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京セラと浜松ホトニクスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電子部品・半導体装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は京セラが約594万円、浜松ホトニクスが約588万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は京セラが15.7時間、浜松ホトニクスが10.6時間。浜松ホトニクスのほうが月5.1時間少ない。
  • 売上高は京セラが2.07兆円、浜松ホトニクスが2,121億円で、京セラが約9.8倍の規模。

数字で比べる

京セラ浜松ホトニクス
働きやすさの点数64.3点(⁠A-)64.1点(⁠A-)
平均年収740万円(⁠40.1歳)728万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約594万円約588万円
月の平均残業15.7時間10.6時間
有給取得率未公表85.6%
平均勤続年数15.9年15.9年
売上高2.07兆円2,121億円
売上に対する利益の割合8.2%(⁠税引前利益)8.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.13倍1.25倍
従業員数(⁠単体)19,667人4,262人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは京セラが1.13倍、浜松ホトニクスが1.25倍で、勢いは浜松ホトニクスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は京セラが64.3点、浜松ホトニクスが64.1点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

京セラ

京セラは、1959年に京都で「⁠ファインセラミックス」の専門メーカーとして生まれた会社です。今は、半導体製造装置用のセラミック部品、電子部品、複合機・プリンター、機械工具、通信端末まで幅広く手がけています。KDDIの前身である第二電電の設立にも関わりました。

売上の約51%がソリューション(⁠機械工具、オフィス用プリンター・複合機、通信端末など)、約32%がコアコンポーネント(⁠半導体製造装置用などのファインセラミック部品、車載カメラモジュール、半導体パッケージなど)、約18%が電子部品(⁠コンデンサ、水晶部品、コネクタなど)です。

浜松ホトニクス

浜松ホトニクスは、光電子増倍管、光半導体素子、画像処理・計測装置、レーザ装置などの光関連製品をつくる会社です。1948年に堀内平八郎が浜松市で東海電子研究所を設立し、電子管の製造・販売から始まりました。

売上の約39%が光半導体事業で、セグメント利益率は約16%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 電子部品メーカーは、電子機器や自動車のメーカー(⁠セットメーカー)に部品や素材を売って稼ぎます。太陽誘電やホシデンは、セットメーカーの生産計画の変動や値下げ要請の影響を受けることをリスクに挙げています。
  • 同じ「⁠電子部品」でも、利益の源泉は会社ごとに違います。村田製作所はコンデンサなどのコンポーネント(⁠利益率約27%)、TDKはリチウムイオン電池などのエナジー応用製品(⁠約18%)、日東電工は光学フィルムなどのオプトロニクス(⁠約29%)、ミネベアミツミは祖業のベアリングを含むプレシジョンテクノロジーズ(⁠約22%)で稼いでいます。
  • 税引前利益を開示する会社で売上に対する割合を比べると、日東電工約18.0%、村田製作所約16.9%、TDK約11.1%、ニデック約8.9%、京セラ約8.2%、ミネベアミツミ約8.0%です。
  • 多くの会社がAI関連の需要を成長の軸にしています。TDKは「⁠AIエコシステム市場」、太陽誘電はAIサーバー向けの電子部品、ニデックはAIサーバー向けの水冷モジュールを挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ヒロセ電機約22.1%(⁠税引前利益)、浜松ホトニクス約8.9%(⁠経常利益)、日本航空電子工業約3.6%(⁠経常利益)です。
  • 何を売っているか:部品(⁠村田製作所、TDK、太陽誘電、ホシデン)、素材(⁠日東電工)、モーター(⁠ニデック、ミネベアミツミ)、製品や装置まで持つ会社(⁠京セラ、アルプスアルパイン、東京エレクトロン)で、会社の性格が変わります。
  • 最も稼ぐ事業はどこか:売上の大きい事業と利益の大きい事業が一致しない会社が多くあります。アルプスアルパインは売上最大の車載機器より、スイッチなどのコンポーネントが利益の柱です。
  • 京都の会社:京セラ、村田製作所、ニデックは、いずれも京都で創業した会社です。

歴史の違い

京セラ

  1. 1959年京都でファインセラミックスの専門メーカー、京都セラミックとして発足します。
  2. 1982年4社を吸収合併し、社名を京セラに変えます。
  3. 1984年第二電電企画(⁠今のKDDI)を設立します。
  4. 1990年米国のAVX Corporation(⁠今のKyocera AVX Components)を子会社にします。

浜松ホトニクス

  1. 1948年堀内平八郎が浜松市に東海電子研究所を設立します。
  2. 1953年浜松テレビを設立し、業務を引き継ぎます。
  3. 1966年ニューヨーク市に駐在員事務所を設けます。
  4. 1983年社名を浜松ホトニクスに変えます。

いま何に賭けているか

京セラ

ROEの改善を主要な経営課題とし、2028年3月期に5.0%以上、2031年3月期に8.0%以上、将来的には10.0%以上を目指しています。先端半導体やモビリティ市場でのシェア拡大と収益性の向上を部品事業の方向性にし、ソリューション事業は「⁠モノ×コト売り」への転換を目指すとしています。累進配当も採用しました。

浜松ホトニクス

光技術により人類、社会、環境に貢献することを掲げています。デバイス技術の革新に注力し、高付加価値のモジュールやシステム製品の事業領域を広げるとともに、中央研究所の研究成果で光の新規市場をつくる取り組みを強化しています。

よくある質問

京セラと浜松ホトニクスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は京セラが約594万円、浜松ホトニクスが約588万円。ほぼ同じ水準。
京セラと浜松ホトニクスはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は京セラが15.7時間、浜松ホトニクスが10.6時間。浜松ホトニクスのほうが月5.1時間少ない。
京セラと浜松ホトニクスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は京セラが64.3点、浜松ホトニクスが64.1点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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