ものさし企業図鑑転職・就職活動の教科書
教科書 › 業界研究 › IT・通信・メディア・エンタメ › エンタメ・レジャー › 東映とエイベックス

東映とエイベックスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。エンタメ・レジャーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東映が約646万円、エイベックスが約541万円。東映のほうが約105万円高い。
  • 売上高は東映が1,853億円、エイベックスが1,466億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は東映が23.5%、エイベックスが3.0%で、東映のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

東映エイベックス
働きやすさの点数61.2点(⁠A-)41.8点(⁠C)
平均年収863万円(⁠43.3歳)710万円(⁠42.5歳)
30歳換算年収約646万円約541万円
月の平均残業未公表22時間
有給取得率未公表43%
平均勤続年数14.1年12.8年
売上高1,853億円1,466億円
売上に対する利益の割合23.5%(⁠経常利益)3.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.58倍1.49倍
従業員数(⁠単体)445人85人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は東映が61.2点、エイベックスが41.8点で、東映が上回る。

何で稼いでいるかの違い

東映

東映は、劇場用映画とテレビドラマの製作・配給を中心に、アニメの東映アニメーション、シネコン、テーマパークなども持つ映像会社です。1951年に東京映画配給が東横映画と太泉映画を合併して東映として発足しました。テレビ朝日ホールディングスは持分法適用関連会社で、その他の関係会社でもあります。

売上の約69%が映像関連事業(⁠劇場用映画、テレビ映画、アニメ、映像版権)で、セグメント利益率は約25%です。

エイベックス

エイベックスは、音楽の制作・配信、アーティストのマネジメント、ライヴ・コンサート、アニメ・映像の制作などを手がけるエンタテインメント企業です。1988年に東京都町田市で、輸入レコードを販売するエイベックス・ディー・ディーとして設立されました。

売上の約83%が音楽事業(⁠音楽の制作・配信・出版、アーティストのマネジメント、ライヴ、ファンクラブ、グッズなど)で、セグメント利益率は約3%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • このグループには、テーマパーク(⁠オリエンタルランド)、映画・演劇(⁠東宝、東映、松竹)、キャラクター(⁠サンリオ)、出版・アニメ・ゲーム(⁠KADOKAWA)、旅行(⁠HIS)、エンタメ商品の卸売(⁠ハピネット)、会員制リゾート(⁠リゾートトラスト)、寮とホテル(⁠共立メンテナンス)と、形の違うレジャー・エンタメの会社が並んでいます。
  • 映画・演劇の会社は、不動産を持ち、不動産事業が利益の大きな柱になっていることがあります(⁠東宝、松竹)。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):サンリオ約40.9%、オリエンタルランド約24.1%、東映約23.5%、東宝約19.4%、リゾートトラスト約11.1%、共立メンテナンス約9.5%、松竹約6.5%、KADOKAWA約4.1%、ハピネット約3.6%、エイチ・アイ・エス約3.1%です。このほか、ANYCOLOR約36.3%(⁠経常利益)、東映アニメーション約35.7%(⁠経常利益)、エイベックス約3.0%(⁠経常利益)です。
  • IP(⁠キャラクター・作品)を持つかどうか:サンリオは商品化権のライセンス、東宝はIP・アニメ事業、東映はアニメと作品のマルチユースで稼いでいます。卸売のハピネットや旅行のHISは利益率が低めです。

歴史の違い

東映

  1. 1949年東京映画配給として設立されます。
  2. 1951年東横映画と太泉映画を合併し、社名を東映に変えます。
  3. 1956年日動映画(⁠今の東映アニメーション)を買収します。
  4. 1957年日本教育テレビ(⁠今のテレビ朝日ホールディングス)の設立に資本参加します。

エイベックス

  1. 1988年東京都町田市でエイベックス・ディー・ディーを設立し、輸入レコードの販売を始めます。
  2. 1990年自社レーベル「⁠avex trax」を創設し、レコード制作を始めます。
  3. 1999年東京証券取引所市場第一部に上場します。
  4. 2004年会社分割で持株会社体制に移ります。

いま何に賭けているか

東映

使命は「⁠愛される『⁠ものがたり』を全世界に」です。2023年2月に策定した「⁠東映グループ中長期VISION TOEI NEW WAVE 2033」で、実写・アニメの映像事業を強化・拡大し、グローバル展開を加速するとしています。

エイベックス

タグラインは「⁠Really! Mad+Pure」で、中期経営計画「⁠avex vision 2027」で2027年3月期に営業利益60億円、2028年3月期以降に営業利益150億円・ROE15%を目標にしています。ヒットコンテンツの創出を最大の命題とし、M&Aを含む権利の獲得や構造改革を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い東映のほうが景気の波に強い。

よくある質問

東映とエイベックスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東映が約646万円、エイベックスが約541万円。東映のほうが約105万円高い。
東映とエイベックスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東映が61.2点、エイベックスが41.8点で、東映が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく