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松竹とエイベックスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。エンタメ・レジャーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は松竹が約635万円、エイベックスが約541万円。松竹のほうが約94万円高い。
  • 月の平均残業は松竹が7.2時間、エイベックスが22時間。松竹のほうが月14.8時間少ない。
  • 売上高は松竹が982億円、エイベックスが1,466億円で、エイベックスが約1.5倍の規模。

数字で比べる

松竹エイベックス
働きやすさの点数66.1点(⁠A)41.8点(⁠C)
平均年収830万円(⁠42.3歳)710万円(⁠42.5歳)
30歳換算年収約635万円約541万円
月の平均残業7.2時間22時間
有給取得率未公表43%
平均勤続年数15.2年12.8年
売上高982億円1,466億円
売上に対する利益の割合6.5%(⁠経常利益)3.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.37倍1.49倍
従業員数(⁠単体)619人85人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は松竹が6.5%、エイベックスが3.0%で、松竹のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは松竹が1.37倍、エイベックスが1.49倍で、勢いはエイベックスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は松竹が66.1点、エイベックスが41.8点で、松竹が上回る。

何で稼いでいるかの違い

松竹

松竹は、映画の製作・配給・興行(⁠シネコンは松竹マルチプレックスシアターズ)と、歌舞伎を中心とする演劇、そして不動産を持つ会社です。1895年に大谷竹次郎が京都で演劇興行を始めたことが起源で、1920年に設立された帝国活動写真が会社の設立日です。

売上の約56%が映像関連事業(⁠映画の製作・配給・興行、映像版権、衛星放送など)で、セグメント利益率は約4.8%です。

エイベックス

エイベックスは、音楽の制作・配信、アーティストのマネジメント、ライヴ・コンサート、アニメ・映像の制作などを手がけるエンタテインメント企業です。1988年に東京都町田市で、輸入レコードを販売するエイベックス・ディー・ディーとして設立されました。

売上の約83%が音楽事業(⁠音楽の制作・配信・出版、アーティストのマネジメント、ライヴ、ファンクラブ、グッズなど)で、セグメント利益率は約3%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • このグループには、テーマパーク(⁠オリエンタルランド)、映画・演劇(⁠東宝、東映、松竹)、キャラクター(⁠サンリオ)、出版・アニメ・ゲーム(⁠KADOKAWA)、旅行(⁠HIS)、エンタメ商品の卸売(⁠ハピネット)、会員制リゾート(⁠リゾートトラスト)、寮とホテル(⁠共立メンテナンス)と、形の違うレジャー・エンタメの会社が並んでいます。
  • 映画・演劇の会社は、不動産を持ち、不動産事業が利益の大きな柱になっていることがあります(⁠東宝、松竹)。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):サンリオ約40.9%、オリエンタルランド約24.1%、東映約23.5%、東宝約19.4%、リゾートトラスト約11.1%、共立メンテナンス約9.5%、松竹約6.5%、KADOKAWA約4.1%、ハピネット約3.6%、エイチ・アイ・エス約3.1%です。このほか、ANYCOLOR約36.3%(⁠経常利益)、東映アニメーション約35.7%(⁠経常利益)、エイベックス約3.0%(⁠経常利益)です。
  • IP(⁠キャラクター・作品)を持つかどうか:サンリオは商品化権のライセンス、東宝はIP・アニメ事業、東映はアニメと作品のマルチユースで稼いでいます。卸売のハピネットや旅行のHISは利益率が低めです。

歴史の違い

松竹

  1. 1895年大谷竹次郎が京都で演劇興行を始めます。
  2. 1920年松竹キネマ合名社を創立して映画に進出し、帝国活動写真を創立します。
  3. 1937年松竹興行を合併し、社名を松竹に変えます。
  4. 1951年歌舞伎座が復興開場します。

エイベックス

  1. 1988年東京都町田市でエイベックス・ディー・ディーを設立し、輸入レコードの販売を始めます。
  2. 1990年自社レーベル「⁠avex trax」を創設し、レコード制作を始めます。
  3. 1999年東京証券取引所市場第一部に上場します。
  4. 2004年会社分割で持株会社体制に移ります。

いま何に賭けているか

松竹

ミッションは「⁠日本文化の伝統を継承、発展させ、世界文化に貢献する」「⁠時代のニーズをとらえ、あらゆる世代に豊かで多様なコンテンツをお届けする」です。質の高い映像・演劇のコンテンツを継続的に製作し、多様な形で展開するとしています。

エイベックス

タグラインは「⁠Really! Mad+Pure」で、中期経営計画「⁠avex vision 2027」で2027年3月期に営業利益60億円、2028年3月期以降に営業利益150億円・ROE15%を目標にしています。ヒットコンテンツの創出を最大の命題とし、M&Aを含む権利の獲得や構造改革を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で松竹が上回っている。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い松竹のほうが景気の波に強い。

よくある質問

松竹とエイベックスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は松竹が約635万円、エイベックスが約541万円。松竹のほうが約94万円高い。
松竹とエイベックスはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は松竹が7.2時間、エイベックスが22時間。松竹のほうが月14.8時間少ない。
松竹とエイベックスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は松竹が66.1点、エイベックスが41.8点で、松竹が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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