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パソナグループとディップの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。人材サービス・BPOの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はパソナグループが約572万円、ディップが約525万円。パソナグループのほうが約47万円高い。
  • 月の平均残業はパソナグループが5.5時間、ディップが19.5時間。パソナグループのほうが月14時間少ない。
  • 有給休暇の取得率はパソナグループが70.5%、ディップが76.8%。

数字で比べる

パソナグループディップ
働きやすさの点数55点(B)45.1点(⁠C)
平均年収650万円(⁠35.9歳)531万円(⁠30.5歳)
30歳換算年収約572万円約525万円
月の平均残業5.5時間19.5時間
有給取得率70.5%76.8%
平均勤続年数8.4年5.6年
売上高3,085億円549億円
売上に対する利益の割合0.0%(⁠経常利益)16.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び0.84倍1.39倍
従業員数(⁠単体)795人2,663人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高はパソナグループが3,085億円、ディップが549億円で、パソナグループが約5.6倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はパソナグループが0.0%、ディップが16.4%で、ディップのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはパソナグループが0.84倍、ディップが1.39倍で、勢いはディップが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はパソナグループが55点、ディップが45.1点で、パソナグループが上回る。

何で稼いでいるかの違い

パソナグループ

パソナグループは、人材派遣、委託・請負(⁠BPO)、人材紹介、再就職支援、海外人材サービス、子育て支援、地方創生・観光などの事業を持つ持株会社です。1976年に主婦の就労機会をつくることを主な目的に、大阪でパソナの前身が設立されました。

売上の約86%がBPOソリューション(⁠委託・請負)とエキスパートソリューション(⁠人材派遣)で、セグメント利益率は約3.8%です。

ディップ

ディップは、アルバイト・パート求人情報サイト「⁠バイトル」や総合求人情報サイト「⁠はたらこねっと」、看護師の人材紹介「⁠ナースではたらこ」などの人材サービスと、中小企業向けのDXサービス「⁠コボット」を提供する会社です。1997年に名古屋で設立されました。

売上の約88%が人材サービス事業(⁠バイトル、スポットバイトル、バイトルNEXT、はたらこねっとなど)で、セグメント利益率は約32%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 人材サービスの会社は、人材派遣(⁠登録したスタッフを企業に派遣し、会社がスタッフに給与を払う)、人材紹介、BPO(⁠企業の業務そのものを請け負う)などで稼ぎます。
  • パーソルとパソナは派遣が大きく、トランスコスモスは業務の請負が中心です。
  • 求人サイト・人材紹介の会社もあり、ディップはアルバイト・パートの「⁠バイトル」、エンは「⁠エン転職」、エス・エム・エスは医療・介護の人材サービス、リンクアンドモチベーションは組織変革のコンサルと人材紹介を手がけています。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠経常利益):トランスコスモス約4.8%、パソナグループはほぼゼロでした。パーソルは会社全体の数字がないため比べられません。このほか、ディップ約16.4%(⁠経常利益)、エス・エム・エス約13.5%(⁠経常利益)、エン約7.1%(⁠経常利益)、リンクアンドモチベーション約10.2%(⁠税引前利益)です。
  • 派遣と紹介の違い:セグメントで見ると、人材紹介はパーソルで約23%、パソナで約30%と利益率が高く、パーソルの人材派遣(⁠Staffing SBU)は約5.8%です。

歴史の違い

パソナグループ

  1. 1976年大阪市北区に人材派遣事業を主業務としてテンポラリーセンターの前身を設立します。
  2. 1993年テンポラリーセンターの社名をパソナに変えます。
  3. 2003年東京証券取引所市場第一部に上場します。
  4. 2007年株式移転で純粋持株会社パソナグループを設立します。

ディップ

  1. 1997年名古屋市で、コンビニの端末を使った無料カタログ送付サービスの会社として設立します。
  2. 2000年派遣社員の求人情報サイト「⁠はたらこねっと」を始めます。
  3. 2002年アルバイト部門が独立したサイト「⁠バイトルドットコム(⁠今のバイトル)」を始めます。
  4. 2013年東京証券取引所市場第一部に移ります。

いま何に賭けているか

パソナグループ

企業理念は「⁠社会の問題点を解決する」です。2024年5月期に連結子会社の株式を売却して事業ポートフォリオが変わったことから、中期VISION「⁠PASONA GROUP VISION 2030」を策定し、収益構造の改革と新たな「⁠Well-being産業」の創造を掲げています。

ディップ

企業理念は「⁠私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」です。中期経営計画「⁠dip30th」を策定し、人材サービスとDXサービスで労働市場の課題を解決するとしています。顧客企業に時給の引き上げや採用お祝い金を提案する「⁠ディップ・インセンティブ・プロジェクト」も行っています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方でパソナグループが上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいディップ。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いディップのほうが景気の波に強い。

よくある質問

パソナグループとディップはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はパソナグループが約572万円、ディップが約525万円。パソナグループのほうが約47万円高い。
パソナグループとディップはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はパソナグループが5.5時間、ディップが19.5時間。パソナグループのほうが月14時間少ない。
パソナグループとディップはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はパソナグループが55点、ディップが45.1点で、パソナグループが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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