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花王(⁠Kao Corporation)とアース製薬の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。日用品・化粧品の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は花王(⁠Kao Corporation)が約687万円、アース製薬が約590万円。花王(⁠Kao Corporation)のほうが約97万円高い。
  • 売上高は花王(⁠Kao Corporation)が1.69兆円、アース製薬が1,792億円で、花王(⁠Kao Corporation)が約9.4倍の規模。
  • 売上の4年の伸びは花王(⁠Kao Corporation)が1.19倍、アース製薬が0.88倍で、勢いは花王(⁠Kao Corporation)が上。

数字で比べる

花王(⁠Kao Corporation)アース製薬
働きやすさの点数66.9点(⁠A)60.2点(⁠A-)
平均年収865万円(⁠40.6歳)771万円(⁠42.3歳)
30歳換算年収約687万円約590万円
月の平均残業15.4時間未公表
有給取得率87.8%未公表
平均勤続年数16.2年11.1年
売上高1.69兆円1,792億円
売上に対する利益の割合10.1%(⁠税引前利益)5.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.19倍0.88倍
従業員数(⁠単体)7,761人1,401人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は花王(⁠Kao Corporation)が66.9点、アース製薬が60.2点で、花王(⁠Kao Corporation)が上回る。

何で稼いでいるかの違い

花王(⁠Kao Corporation)

花王は、洗剤・シャンプー・紙おむつなどの日用品、カネボウ化粧品などの化粧品と、工業用の化学品をつくる会社です。1887年に洋小間物商の長瀬商店として発足し、1890年に「⁠花王石鹸」を発売しました。「⁠清潔・美・健康」の分野で130年以上事業を続けています。

売上で最も大きいのはハイジーンリビングケア事業(⁠約33%)で、利益率も約15%と最も高く、会社はこの事業を高い収益性とキャッシュフローを生む「⁠安定収益領域」と位置づけています。

アース製薬

アース製薬は、殺虫剤などの虫ケア用品を中心に、口腔衛生用品、入浴剤(⁠バスクリン)、衣類用防虫剤(⁠白元アース)などの日用品をつくる会社です。食品・医薬品工場などの衛生管理サービスも手がけています。1925年に兵庫県赤穂市で木村製薬所として設立されました。

売上の約81%が家庭用品事業(⁠虫ケア用品、口腔衛生用品、入浴剤などの日用品)で、セグメント利益率は約4%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 日用品の会社は、洗剤・紙おむつ・歯みがきなどの毎日使う商品で安定して稼ぐのが基本です。花王はハイジーンリビングケア事業を「⁠安定収益領域」と位置づけています。
  • 化粧品の会社は海外、特に中国・アジアの比重が高くなっています。資生堂は中国・トラベルリテール事業が売上の約36%で最大です。
  • ユニ・チャームは国内でベビーケアやフェミニンケアの対象人口が減る一方、ウェルネスケアやペットケアへの引き合いは強いとしています。小林製薬は2024年の紅麹関連製品の健康被害を受け、信頼回復に取り組んでいます。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:税引前利益ではユニ・チャーム約11.1%、花王約10.1%、ライオン約9.3%です。経常利益ではロート製薬約14.0%、小林製薬約10.3%、ポーラ・オルビスホールディングス約10.0%、コーセー約6.5%です。このほか、アース製薬約5.0%(⁠経常利益)です。
  • 売り方の違い:ポーラは委託販売のビューティーディレクターによるカウンセリング販売、オルビスは通信販売から始まりました。資生堂は1923年にチェインストア制度を採用しています。
  • 何から始まったか:花王は洋小間物商、資生堂は銀座の薬局、ライオンは石鹸・歯みがきの商店、ユニ・チャームは建材の会社、小林製薬は雑貨・化粧品店、ロート製薬は大阪の薬房から始まりました。

歴史の違い

花王(⁠Kao Corporation)

  1. 1887〜1890年洋小間物商の長瀬商店として発足し、「⁠花王石鹸」を発売します。
  2. 1970〜1975年スペインとメキシコに会社を設立し、海外に広がります。
  3. 1985年花王石鹸から花王に商号を変え、化粧品(⁠ソフィーナ)事業を全国に広げます。
  4. 1988〜1989年The Andrew Jergens Company(⁠今のKao USA)と、Goldwell AG(⁠今のKao Germany)を買収します。

アース製薬

  1. 1925年兵庫県赤穂市で木村製薬所を設立します。
  2. 1964年社名をアース製薬に変えます。
  3. 1970年大塚製薬を中核とする大塚グループが資本参加します。
  4. 2012年バスクリンを完全子会社にします。

いま何に賭けているか

花王(⁠Kao Corporation)

パーパスは「⁠豊かな共生世界の実現」で、2030年までに『⁠グローバルで存在価値のある企業「⁠Kao」』を目指しています。中期経営計画「⁠K27」で構造改革や事業ポートフォリオの見直しを進め、今後は「⁠グローバル・シャープトップ」の考え方で、社会的な必要性が高く花王が最も強みを発揮できる領域に経営資源を集中するとしています。

アース製薬

経営理念は「⁠生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」です。中期経営計画「⁠Act For SMILE COMPASS 2026」の定量目標(⁠売上高1,700億円、営業利益70億円)を1年前倒しで達成し、ブランド・品目の「⁠選択と集中」とブランド価値の向上で構造改革を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい花王(⁠Kao Corporation)。

よくある質問

花王(⁠Kao Corporation)とアース製薬はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は花王(⁠Kao Corporation)が約687万円、アース製薬が約590万円。花王(⁠Kao Corporation)のほうが約97万円高い。
花王(⁠Kao Corporation)とアース製薬はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は花王(⁠Kao Corporation)が66.9点、アース製薬が60.2点で、花王(⁠Kao Corporation)が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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