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商工組合中央金庫と信金中央金庫の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。政府系・協同組織の金融機関の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は商工組合中央金庫が約705万円、信金中央金庫が約724万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は商工組合中央金庫が18.3時間、信金中央金庫が14.3時間。信金中央金庫のほうが月4時間少ない。
  • 売上高は商工組合中央金庫が2,474億円、信金中央金庫が6,626億円で、信金中央金庫が約2.7倍の規模。

数字で比べる

商工組合中央金庫信金中央金庫
働きやすさの点数65.8点(⁠A)63.2点(⁠A-)
平均年収852万円(⁠38.7歳)860万円(⁠37.9歳)
30歳換算年収約705万円約724万円
月の平均残業18.3時間14.3時間
有給取得率未公表71.3%
平均勤続年数13.9年13.9年
売上高2,474億円6,626億円
売上に対する利益の割合16.3%(⁠経常利益)8.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.66倍2.65倍
従業員数(⁠単体)3,299人1,270人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は商工組合中央金庫が16.3%、信金中央金庫が8.5%で、商工組合中央金庫のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは商工組合中央金庫が1.66倍、信金中央金庫が2.65倍で、勢いは信金中央金庫が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は商工組合中央金庫が65.8点、信金中央金庫が63.2点で、商工組合中央金庫が上回る。

何で稼いでいるかの違い

商工組合中央金庫

商工組合中央金庫(⁠商工中金)は、中小企業と中小企業組合への融資を中心とする金融機関で、リースやカードなどの事業も持っています。1936年に商工組合中央金庫法に基づいて設立され、2008年に株式会社になりました。

銀行業とリース業で事業を行っており、本支店93カ所、海外駐在員事務所4カ所などを持っています。

信金中央金庫

信金中央金庫は、全国の信用金庫の中央金融機関で、信用金庫から資金を預かって市場で運用し、信用金庫の業務を補い、業界のセーフティネットを運営しています。1950年に全国信用協同組合連合会として設立され、2000年に今の名前になりました。

信金中央金庫の事業の一つのセグメントで、預金・金融債・融資・市場運用・決済・信託などの業務を行っています。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 政府系・協同組織の金融機関は、利益の最大化よりも、中小企業や信用金庫などを支える役割を持つ金融機関です。
  • 日本政策金融公庫は国の政策の下で民間金融機関を補完し、商工中金は中小企業と中小企業組合への融資と危機対応業務を担い、信金中央金庫は全国の信用金庫の中央金融機関です。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠経常収益に対する経常利益):商工中金約16.3%、信金中央金庫約8.5%です。日本政策金融公庫はこの期、経常損益が赤字でした。
  • 誰を支えるか:公庫は中小企業・小規模事業者、農林漁業者、個人、商工中金は中小企業と中小企業組合、信金中央金庫は信用金庫そのものを支えています。

歴史の違い

商工組合中央金庫

  1. 1936年商工組合中央金庫法に基づき設立し、業務を始めます。
  2. 1952年全都道府県に店舗を置き終えます。
  3. 2008年協同組織から株式会社に変わり、危機対応業務を始めます。
  4. 2015年法改正で、政府が当分の間、必要な株式を持つことになります。

信金中央金庫

  1. 1950年全国信用協同組合連合会として設立します。
  2. 1951年全国信用金庫連合会に組織を変えます。
  3. 1996年しんきん証券を設立します。
  4. 2000年名称を信金中央金庫に変え、優先出資を東京証券取引所に上場します。

いま何に賭けているか

商工組合中央金庫

改正商工中金法の施行で業務範囲を広げ、中小企業と中小企業組合の企業価値向上により一層貢献するとしています。経済環境に左右されない長期安定的な融資と、災害・危機時の機動的な危機対応業務を続けるとしています。

信金中央金庫

経営理念は「⁠信用金庫の中央金融機関として、信用金庫業界の発展につとめ、もってわが国経済社会の繁栄に貢献する」です。中期経営計画「⁠SCBストラテジー2025」で、「⁠信用金庫の経営基盤の強化」「⁠地域の持続可能性の向上」などに取り組むとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい信金中央金庫。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い商工組合中央金庫のほうが景気の波に強い。

よくある質問

商工組合中央金庫と信金中央金庫はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は商工組合中央金庫が約705万円、信金中央金庫が約724万円。ほぼ同じ水準。
商工組合中央金庫と信金中央金庫はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は商工組合中央金庫が18.3時間、信金中央金庫が14.3時間。信金中央金庫のほうが月4時間少ない。
商工組合中央金庫と信金中央金庫はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は商工組合中央金庫が65.8点、信金中央金庫が63.2点で、商工組合中央金庫が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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