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ディップとエンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。人材サービス・BPOの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はディップが約525万円、エンが約528万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高はディップが549億円、エンが591億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合はディップが16.4%、エンが7.1%で、ディップのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

ディップエン
働きやすさの点数45.1点(⁠C)47点(C)
平均年収531万円(⁠30.5歳)540万円(⁠31歳)
30歳換算年収約525万円約528万円
月の平均残業19.5時間未公表
有給取得率76.8%未公表
平均勤続年数5.6年4年
売上高549億円591億円
売上に対する利益の割合16.4%(⁠経常利益)7.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.39倍1.08倍
従業員数(⁠単体)2,663人2,014人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはディップが1.39倍、エンが1.08倍で、勢いはディップが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はディップが45.1点、エンが47点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

ディップ

ディップは、アルバイト・パート求人情報サイト「⁠バイトル」や総合求人情報サイト「⁠はたらこねっと」、看護師の人材紹介「⁠ナースではたらこ」などの人材サービスと、中小企業向けのDXサービス「⁠コボット」を提供する会社です。1997年に名古屋で設立されました。

売上の約88%が人材サービス事業(⁠バイトル、スポットバイトル、バイトルNEXT、はたらこねっとなど)で、セグメント利益率は約32%です。

エン

エンは、総合転職情報サイト「⁠エン転職」、採用支援ツール「⁠engage」、ミドル世代向けの「⁠ミドルの転職」、人材紹介「⁠エン エージェント」などの人材サービスを手がける会社です。2000年に東京で、ネットの求人求職情報サイトの会社、エン・ジャパンとして設立されました。

人材サービス事業の単一セグメントで、セグメント別の売上・利益は、この表には載っていません。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 人材サービスの会社は、人材派遣(⁠登録したスタッフを企業に派遣し、会社がスタッフに給与を払う)、人材紹介、BPO(⁠企業の業務そのものを請け負う)などで稼ぎます。
  • パーソルとパソナは派遣が大きく、トランスコスモスは業務の請負が中心です。
  • 求人サイト・人材紹介の会社もあり、ディップはアルバイト・パートの「⁠バイトル」、エンは「⁠エン転職」、エス・エム・エスは医療・介護の人材サービス、リンクアンドモチベーションは組織変革のコンサルと人材紹介を手がけています。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠経常利益):トランスコスモス約4.8%、パソナグループはほぼゼロでした。パーソルは会社全体の数字がないため比べられません。このほか、ディップ約16.4%(⁠経常利益)、エス・エム・エス約13.5%(⁠経常利益)、エン約7.1%(⁠経常利益)、リンクアンドモチベーション約10.2%(⁠税引前利益)です。
  • 派遣と紹介の違い:セグメントで見ると、人材紹介はパーソルで約23%、パソナで約30%と利益率が高く、パーソルの人材派遣(⁠Staffing SBU)は約5.8%です。

歴史の違い

ディップ

  1. 1997年名古屋市で、コンビニの端末を使った無料カタログ送付サービスの会社として設立します。
  2. 2000年派遣社員の求人情報サイト「⁠はたらこねっと」を始めます。
  3. 2002年アルバイト部門が独立したサイト「⁠バイトルドットコム(⁠今のバイトル)」を始めます。
  4. 2013年東京証券取引所市場第一部に移ります。

エン

  1. 2000年エン・ジャパンを設立し、「⁠[en]社会人の就職情報」(⁠今のエン転職)を始めます。
  2. 2003年求人広告に著作権が発生することが、求人広告史上初めて裁判で認められます。
  3. 2013年ベトナム最大手の求人サイト・人材紹介のNavigos Groupを子会社にします。
  4. 2016年採用支援ツール「⁠engage」の提供を始めます。

いま何に賭けているか

ディップ

企業理念は「⁠私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」です。中期経営計画「⁠dip30th」を策定し、人材サービスとDXサービスで労働市場の課題を解決するとしています。顧客企業に時給の引き上げや採用お祝い金を提案する「⁠ディップ・インセンティブ・プロジェクト」も行っています。

エン

構造的な労働力不足で人材獲得競争が激しくなる中、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を進めてきましたが、事業環境の急速な変化を踏まえて、経営方針と事業戦略の抜本的な見直し(⁠構造改革)を進めています。事業ポートフォリオの再構築とAIの活用を掲げています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいディップ。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いディップのほうが景気の波に強い。

よくある質問

ディップとエンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はディップが約525万円、エンが約528万円。ほぼ同じ水準。
ディップとエンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はディップが45.1点、エンが47点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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