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第一三共と大塚ホールディングスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、大塚ホールディングスが約692万円。第一三共のほうが約100万円高い。
  • 売上高は第一三共が2.12兆円、大塚ホールディングスが2.47兆円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は第一三共が12.4%、大塚ホールディングスが19.0%で、大塚ホールディングスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

第一三共大塚ホールディングス
働きやすさの点数71.2点(⁠S-)49.6点(⁠C)
平均年収1,098万円(⁠45歳)1,000万円(⁠46.9歳)
30歳換算年収約792万円約692万円
月の平均残業17.4時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数17.9年3.3年
売上高2.12兆円2.47兆円
売上に対する利益の割合12.4%(⁠税引前利益)19.0%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び2.03倍1.65倍
従業員数(⁠単体)8,009人224人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは第一三共が2.03倍、大塚ホールディングスが1.65倍で、勢いは第一三共が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、大塚ホールディングスが49.6点で、第一三共が上回る。

何で稼いでいるかの違い

第一三共

第一三共は、三共と第一製薬が2005年に経営統合して生まれた大手製薬会社です。今は抗体に薬を結びつけてがん細胞を狙い撃ちする「⁠ADC(⁠抗体薬物複合体)」という新しいタイプのがん治療薬で、世界から注目される会社になっています。

売上高は約2.1兆円です。事業は医薬品のみで、医療用医薬品の研究開発・製造・販売のほか、一般用医薬品(⁠第一三共ヘルスケア)やワクチンも手がけています。

大塚ホールディングス

大塚ホールディングスは、大塚製薬、大鵬薬品、大塚製薬工場、大塚食品などを束ねる持株会社です。医療用医薬品や輸液などの「⁠医療関連」と、医薬部外品・機能性食品・栄養補助食品などの「⁠ニュートラシューティカルズ関連」を2つのコア事業にしています。

売上高は約2.47兆円です。事業は、医療関連(⁠大塚製薬、大鵬薬品の医療用医薬品や、大塚製薬工場の臨床栄養)、ニュートラシューティカルズ関連、消費者関連、その他(⁠倉庫・運送、液晶・分光、化学薬品など)に分かれています。

歴史の違い

第一三共

  1. 2005年三共と第一製薬が共同で持株会社を設立し、経営統合します。
  2. 2008年ランバクシー・ラボラトリーズを買収します。
  3. 2011〜2014年アメリカのプレキシコン、アンビットなどのバイオ企業を買収し、がんの薬の研究を強めます。
  4. 2017〜2018年ワクチンの会社を完全子会社にし、バイオ医薬品の会社を設立します。

大塚ホールディングス

  1. 2008年大塚製薬が株式移転で持株会社の大塚ホールディングスを設立し、大塚製薬工場を完全子会社にします。
  2. 2009年大鵬薬品と大塚化学を完全子会社にし、グループを持株会社の下にまとめます。
  3. 2010年東京証券取引所に上場します。
  4. 2013〜2018年アメリカのアステックス、アバニア、ビステラを買収し、カナダのデイヤフーズも買収します。

いま何に賭けているか

第一三共

2035年ビジョンとして「⁠Trusted healthcare innovator」を掲げ、第6期中期経営計画(⁠2026〜2030年度)では、ADC製品の価値を最大化し、2035年に「⁠グローバルトップ5のがん領域の会社」になることを目指しています。今後5年間で20以上の適応症(⁠薬が使える病気)の承認取得を目指すとしています。

大塚ホールディングス

2024〜2028年度の第4次中期経営計画を「⁠新規事業の拡大と次世代の成長を生み出す投資を促進〜創造と成長の5年間〜」と位置づけています。LOE(⁠主力品の独占販売期間の終了)による調整局面を短くし、再び事業利益の2桁以上の成長に戻すことを目標にしています。2035年に向けては「⁠地球環境」「⁠女性の健康」「⁠少子高齢社会」を重点課題にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい第一三共。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い大塚ホールディングスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

第一三共と大塚ホールディングスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、大塚ホールディングスが約692万円。第一三共のほうが約100万円高い。
第一三共と大塚ホールディングスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、大塚ホールディングスが49.6点で、第一三共が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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