、塩野義製薬が1.49倍で、勢いは塩野義製薬が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、塩野義製薬が69.5点で、塩野義製薬が上回る。

何で稼いでいるかの違い

武田薬品工業

武田薬品工業は、江戸時代に大阪・道修町の薬の問屋として始まった、日本最大の製薬会社です。いまは売上の多くを海外で稼ぐ「⁠グローバルなバイオ医薬品企業」を名乗り、世界中から人と研究を集めています。

売上高は約4.5兆円で、化学工業(⁠医薬品を含む)で国内1位です。お金の入り口は、病院で処方される医薬品です。患者さんが使う薬の代金は、多くの国で公的な保険から支払われます。

塩野義製薬

塩野義製薬は、1878年創業の薬種問屋から始まった大阪の製薬会社です。医療用医薬品の研究開発・製造・販売に絞った単一事業の会社で、税引前利益率が約47.8%と非常に高いのが特徴です。最近は鳥居薬品やJTの医薬事業を取り込み、規模を広げています。

売上高は約4,997億円です。事業は医療用医薬品の研究開発・仕入・製造・販売の単一セグメントです。2026年にはViiV Healthcareへの追加出資で同社を持分法適用関連会社にしました。

歴史の違い

武田薬品工業

  1. 1781年大阪で薬種商(⁠薬の問屋)として創業します。
  2. 1914〜1915年研究部門と工場をつくり、薬を「⁠売る」会社から「⁠研究してつくる」会社になっていきます。
  3. 2005〜2007年動物用医薬品、ビタミン、化学品、食品、農薬などの事業を次々に売却し、医薬品に集中します。
  4. 2008〜2011年アメリカのミレニアム(⁠がんの薬)、スイスのナイコメッドなど、海外の製薬会社を大型買収して世界に広がります。

塩野義製薬

  1. 1878年初代塩野義三郎が薬種問屋を創業し、和漢薬を売り始めます。
  2. 1910〜1943年塩野製薬所を建て、自社で薬をつくるようになります。
  3. 2008〜2011年アメリカのサイエルファーマを買収し、2011年には大阪に医薬研究センターを建てて創薬研究を集約します。
  4. 2019〜2020年製造をシオノギファーマに移し、エムスリーと合弁会社をつくり、中国に平安塩野義を設立します(⁠2025年に完全子会社化)。

いま何に賭けているか

武田薬品工業

重点の3分野に経営資源を集中し、研究開発にAIやデジタル技術を広く取り入れることで、新薬をより速く、効率よく患者さんに届けることを目指しています。薬価への圧力が強まる中でも、研究開発のパイプライン(⁠開発中の新薬の候補)を育てることが成長のカギです。

塩野義製薬

2030年のビジョンとして「⁠新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」を掲げ、医療用医薬品を提供する従来型の「⁠創薬型製薬企業」から、幅広いヘルスケアサービスを提供する「⁠HaaS(⁠Healthcare as a Service)企業」への変革を目指しています。会社は、主力製品の特許切れを事業の持続性に関わる課題として挙げています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら武田薬品工業、時間のゆとりを取るなら塩野義製薬。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい塩野義製薬。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い塩野義製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

武田薬品工業と塩野義製薬はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、塩野義製薬が約786万円。武田薬品工業のほうが約58万円高い。
武田薬品工業と塩野義製薬はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は武田薬品工業が18時間、塩野義製薬が12.7時間。塩野義製薬のほうが月5.3時間少ない。
武田薬品工業と塩野義製薬はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、塩野義製薬が69.5点で、塩野義製薬が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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