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ZOZOとビジョナルの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。ネットサービスの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はZOZOが約773万円、ビジョナルが約714万円。ZOZOのほうが約59万円高い。
  • 売上高はZOZOが2,284億円、ビジョナルが802億円で、ZOZOが約2.8倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はZOZOが30.3%、ビジョナルが28.3%で、差は小さい。

数字で比べる

ZOZOビジョナル
働きやすさの点数62.1点(⁠A-)54.3点(⁠B)
平均年収856万円(⁠34.7歳)861万円(⁠38.6歳)
30歳換算年収約773万円約714万円
月の平均残業12.5時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数7.3年5.2年
売上高2,284億円802億円
売上に対する利益の割合30.3%(⁠経常利益)28.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.37倍2.79倍
従業員数(⁠単体)1,662人116人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはZOZOが1.37倍、ビジョナルが2.79倍で、勢いはビジョナルが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はZOZOが62.1点、ビジョナルが54.3点で、ZOZOが上回る。

何で稼いでいるかの違い

ZOZO

ZOZOは、ファッションECサイト「⁠ZOZOTOWN」とファッションメディア「⁠WEAR by ZOZO」を運営する会社です。1998年に輸入CD・レコードの通信販売から始まり、2019年からLINEヤフー(⁠旧Zホールディングス)の連結子会社です。

EC事業の単一セグメントで、ZOZOTOWNに各ブランドがテナントとして出店する「⁠受託販売」が中心です。受託販売は在庫リスクを負わず、販売手数料だけを売上に計上します。

ビジョナル

ビジョナルは、管理職・専門職などの転職プラットフォーム「⁠BizReach」や、人事のクラウドシステム「⁠HRMOS」シリーズを運営するビズリーチなどの持株会社です。2007年に東京でビズリーチが設立され、2020年に持株会社のビジョナルができました。

売上の約96%がHR Techセグメント(⁠BizReach、HRMOSシリーズなど)で、セグメント利益率は約32%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • ネットサービスの会社は、稼ぎ方で大きく分かれます。求人やECで出会いを仲介して手数料・広告料を得る会社(⁠リクルート、ZOZO、メルカリ)、ゲームや動画で稼ぐ会社(⁠サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー)、医師会員を土台に製薬会社を支援する会社(⁠エムスリー)、商品を仕入れて届ける通販・宅配の会社(⁠アスクル、オイシックス)です。
  • ZOZOは受託販売の手数料だけを売上に計上するため、商品取扱高は売上高の約3倍になります。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:税引前利益ではエムスリー約21.7%、リクルートホールディングスとディー・エヌ・エーが約17.4%です。経常利益ではZOZO約30.3%、サイバーエージェント約8.2%、オイシックス約2.7%、アスクル約4.8%の赤字でした。メルカリは会社全体の数字がこの図鑑に載っていません。このほか、ビジョナル約28.3%(⁠経常利益)、カカクコム約29.1%(⁠税引前利益)、GMOペイメントゲートウェイ約38.7%(⁠税引前利益)です。
  • 稼ぎ頭の事業:リクルートはIndeedなどのHRテクノロジー(⁠セグメント利益率約38%)、ディー・エヌ・エーとサイバーエージェントはゲーム、エムスリーは製薬会社向けのメディカルプラットフォーム(⁠約35%)、メルカリは日本事業(⁠約28%)が利益の柱です。

歴史の違い

ZOZO

  1. 1998年輸入CD・レコードの通信販売を目的にスタート・トゥデイを設立します。
  2. 2004年「⁠ZOZOTOWN」の運営を始めます。
  3. 2007年東京証券取引所マザーズに上場します。
  4. 2019年Zホールディングス(⁠今のLINEヤフー)の公開買付けで、同社の連結子会社になります。

ビジョナル

  1. 2007年東京都港区でビズリーチを設立します。
  2. 2009年即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト『⁠BizReach』を始めます。
  3. 2016年採用管理システム『⁠HRMOS採用』と、OB/OG訪問サービス『⁠ビズリーチ・キャンパス』を始めます。
  4. 2020年持株会社ビジョナルを設立し、グループ経営体制に移ります。

いま何に賭けているか

ZOZO

企業理念は「⁠世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」です。「⁠MORE FASHION」×「⁠FASHION TECH」、「⁠ワクワクできる『⁠似合う』を届ける」を経営戦略にしています。重視する指標は商品取扱高とROEで、総還元性向は中長期の通算で80%超を目指しています。

ビジョナル

ミッションは「⁠新しい可能性を、次々と。」で、テクノロジーを使って社会の課題を解決する事業を複数持つ「⁠デジタル・トランスフォーメーション・カンパニー」を掲げています。HR Tech領域の成長に加え、新規事業の創出や国内外の企業への投資で事業領域を広げるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいビジョナル。

よくある質問

ZOZOとビジョナルはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はZOZOが約773万円、ビジョナルが約714万円。ZOZOのほうが約59万円高い。
ZOZOとビジョナルはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はZOZOが62.1点、ビジョナルが54.3点で、ZOZOが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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