第1章
業界のしくみを知る
業界ごとに、何で稼ぎ、どこで利益が残るのかを知る。73業界の稼ぎ方と、会社を見分ける軸。
同じ業界の会社は、稼ぎ方が似ています。だから業界を知ると、会社の違いが見えるようになります。見るのは「誰がお金を払うか」「どこで利益が残るか」「同じ業界の会社とどこが違うか」の3つです。
利益は「同じ種類」で比べる
会社によって、基準にしている利益が違います。営業利益は本業の利益、経常利益はそれに受取利息や配当などを足したもの、税引前利益は国際会計基準(IFRS)の会社が使うことが多い利益です。種類が違う利益率は、そのまま比べられません。この図鑑では、同じ種類の利益を使う会社どうしでだけ利益率を比べています(例:電通グループは営業利益、博報堂DYホールディングスは経常利益が基準なので、直接は比べていません)。
銀行は「売上」の代わりに経常収益を使います。
売上の大きさと、利益の大きさは違う
有価証券報告書の「セグメント情報」を見ると、事業ごとの売上と利益が分かります。売上がいちばん大きい事業が、いちばん稼いでいるとは限りません。たとえば三菱商事は、当期利益の半分近くを金属資源と地球環境エネルギー(LNGなど)で稼いでいます。不二製油は業務用チョコレートが売上の約48%ですが、利益の大半は植物性油脂で稼いでいます。
78業界の稼ぎ方
業界ごとの「稼ぎ方の基本」と「会社を見分ける軸」は、業界研究の入門に1ページでまとめています。よく読まれる業界から始めるなら: