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村田製作所とヒロセ電機の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電子部品・半導体装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は村田製作所が約667万円、ヒロセ電機が約671万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高は村田製作所が1.83兆円、ヒロセ電機が2,113億円で、村田製作所が約8.7倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は村田製作所が16.9%、ヒロセ電機が22.1%で、ヒロセ電機のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

村田製作所ヒロセ電機
働きやすさの点数66.6点(⁠A)67.2点(⁠A+)
平均年収838万円(⁠40.5歳)847万円(⁠40.7歳)
30歳換算年収約667万円約671万円
月の平均残業16.1時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.8年13.1年
売上高1.83兆円2,113億円
売上に対する利益の割合16.9%(⁠税引前利益)22.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び—1.29倍
従業員数(⁠単体)11,174人1,039人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は村田製作所が66.6点、ヒロセ電機が67.2点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

村田製作所

村田製作所は、スマートフォンや自動車に欠かせない電子部品、とくにセラミックコンデンサを中心とする部品メーカーです。1944年に村田昭が京都でセラミックコンデンサの製造を始めたのが始まりです。

売上の約63%がコンポーネント(⁠コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど)で、利益率は約27%と非常に高くなっています。

ヒロセ電機

ヒロセ電機は、多極コネクタや同軸コネクタなどのコネクタをつくる会社です。1937年に広瀬銈三が東京で広瀬商会を創立し、電気絶縁物と通信機部品の製造販売から始まりました。

売上の約91%が多極コネクタ(⁠丸形・角形・プリント配線板用など)で、セグメント利益率は約20%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 電子部品メーカーは、電子機器や自動車のメーカー(⁠セットメーカー)に部品や素材を売って稼ぎます。太陽誘電やホシデンは、セットメーカーの生産計画の変動や値下げ要請の影響を受けることをリスクに挙げています。
  • 同じ「⁠電子部品」でも、利益の源泉は会社ごとに違います。村田製作所はコンデンサなどのコンポーネント(⁠利益率約27%)、TDKはリチウムイオン電池などのエナジー応用製品(⁠約18%)、日東電工は光学フィルムなどのオプトロニクス(⁠約29%)、ミネベアミツミは祖業のベアリングを含むプレシジョンテクノロジーズ(⁠約22%)で稼いでいます。
  • 税引前利益を開示する会社で売上に対する割合を比べると、日東電工約18.0%、村田製作所約16.9%、TDK約11.1%、ニデック約8.9%、京セラ約8.2%、ミネベアミツミ約8.0%です。
  • 多くの会社がAI関連の需要を成長の軸にしています。TDKは「⁠AIエコシステム市場」、太陽誘電はAIサーバー向けの電子部品、ニデックはAIサーバー向けの水冷モジュールを挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ヒロセ電機約22.1%(⁠税引前利益)、浜松ホトニクス約8.9%(⁠経常利益)、日本航空電子工業約3.6%(⁠経常利益)です。
  • 何を売っているか:部品(⁠村田製作所、TDK、太陽誘電、ホシデン)、素材(⁠日東電工)、モーター(⁠ニデック、ミネベアミツミ)、製品や装置まで持つ会社(⁠京セラ、アルプスアルパイン、東京エレクトロン)で、会社の性格が変わります。
  • 最も稼ぐ事業はどこか:売上の大きい事業と利益の大きい事業が一致しない会社が多くあります。アルプスアルパインは売上最大の車載機器より、スイッチなどのコンポーネントが利益の柱です。
  • 京都の会社:京セラ、村田製作所、ニデックは、いずれも京都で創業した会社です。

歴史の違い

村田製作所

  1. 1944年村田昭が京都で個人経営の村田製作所を創業し、セラミックコンデンサの製造を始めます。
  2. 1950年株式会社に改組します。
  3. 1965〜1978年米国、シンガポール、中国、ドイツ、台湾に販売・生産会社をつくり、海外に広げます。
  4. 2007〜2014年米国とフィンランドの開発・生産会社を買収し、ルネサスのパワーアンプ事業を譲り受け、米国のpSemiを傘下に入れます。

ヒロセ電機

  1. 1937年広瀬銈三が東京に広瀬商会を創立し、電気絶縁物と通信機部品の製造販売を始めます。
  2. 1948年湯河原工場で丸形・角形・同軸コネクタの生産を始めます。
  3. 1963年社名をヒロセ電機に変えます。
  4. 1980年米国に現地法人を設立します。

いま何に賭けているか

村田製作所

「⁠Vision2030」で「⁠Global No.1部品メーカー」を目指す姿に掲げ、「⁠基盤事業の深化とビジネスモデルの進化」と「⁠4つの経営変革」を成長戦略にしています。「⁠中期方針2027」は、Vision2030の実現に向けて「⁠解像度を上げる3年」と位置づけています。スローガンは「⁠Innovator in Electronics」です。

ヒロセ電機

コネクタメーカーとして技術革新を進め、エレクトロニクス業界の発展に寄与することを使命としています。自動車、産業用機器、スマートフォンを含む民生用機器を重点分野とし、2029年度に連結売上収益2,900億円、営業利益率23%以上、ROE12%以上を目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いヒロセ電機のほうが景気の波に強い。

よくある質問

村田製作所とヒロセ電機はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は村田製作所が約667万円、ヒロセ電機が約671万円。ほぼ同じ水準。
村田製作所とヒロセ電機はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は村田製作所が66.6点、ヒロセ電機が67.2点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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