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アステラス製薬と第一三共の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はアステラス製薬が約862万円、第一三共が約792万円。アステラス製薬のほうが約70万円高い。
  • 売上高はアステラス製薬が2.14兆円、第一三共が2.12兆円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合はアステラス製薬が17.6%、第一三共が12.4%で、アステラス製薬のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

アステラス製薬第一三共
働きやすさの点数74.9点(⁠S)71.2点(⁠S-)
平均年収1,132万円(⁠42.5歳)1,098万円(⁠45歳)
30歳換算年収約862万円約792万円
月の平均残業未公表17.4時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数15.4年17.9年
売上高2.14兆円2.12兆円
売上に対する利益の割合17.6%(⁠税引前利益)12.4%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.65倍2.03倍
従業員数(⁠単体)4,081人8,009人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはアステラス製薬が1.65倍、第一三共が2.03倍で、勢いは第一三共が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はアステラス製薬が74.9点、第一三共が71.2点で、アステラス製薬が上回る。

何で稼いでいるかの違い

アステラス製薬

アステラス製薬は、山之内製薬と藤沢薬品工業が2005年に合併して生まれた、日本を代表する製薬会社の一つです。がんの治療薬などを世界中で販売し、社員の多くが海外で働くグローバル企業です。

売上高は約2.1兆円です。事業は医薬品のみで、新しい薬を研究・開発し、特許で守られた期間に世界中で販売して稼ぎます。薬の開発には長い年月と多額の費用がかかる一方、成功すれば大きな利益を生みます。

第一三共

第一三共は、三共と第一製薬が2005年に経営統合して生まれた大手製薬会社です。今は抗体に薬を結びつけてがん細胞を狙い撃ちする「⁠ADC(⁠抗体薬物複合体)」という新しいタイプのがん治療薬で、世界から注目される会社になっています。

売上高は約2.1兆円です。事業は医薬品のみで、医療用医薬品の研究開発・製造・販売のほか、一般用医薬品(⁠第一三共ヘルスケア)やワクチンも手がけています。

歴史の違い

アステラス製薬

  1. 1923年山内健二が大阪で山之内薬品商会を創業します。
  2. 1986〜1989年アイルランドに工場をつくり、筑波研究センターを完成させるなど、研究と海外生産を強めます。
  3. 2005年山之内製薬と藤沢薬品工業が合併し、アステラス製薬が生まれます。
  4. 2007〜2018年アメリカのがん治療薬の会社OSI、ドイツの抗体医薬の会社ガニメドなどを次々に買収し、がん領域を強くします。

第一三共

  1. 2005年三共と第一製薬が共同で持株会社を設立し、経営統合します。
  2. 2008年ランバクシー・ラボラトリーズを買収します。
  3. 2011〜2014年アメリカのプレキシコン、アンビットなどのバイオ企業を買収し、がんの薬の研究を強めます。
  4. 2017〜2018年ワクチンの会社を完全子会社にし、バイオ医薬品の会社を設立します。

いま何に賭けているか

アステラス製薬

2026年度からの「⁠経営計画2026」で、5つの重点戦略製品を軸に売上を最大化し、その収益を研究開発に投資して、2029年度以降はパイプライン(⁠開発中の新薬)で成長を牽引することを目指しています。

第一三共

2035年ビジョンとして「⁠Trusted healthcare innovator」を掲げ、第6期中期経営計画(⁠2026〜2030年度)では、ADC製品の価値を最大化し、2035年に「⁠グローバルトップ5のがん領域の会社」になることを目指しています。今後5年間で20以上の適応症(⁠薬が使える病気)の承認取得を目指すとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい第一三共。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いアステラス製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

アステラス製薬と第一三共はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はアステラス製薬が約862万円、第一三共が約792万円。アステラス製薬のほうが約70万円高い。
アステラス製薬と第一三共はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はアステラス製薬が74.9点、第一三共が71.2点で、アステラス製薬が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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