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山九と日本郵政の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。物流の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は山九が約572万円、日本郵政が約656万円。日本郵政のほうが約84万円高い。
  • 売上高は山九が6,316億円、日本郵政が11.44兆円で、日本郵政が約18.1倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は山九が6.9%、日本郵政が9.4%で、日本郵政のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

山九日本郵政
働きやすさの点数60.4点(⁠A-)67.6点(⁠A+)
平均年収731万円(⁠41.3歳)872万円(⁠43.1歳)
30歳換算年収約572万円約656万円
月の平均残業未公表13.4時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数15.2年16.2年
売上高6,316億円11.44兆円
売上に対する利益の割合6.9%(⁠経常利益)9.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.14倍1.02倍
従業員数(⁠単体)12,452人1,261人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは山九が1.14倍、日本郵政が1.02倍で、勢いは山九が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は山九が60.4点、日本郵政が67.6点で、日本郵政が上回る。

何で稼いでいるかの違い

山九

山九は、港湾運送、倉庫、トラック輸送、国際物流などの物流事業と、製鉄機械や石油化学装置などの据付・メンテナンスを行う機工事業を持つ会社です。1918年に中村精七郎が門司の磯部組を買収し、山九運輸として山陽・北九州の港湾運送を始めました。

売上の約51%が機工事業(⁠製鉄・石油化学・電力設備の建設・据付・メンテナンス、重量物輸送)で、セグメント利益率は約10%です。

日本郵政

日本郵政は、郵便・物流の日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を中心とするグループの持株会社です。もとは国の郵政事業で、郵便局の窓口では郵便に加えて銀行・保険の窓口業務も行っています。

セグメントの収益で見ると、約49%が生命保険業、約25%が銀行業で、金融の比重が大きいグループです。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 物流会社は、宅配便(⁠ヤマト、佐川急便のSGホールディングス)、定期便の路線トラック(⁠福山通運)、企業の物流をまとめて請け負う3PL(⁠ロジスティード、SBS)、国際フォワーディング(⁠NIPPON EXPRESS)、港湾・倉庫(⁠上組、三菱倉庫)、工場構内の作業請負(⁠山九、鴻池運輸)と、得意分野で大きく分かれます。
  • 倉庫を持つ会社や物流施設を開発する会社では、不動産事業の利益率が物流よりずっと高く、利益の柱になっていることがあります(⁠三菱倉庫、SBS)。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益では上組約13.8%、三菱倉庫約7.9%、山九約6.9%、鴻池運輸約6.4%、SGホールディングス約5.6%、SBSホールディングス約4.3%、福山通運約3.6%、ヤマトホールディングス約1.4%です。税引前利益ではロジスティード約4.1%、NIPPON EXPRESSホールディングス約1.6%でした。このほか、日本郵政約9.4%(⁠経常利益)、住友倉庫約8.1%(⁠経常利益)です。
  • 宅配便の2社:ヤマトは個人・法人向けの宅急便が売上の8割以上ですがセグメント利益はほとんど出ておらず、SGホールディングスは企業からの荷物に集中し、配送の多くをパートナー企業に委託しています。

歴史の違い

山九

  1. 1918年中村精七郎が磯部組を買収し、山九運輸として発足します。
  2. 1954年戦後日本最初のプラント輸出作業(⁠ユーゴスラビア向け)を一貫作業で受注します。
  3. 1959年山九運輸機工に社名を変え、製鉄機械・石油化学装置の据付に進出します。
  4. 1971年シンガポールに現地法人を設立します。

日本郵政

  1. 1871年前島密により郵便制度が創設されます。
  2. 1875年郵便為替事業と郵便貯金事業が始まります。
  3. 1916年簡易生命保険事業が始まります。
  4. 2003年日本郵政公社が発足します。

いま何に賭けているか

山九

パーパスは「⁠心に「⁠Thank you」を、世界の産業に山九を。」です。「⁠Vision2030更改」で2030年度の過去最高水準のROE実現を掲げ、物流事業のコスト構造改革と、機工事業への人的投資を進めています。物流事業から生まれた人材をリスキリングして機工事業に振り向けるとしています。

日本郵政

グループ経営理念は「⁠郵政ネットワークの安心、信頼を礎として、民間企業としての創造性、効率性を最大限発揮しつつ、お客さま本位のサービスを提供し、地域のお客さまの生活を支援し、お客さまと社員の幸せを目指します。」です。

よくある質問

山九と日本郵政はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は山九が約572万円、日本郵政が約656万円。日本郵政のほうが約84万円高い。
山九と日本郵政はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は山九が60.4点、日本郵政が67.6点で、日本郵政が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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