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アスクルとビジョナルの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。ネットサービスの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はアスクルが約556万円、ビジョナルが約714万円。ビジョナルのほうが約158万円高い。
  • 売上高はアスクルが4,002億円、ビジョナルが802億円で、アスクルが約5.0倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はアスクルが-4.8%、ビジョナルが28.3%で、ビジョナルのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

アスクルビジョナル
働きやすさの点数46.8点(⁠C)54.3点(⁠B)
平均年収716万円(⁠41.6歳)861万円(⁠38.6歳)
30歳換算年収約556万円約714万円
月の平均残業未公表未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数10.1年5.2年
売上高4,002億円802億円
売上に対する利益の割合-4.8%(⁠経常利益)28.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び0.93倍2.79倍
従業員数(⁠単体)976人116人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはアスクルが0.93倍、ビジョナルが2.79倍で、勢いはビジョナルが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はアスクルが46.8点、ビジョナルが54.3点で、ビジョナルが上回る。

何で稼いでいるかの違い

アスクル

アスクルは、オフィス用品などを翌日配送(⁠一部は当日配送)で届ける通販「⁠ASKUL」と、一般消費者向け通販サイト「⁠LOHACO」を運営するeコマース会社です。1993年にプラスの社内事業部として中小事業所向けのカタログ通販を始め、1997年に分社しました。

売上の約98%がeコマース事業(⁠OA・PC用品、事務用品、日用品、医薬品、MRO商材などの販売)で、この期は赤字でした。

ビジョナル

ビジョナルは、管理職・専門職などの転職プラットフォーム「⁠BizReach」や、人事のクラウドシステム「⁠HRMOS」シリーズを運営するビズリーチなどの持株会社です。2007年に東京でビズリーチが設立され、2020年に持株会社のビジョナルができました。

売上の約96%がHR Techセグメント(⁠BizReach、HRMOSシリーズなど)で、セグメント利益率は約32%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • ネットサービスの会社は、稼ぎ方で大きく分かれます。求人やECで出会いを仲介して手数料・広告料を得る会社(⁠リクルート、ZOZO、メルカリ)、ゲームや動画で稼ぐ会社(⁠サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー)、医師会員を土台に製薬会社を支援する会社(⁠エムスリー)、商品を仕入れて届ける通販・宅配の会社(⁠アスクル、オイシックス)です。
  • ZOZOは受託販売の手数料だけを売上に計上するため、商品取扱高は売上高の約3倍になります。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:税引前利益ではエムスリー約21.7%、リクルートホールディングスとディー・エヌ・エーが約17.4%です。経常利益ではZOZO約30.3%、サイバーエージェント約8.2%、オイシックス約2.7%、アスクル約4.8%の赤字でした。メルカリは会社全体の数字がこの図鑑に載っていません。このほか、ビジョナル約28.3%(⁠経常利益)、カカクコム約29.1%(⁠税引前利益)、GMOペイメントゲートウェイ約38.7%(⁠税引前利益)です。
  • 稼ぎ頭の事業:リクルートはIndeedなどのHRテクノロジー(⁠セグメント利益率約38%)、ディー・エヌ・エーとサイバーエージェントはゲーム、エムスリーは製薬会社向けのメディカルプラットフォーム(⁠約35%)、メルカリは日本事業(⁠約28%)が利益の柱です。

歴史の違い

アスクル

  1. 1993年プラスのアスクル事業部として事業を始めます。
  2. 1997年プラスからアスクル事業を譲り受け、営業を始めます。
  3. 2004年東京証券取引所市場第一部に上場します。
  4. 2012年一般消費者向け通販サイト「⁠LOHACO」を始めます。

ビジョナル

  1. 2007年東京都港区でビズリーチを設立します。
  2. 2009年即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト『⁠BizReach』を始めます。
  3. 2016年採用管理システム『⁠HRMOS採用』と、OB/OG訪問サービス『⁠ビズリーチ・キャンパス』を始めます。
  4. 2020年持株会社ビジョナルを設立し、グループ経営体制に移ります。

いま何に賭けているか

アスクル

中期経営計画(⁠2026年5月期~2029年5月期)で「⁠Beyond Retail ~小売を超えて、働くを革新する~」を掲げ、2029年5月期に連結売上高5,400億円、営業利益率3.7%、ROE20%を目指しています。事業活動は早期に正常化したとし、2027年5月期を成長に向けた基盤整備の年と位置づけています。2026年8月に新体制へ移る予定です。

ビジョナル

ミッションは「⁠新しい可能性を、次々と。」で、テクノロジーを使って社会の課題を解決する事業を複数持つ「⁠デジタル・トランスフォーメーション・カンパニー」を掲げています。HR Tech領域の成長に加え、新規事業の創出や国内外の企業への投資で事業領域を広げるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいビジョナル。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いビジョナルのほうが景気の波に強い。

よくある質問

アスクルとビジョナルはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はアスクルが約556万円、ビジョナルが約714万円。ビジョナルのほうが約158万円高い。
アスクルとビジョナルはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はアスクルが46.8点、ビジョナルが54.3点で、ビジョナルが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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