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村田製作所と浜松ホトニクスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電子部品・半導体装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は村田製作所が約667万円、浜松ホトニクスが約588万円。村田製作所のほうが約79万円高い。
  • 月の平均残業は村田製作所が16.1時間、浜松ホトニクスが10.6時間。浜松ホトニクスのほうが月5.5時間少ない。
  • 売上高は村田製作所が1.83兆円、浜松ホトニクスが2,121億円で、村田製作所が約8.6倍の規模。

数字で比べる

村田製作所浜松ホトニクス
働きやすさの点数66.6点(⁠A)64.1点(⁠A-)
平均年収838万円(⁠40.5歳)728万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約667万円約588万円
月の平均残業16.1時間10.6時間
有給取得率未公表85.6%
平均勤続年数13.8年15.9年
売上高1.83兆円2,121億円
売上に対する利益の割合16.9%(⁠税引前利益)8.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び—1.25倍
従業員数(⁠単体)11,174人4,262人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は村田製作所が66.6点、浜松ホトニクスが64.1点で、村田製作所が上回る。

何で稼いでいるかの違い

村田製作所

村田製作所は、スマートフォンや自動車に欠かせない電子部品、とくにセラミックコンデンサを中心とする部品メーカーです。1944年に村田昭が京都でセラミックコンデンサの製造を始めたのが始まりです。

売上の約63%がコンポーネント(⁠コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど)で、利益率は約27%と非常に高くなっています。

浜松ホトニクス

浜松ホトニクスは、光電子増倍管、光半導体素子、画像処理・計測装置、レーザ装置などの光関連製品をつくる会社です。1948年に堀内平八郎が浜松市で東海電子研究所を設立し、電子管の製造・販売から始まりました。

売上の約39%が光半導体事業で、セグメント利益率は約16%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 電子部品メーカーは、電子機器や自動車のメーカー(⁠セットメーカー)に部品や素材を売って稼ぎます。太陽誘電やホシデンは、セットメーカーの生産計画の変動や値下げ要請の影響を受けることをリスクに挙げています。
  • 同じ「⁠電子部品」でも、利益の源泉は会社ごとに違います。村田製作所はコンデンサなどのコンポーネント(⁠利益率約27%)、TDKはリチウムイオン電池などのエナジー応用製品(⁠約18%)、日東電工は光学フィルムなどのオプトロニクス(⁠約29%)、ミネベアミツミは祖業のベアリングを含むプレシジョンテクノロジーズ(⁠約22%)で稼いでいます。
  • 税引前利益を開示する会社で売上に対する割合を比べると、日東電工約18.0%、村田製作所約16.9%、TDK約11.1%、ニデック約8.9%、京セラ約8.2%、ミネベアミツミ約8.0%です。
  • 多くの会社がAI関連の需要を成長の軸にしています。TDKは「⁠AIエコシステム市場」、太陽誘電はAIサーバー向けの電子部品、ニデックはAIサーバー向けの水冷モジュールを挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ヒロセ電機約22.1%(⁠税引前利益)、浜松ホトニクス約8.9%(⁠経常利益)、日本航空電子工業約3.6%(⁠経常利益)です。
  • 何を売っているか:部品(⁠村田製作所、TDK、太陽誘電、ホシデン)、素材(⁠日東電工)、モーター(⁠ニデック、ミネベアミツミ)、製品や装置まで持つ会社(⁠京セラ、アルプスアルパイン、東京エレクトロン)で、会社の性格が変わります。
  • 最も稼ぐ事業はどこか:売上の大きい事業と利益の大きい事業が一致しない会社が多くあります。アルプスアルパインは売上最大の車載機器より、スイッチなどのコンポーネントが利益の柱です。
  • 京都の会社:京セラ、村田製作所、ニデックは、いずれも京都で創業した会社です。

歴史の違い

村田製作所

  1. 1944年村田昭が京都で個人経営の村田製作所を創業し、セラミックコンデンサの製造を始めます。
  2. 1950年株式会社に改組します。
  3. 1965〜1978年米国、シンガポール、中国、ドイツ、台湾に販売・生産会社をつくり、海外に広げます。
  4. 2007〜2014年米国とフィンランドの開発・生産会社を買収し、ルネサスのパワーアンプ事業を譲り受け、米国のpSemiを傘下に入れます。

浜松ホトニクス

  1. 1948年堀内平八郎が浜松市に東海電子研究所を設立します。
  2. 1953年浜松テレビを設立し、業務を引き継ぎます。
  3. 1966年ニューヨーク市に駐在員事務所を設けます。
  4. 1983年社名を浜松ホトニクスに変えます。

いま何に賭けているか

村田製作所

「⁠Vision2030」で「⁠Global No.1部品メーカー」を目指す姿に掲げ、「⁠基盤事業の深化とビジネスモデルの進化」と「⁠4つの経営変革」を成長戦略にしています。「⁠中期方針2027」は、Vision2030の実現に向けて「⁠解像度を上げる3年」と位置づけています。スローガンは「⁠Innovator in Electronics」です。

浜松ホトニクス

光技術により人類、社会、環境に貢献することを掲げています。デバイス技術の革新に注力し、高付加価値のモジュールやシステム製品の事業領域を広げるとともに、中央研究所の研究成果で光の新規市場をつくる取り組みを強化しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら村田製作所、時間のゆとりを取るなら浜松ホトニクス。

よくある質問

村田製作所と浜松ホトニクスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は村田製作所が約667万円、浜松ホトニクスが約588万円。村田製作所のほうが約79万円高い。
村田製作所と浜松ホトニクスはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は村田製作所が16.1時間、浜松ホトニクスが10.6時間。浜松ホトニクスのほうが月5.5時間少ない。
村田製作所と浜松ホトニクスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は村田製作所が66.6点、浜松ホトニクスが64.1点で、村田製作所が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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