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日本政策金融公庫と信金中央金庫の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。政府系・協同組織の金融機関の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 月の平均残業は日本政策金融公庫が14.7時間、信金中央金庫が14.3時間。大きな差はない。
  • 売上高は日本政策金融公庫が6,246億円、信金中央金庫が6,626億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は日本政策金融公庫が-46.8%、信金中央金庫が8.5%で、信金中央金庫のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

日本政策金融公庫信金中央金庫
働きやすさの点数67.4点(⁠A+)63.2点(⁠A-)
平均年収—860万円(⁠37.9歳)
30歳換算年収—約724万円
月の平均残業14.7時間14.3時間
有給取得率未公表71.3%
平均勤続年数17.8年13.9年
売上高6,246億円6,626億円
売上に対する利益の割合-46.8%(⁠経常利益)8.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.43倍2.65倍
従業員数(⁠単体)7,368人1,270人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは日本政策金融公庫が1.43倍、信金中央金庫が2.65倍で、勢いは信金中央金庫が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日本政策金融公庫が67.4点、信金中央金庫が63.2点で、日本政策金融公庫が上回る。

何で稼いでいるかの違い

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、国の政策の下で、中小企業・小規模事業者、農林漁業者、個人などに融資をする政策金融機関です。2008年に国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫などが統合して設立されました。民間金融機関の補完を原則としています。

国民生活事業(⁠小口の事業資金・教育資金の貸付けなど)、農林水産事業、中小企業事業、危機対応円滑化業務などに分けて運営しています。

信金中央金庫

信金中央金庫は、全国の信用金庫の中央金融機関で、信用金庫から資金を預かって市場で運用し、信用金庫の業務を補い、業界のセーフティネットを運営しています。1950年に全国信用協同組合連合会として設立され、2000年に今の名前になりました。

信金中央金庫の事業の一つのセグメントで、預金・金融債・融資・市場運用・決済・信託などの業務を行っています。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 政府系・協同組織の金融機関は、利益の最大化よりも、中小企業や信用金庫などを支える役割を持つ金融機関です。
  • 日本政策金融公庫は国の政策の下で民間金融機関を補完し、商工中金は中小企業と中小企業組合への融資と危機対応業務を担い、信金中央金庫は全国の信用金庫の中央金融機関です。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠経常収益に対する経常利益):商工中金約16.3%、信金中央金庫約8.5%です。日本政策金融公庫はこの期、経常損益が赤字でした。
  • 誰を支えるか:公庫は中小企業・小規模事業者、農林漁業者、個人、商工中金は中小企業と中小企業組合、信金中央金庫は信用金庫そのものを支えています。

歴史の違い

日本政策金融公庫

  1. 2008年国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行(⁠国際金融等業務)を統合して設立されます。
  2. 2008年危機対応円滑化業務を創設します。
  3. 2011年事業再構築等促進円滑化業務を始めます。
  4. 2012年国際協力銀行が分離します。

信金中央金庫

  1. 1950年全国信用協同組合連合会として設立します。
  2. 1951年全国信用金庫連合会に組織を変えます。
  3. 1996年しんきん証券を設立します。
  4. 2000年名称を信金中央金庫に変え、優先出資を東京証券取引所に上場します。

いま何に賭けているか

日本政策金融公庫

使命は「⁠政策金融の担い手として、安心と挑戦を支え、共に未来を創る。」です。スタートアップへの支援、中小企業・小規模事業者の生産性向上、農林水産業の構造転換などを重点分野とし、能登半島地震などで厳しい状況のお客さまにはセーフティネット機能を発揮するとしています。

信金中央金庫

経営理念は「⁠信用金庫の中央金融機関として、信用金庫業界の発展につとめ、もってわが国経済社会の繁栄に貢献する」です。中期経営計画「⁠SCBストラテジー2025」で、「⁠信用金庫の経営基盤の強化」「⁠地域の持続可能性の向上」などに取り組むとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい信金中央金庫。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い信金中央金庫のほうが景気の波に強い。

よくある質問

日本政策金融公庫と信金中央金庫はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は日本政策金融公庫が14.7時間、信金中央金庫が14.3時間。大きな差はない。
日本政策金融公庫と信金中央金庫はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日本政策金融公庫が67.4点、信金中央金庫が63.2点で、日本政策金融公庫が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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