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東京エレクトロンと浜松ホトニクスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電子部品・半導体装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東京エレクトロンが約1,038万円、浜松ホトニクスが約588万円。東京エレクトロンのほうが約450万円高い。
  • 売上高は東京エレクトロンが2.44兆円、浜松ホトニクスが2,121億円で、東京エレクトロンが約11.5倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は東京エレクトロンが25.8%、浜松ホトニクスが8.9%で、東京エレクトロンのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

東京エレクトロン浜松ホトニクス
働きやすさの点数85.2点(⁠S)64.1点(⁠A-)
平均年収1,380万円(⁠43.1歳)728万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約1,038万円約588万円
月の平均残業未公表10.6時間
有給取得率未公表85.6%
平均勤続年数14.7年15.9年
売上高2.44兆円2,121億円
売上に対する利益の割合25.8%(⁠経常利益)8.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.22倍1.25倍
従業員数(⁠単体)2,309人4,262人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は東京エレクトロンが85.2点、浜松ホトニクスが64.1点で、東京エレクトロンが上回る。

何で稼いでいるかの違い

東京エレクトロン

東京エレクトロン(⁠TEL)は、半導体をつくるための製造装置のメーカーです。半導体の工場で使われる装置を開発・製造し、世界中の半導体メーカーに販売・保守しています。1963年に東京放送の関係会社として、東京エレクトロン研究所の名前で設立されました。

事業は半導体製造装置の単一セグメントで、装置の開発・製造・販売と保守サービスを行っています。業界最大の出荷実績(⁠累計10万台以上)と業界最大の特許保有数(⁠2万6,000件以上)に基づく幅広い製品ラインアップを強みにしています。

浜松ホトニクス

浜松ホトニクスは、光電子増倍管、光半導体素子、画像処理・計測装置、レーザ装置などの光関連製品をつくる会社です。1948年に堀内平八郎が浜松市で東海電子研究所を設立し、電子管の製造・販売から始まりました。

売上の約39%が光半導体事業で、セグメント利益率は約16%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 電子部品メーカーは、電子機器や自動車のメーカー(⁠セットメーカー)に部品や素材を売って稼ぎます。太陽誘電やホシデンは、セットメーカーの生産計画の変動や値下げ要請の影響を受けることをリスクに挙げています。
  • 同じ「⁠電子部品」でも、利益の源泉は会社ごとに違います。村田製作所はコンデンサなどのコンポーネント(⁠利益率約27%)、TDKはリチウムイオン電池などのエナジー応用製品(⁠約18%)、日東電工は光学フィルムなどのオプトロニクス(⁠約29%)、ミネベアミツミは祖業のベアリングを含むプレシジョンテクノロジーズ(⁠約22%)で稼いでいます。
  • 税引前利益を開示する会社で売上に対する割合を比べると、日東電工約18.0%、村田製作所約16.9%、TDK約11.1%、ニデック約8.9%、京セラ約8.2%、ミネベアミツミ約8.0%です。
  • 多くの会社がAI関連の需要を成長の軸にしています。TDKは「⁠AIエコシステム市場」、太陽誘電はAIサーバー向けの電子部品、ニデックはAIサーバー向けの水冷モジュールを挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ヒロセ電機約22.1%(⁠税引前利益)、浜松ホトニクス約8.9%(⁠経常利益)、日本航空電子工業約3.6%(⁠経常利益)です。
  • 何を売っているか:部品(⁠村田製作所、TDK、太陽誘電、ホシデン)、素材(⁠日東電工)、モーター(⁠ニデック、ミネベアミツミ)、製品や装置まで持つ会社(⁠京セラ、アルプスアルパイン、東京エレクトロン)で、会社の性格が変わります。
  • 最も稼ぐ事業はどこか:売上の大きい事業と利益の大きい事業が一致しない会社が多くあります。アルプスアルパインは売上最大の車載機器より、スイッチなどのコンポーネントが利益の柱です。
  • 京都の会社:京セラ、村田製作所、ニデックは、いずれも京都で創業した会社です。

歴史の違い

東京エレクトロン

  1. 1963年東京放送の関係会社として東京エレクトロン研究所を設立し、VTR、カーラジオなどの輸出と電子機器の輸入を始めます。
  2. 1972年米国に会社を設立します。
  3. 1990〜1996年国内の製造会社を再編し、韓国、英国、台湾に現地法人をつくります。
  4. 2002〜2003年中国に現地法人をつくります。

浜松ホトニクス

  1. 1948年堀内平八郎が浜松市に東海電子研究所を設立します。
  2. 1953年浜松テレビを設立し、業務を引き継ぎます。
  3. 1966年ニューヨーク市に駐在員事務所を設けます。
  4. 1983年社名を浜松ホトニクスに変えます。

いま何に賭けているか

東京エレクトロン

中期経営計画で、2027年3月期に売上高3兆円以上、営業利益率35%以上、ROE30%以上を目標にしています。2025年3月期からの5年間で研究開発投資1.5兆円以上、設備投資7,000億円以上、グローバルで約1万人の人材採用を計画しています。半導体の微細化と先端パッケージングの両方に、新製品と技術サービスを提供するとしています。

浜松ホトニクス

光技術により人類、社会、環境に貢献することを掲げています。デバイス技術の革新に注力し、高付加価値のモジュールやシステム製品の事業領域を広げるとともに、中央研究所の研究成果で光の新規市場をつくる取り組みを強化しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い東京エレクトロンのほうが景気の波に強い。

よくある質問

東京エレクトロンと浜松ホトニクスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東京エレクトロンが約1,038万円、浜松ホトニクスが約588万円。東京エレクトロンのほうが約450万円高い。
東京エレクトロンと浜松ホトニクスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東京エレクトロンが85.2点、浜松ホトニクスが64.1点で、東京エレクトロンが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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