ものさし企業図鑑転職・就職活動の教科書
教科書 › 業界研究 › IT・通信・メディア・エンタメ › コンサル・シンクタンク › 三菱総合研究所と日本M&Aセンター

三菱総合研究所と日本M&Aセンターの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。コンサル・シンクタンクの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 月の平均残業は三菱総合研究所が8.5時間、日本M&Aセンターが25.6時間。三菱総合研究所のほうが月17.1時間少ない。
  • 売上高は三菱総合研究所が1,215億円、日本M&Aセンターが503億円で、三菱総合研究所が約2.4倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は三菱総合研究所が8.0%、日本M&Aセンターが38.1%で、日本M&Aセンターのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

三菱総合研究所日本M&Aセンター
働きやすさの点数72点(S-)35.7点(⁠D)
平均年収1,082万円(⁠40.4歳)—
30歳換算年収約863万円—
月の平均残業8.5時間25.6時間
有給取得率未公表60.5%
平均勤続年数11.5年5.2年
売上高1,215億円503億円
売上に対する利益の割合8.0%(⁠経常利益)38.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.18倍1.24倍
従業員数(⁠単体)1,217人1,062人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は三菱総合研究所が72点、日本M&Aセンターが35.7点で、三菱総合研究所が上回る。

何で稼いでいるかの違い

三菱総合研究所

三菱総合研究所は、官公庁や企業向けの調査研究・コンサルティングを行うシンクタンクで、子会社の三菱総研DCSを中心にソフトウェア開発・運用などのITサービスも手がけています。1970年に、三菱創業100周年記念事業として三菱グループ27社の出資で設立されました。

売上の約61%がITサービス(⁠三菱総研DCSが中核の、金融・製造・流通などへのソフトウェア開発・運用・アウトソーシング)で、セグメント利益率は約5%です。

日本M&Aセンター

日本M&Aセンターは、中堅・中小企業のM&A(⁠会社の売買)の仲介をする会社です。1991年に全国の公認会計士・税理士が中心となって設立されました。後継者がいない会社の事業承継のM&Aを主なターゲットにしています。

M&Aの仲介事業の単一セグメントで、売上はM&A仲介事業とその他の事業に分かれています。

この業界の稼ぎ方の基本

  • コンサルティング会社は、企業や官公庁の課題を調べ、戦略を立て、実行を支援して報酬を得ます。人が価値を生む知識集約型のビジネスで、コンサルタントの採用・育成が成長を左右します。
  • ベイカレントは戦略からデジタルまでの総合コンサル、三菱総研は官公庁の政策づくりにも関わるシンクタンク、フューチャーはITコンサルとシステム構築、日本M&Aセンターは中堅・中小企業のM&A仲介を手がけています。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益では日本M&Aセンター約38.1%、フューチャー約21.9%、三菱総合研究所約8.0%です。ベイカレントは税引前利益で約34.4%です。
  • ITとの距離:三菱総研は売上の約6割がITサービス、フューチャーは売上の約9割がITコンサルティング&サービスです。ベイカレントは戦略・デジタル・オペレーションを支援する総合コンサルです。
  • 共通のリスク:どの会社も、優秀な人材の採用・定着と、顧客企業の投資意欲の変化を大きなリスクに挙げています。

歴史の違い

三菱総合研究所

  1. 1970年三菱創業100周年記念事業として、三菱重工業・三菱銀行・三菱商事・三菱電機を筆頭株主とする27社の出資で設立します。
  2. 2000年ビジネスソリューション事業本部を新設し、本格的にソリューション事業を始めます。
  3. 2005年ダイヤモンドコンピューターサービス(⁠今の三菱総研DCS)を子会社にします。
  4. 2009年東京証券取引所市場第二部に上場します。

日本M&Aセンター

  1. 1991年全国の公認会計士・税理士が中心となって日本エム・アンド・エーセンターを設立します。
  2. 2000年全国金融M&A研究会が発足し、地方銀行とのネットワークができます。
  3. 2006年東京証券取引所マザーズに上場します。
  4. 2007年東京証券取引所第一部に移ります。

いま何に賭けているか

三菱総合研究所

「⁠100億人・100歳時代」の豊かで持続可能な社会の実現を目標に、社会課題解決企業を掲げています。「⁠中期経営計画2026」で、DX事業の成長による規模拡大と、基幹事業の質の改革による収益性の向上、次世代事業の育成を進めるとしています。

日本M&Aセンター

企業理念は「⁠M&A業務を通じて企業の存続と発展に貢献する」です。会計不祥事の発覚から4年がたち、2033年3月期までを「⁠Next Genesis ビジョン300」と位置づけ、連結経常利益300億円を目指しています。コンサルタントの採用・育成と定着を重要課題にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本M&Aセンターのほうが景気の波に強い。

よくある質問

三菱総合研究所と日本M&Aセンターはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は三菱総合研究所が8.5時間、日本M&Aセンターが25.6時間。三菱総合研究所のほうが月17.1時間少ない。
三菱総合研究所と日本M&Aセンターはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三菱総合研究所が72点、日本M&Aセンターが35.7点で、三菱総合研究所が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく