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ニデックと日本航空電子工業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電子部品・半導体装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はニデックが約583万円、日本航空電子工業が約569万円。ほぼ同じ水準。
  • 有給休暇の取得率はニデックが71.7%、日本航空電子工業が76.1%。
  • 売上高はニデックが2.61兆円、日本航空電子工業が2,279億円で、ニデックが約11.4倍の規模。

数字で比べる

ニデック日本航空電子工業
働きやすさの点数57.2点(⁠B)64点(A-)
平均年収760万円(⁠42.2歳)727万円(⁠41.3歳)
30歳換算年収約583万円約569万円
月の平均残業21.1時間未公表
有給取得率71.7%76.1%
平均勤続年数11.4年15.8年
売上高2.61兆円2,279億円
売上に対する利益の割合8.9%(⁠税引前利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.61倍1.01倍
従業員数(⁠単体)1,714人1,539人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはニデックが1.61倍、日本航空電子工業が1.01倍で、勢いはニデックが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はニデックが57.2点、日本航空電子工業が64点で、日本航空電子工業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

ニデック

ニデック(⁠旧・日本電産)は、パソコンやサーバーのハードディスクから、自動車、家電、工場の機械まで、さまざまなものを動かすモーターをつくる世界的なメーカーです。1973年に京都で創業し、国内外の会社を次々に買収して成長しました。

2025年3月期の有価証券報告書によると、事業はSPMS(⁠HDD用などの精密小型モータ)、AMEC(⁠車載)、MOENとACIM(⁠家電・商業・産業用)、機械事業、グループ会社事業に分かれ、売上は大きく分散しています。

日本航空電子工業

日本航空電子工業は、スマートフォン、自動車、産業機器などに使われるコネクタと、航空・宇宙用の電子機器をつくる会社です。1953年に設立され、航空機用電子機器の修理から始まり、1955年にコネクタの製造を始めました。

売上の約88%がコネクタ事業(⁠携帯機器向け、自動車向け、産機・インフラ向けなど)で、セグメント利益率は約6.0%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 電子部品メーカーは、電子機器や自動車のメーカー(⁠セットメーカー)に部品や素材を売って稼ぎます。太陽誘電やホシデンは、セットメーカーの生産計画の変動や値下げ要請の影響を受けることをリスクに挙げています。
  • 同じ「⁠電子部品」でも、利益の源泉は会社ごとに違います。村田製作所はコンデンサなどのコンポーネント(⁠利益率約27%)、TDKはリチウムイオン電池などのエナジー応用製品(⁠約18%)、日東電工は光学フィルムなどのオプトロニクス(⁠約29%)、ミネベアミツミは祖業のベアリングを含むプレシジョンテクノロジーズ(⁠約22%)で稼いでいます。
  • 税引前利益を開示する会社で売上に対する割合を比べると、日東電工約18.0%、村田製作所約16.9%、TDK約11.1%、ニデック約8.9%、京セラ約8.2%、ミネベアミツミ約8.0%です。
  • 多くの会社がAI関連の需要を成長の軸にしています。TDKは「⁠AIエコシステム市場」、太陽誘電はAIサーバー向けの電子部品、ニデックはAIサーバー向けの水冷モジュールを挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ヒロセ電機約22.1%(⁠税引前利益)、浜松ホトニクス約8.9%(⁠経常利益)、日本航空電子工業約3.6%(⁠経常利益)です。
  • 何を売っているか:部品(⁠村田製作所、TDK、太陽誘電、ホシデン)、素材(⁠日東電工)、モーター(⁠ニデック、ミネベアミツミ)、製品や装置まで持つ会社(⁠京セラ、アルプスアルパイン、東京エレクトロン)で、会社の性格が変わります。
  • 最も稼ぐ事業はどこか:売上の大きい事業と利益の大きい事業が一致しない会社が多くあります。アルプスアルパインは売上最大の車載機器より、スイッチなどのコンポーネントが利益の柱です。
  • 京都の会社:京セラ、村田製作所、ニデックは、いずれも京都で創業した会社です。

歴史の違い

ニデック

  1. 1973年京都で日本電産を設立します。
  2. 1989〜1995年シンガポール、タイ、中国、台湾、ドイツ、香港、フィリピンに会社をつくり、信濃特機や共立マシナリなどに資本参加します。
  3. 1998〜2003年コパル、コパル電子、三協精機製作所などに資本参加します。
  4. 2006〜2010年フランスValeoのモータ&アクチュエータ事業、イタリアの家電モータ事業、米国Emersonのモータ・コントロール事業を買収します。

日本航空電子工業

  1. 1953年日本航空エレクトロニクスとして設立し、社名を日本航空電子工業に変えます。
  2. 1954年航空機用電子機器の修理・オーバーホールを始めます。
  3. 1955年コネクタの製造を始めます。
  4. 1971年慣性航法装置の製造を始めます。

いま何に賭けているか

ニデック

新中期経営計画「⁠Conversion2027」で、事業再編・拠点統廃合・人員削減などで収益構造を抜本的に変え、2027年度に売上高2.9兆円、営業利益3,500億円(⁠営業利益率12%)、ROIC12%を目指すとしています。「⁠AI社会を支える」「⁠サステナブル・インフラとエネルギー」など5つの事業の柱を掲げています。

日本航空電子工業

企業理念は『⁠開拓・創造・実践』、グローバルスローガンは“Technology to Inspire Innovation”です。自動車の電装化、データセンターの光化・高速伝送化、ロケット・衛星開発の官民連携などを事業機会と見ています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいニデック。

よくある質問

ニデックと日本航空電子工業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はニデックが約583万円、日本航空電子工業が約569万円。ほぼ同じ水準。
ニデックと日本航空電子工業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はニデックが57.2点、日本航空電子工業が64点で、日本航空電子工業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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