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太陽誘電と日本航空電子工業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電子部品・半導体装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は太陽誘電が約515万円、日本航空電子工業が約569万円。日本航空電子工業のほうが約54万円高い。
  • 売上高は太陽誘電が3,553億円、日本航空電子工業が2,279億円で、太陽誘電が約1.6倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は太陽誘電が6.8%、日本航空電子工業が3.6%で、太陽誘電のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

太陽誘電日本航空電子工業
働きやすさの点数57.9点(⁠B)64点(A-)
平均年収662万円(⁠41.5歳)727万円(⁠41.3歳)
30歳換算年収約515万円約569万円
月の平均残業未公表未公表
有給取得率未公表76.1%
平均勤続年数16.4年15.8年
売上高3,553億円2,279億円
売上に対する利益の割合6.8%(⁠経常利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.02倍1.01倍
従業員数(⁠単体)2,803人1,539人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は太陽誘電が57.9点、日本航空電子工業が64点で、日本航空電子工業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

太陽誘電

太陽誘電は、コンデンサ、インダクタ、複合デバイスなどの電子部品をつくる会社です。1950年に東京で設立され、磁器コンデンサの生産を始めました。国内の工場や、中国、マレーシア、フィリピン、韓国などの海外の製造会社で生産しています。

事業は電子部品の単一セグメントで、国内外のセットメーカー(⁠電子機器メーカー)に部品を売っています。当社が原材料や半製品を国内外の製造会社に供給し、完成品に加工するしくみです。

日本航空電子工業

日本航空電子工業は、スマートフォン、自動車、産業機器などに使われるコネクタと、航空・宇宙用の電子機器をつくる会社です。1953年に設立され、航空機用電子機器の修理から始まり、1955年にコネクタの製造を始めました。

売上の約88%がコネクタ事業(⁠携帯機器向け、自動車向け、産機・インフラ向けなど)で、セグメント利益率は約6.0%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 電子部品メーカーは、電子機器や自動車のメーカー(⁠セットメーカー)に部品や素材を売って稼ぎます。太陽誘電やホシデンは、セットメーカーの生産計画の変動や値下げ要請の影響を受けることをリスクに挙げています。
  • 同じ「⁠電子部品」でも、利益の源泉は会社ごとに違います。村田製作所はコンデンサなどのコンポーネント(⁠利益率約27%)、TDKはリチウムイオン電池などのエナジー応用製品(⁠約18%)、日東電工は光学フィルムなどのオプトロニクス(⁠約29%)、ミネベアミツミは祖業のベアリングを含むプレシジョンテクノロジーズ(⁠約22%)で稼いでいます。
  • 税引前利益を開示する会社で売上に対する割合を比べると、日東電工約18.0%、村田製作所約16.9%、TDK約11.1%、ニデック約8.9%、京セラ約8.2%、ミネベアミツミ約8.0%です。
  • 多くの会社がAI関連の需要を成長の軸にしています。TDKは「⁠AIエコシステム市場」、太陽誘電はAIサーバー向けの電子部品、ニデックはAIサーバー向けの水冷モジュールを挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ヒロセ電機約22.1%(⁠税引前利益)、浜松ホトニクス約8.9%(⁠経常利益)、日本航空電子工業約3.6%(⁠経常利益)です。
  • 何を売っているか:部品(⁠村田製作所、TDK、太陽誘電、ホシデン)、素材(⁠日東電工)、モーター(⁠ニデック、ミネベアミツミ)、製品や装置まで持つ会社(⁠京セラ、アルプスアルパイン、東京エレクトロン)で、会社の性格が変わります。
  • 最も稼ぐ事業はどこか:売上の大きい事業と利益の大きい事業が一致しない会社が多くあります。アルプスアルパインは売上最大の車載機器より、スイッチなどのコンポーネントが利益の柱です。
  • 京都の会社:京セラ、村田製作所、ニデックは、いずれも京都で創業した会社です。

歴史の違い

太陽誘電

  1. 1950年東京都杉並区で太陽誘電を設立し、磁器コンデンサとステアタイト磁器絶縁体の生産を始めます。
  2. 1967〜1979年台湾、韓国、香港、米国、シンガポール、ドイツに会社をつくります。
  3. 1988〜1999年フィリピン、マレーシア、中国、韓国に製造会社をつくります。
  4. 2018年持分法適用会社だったエルナーを子会社にします。

日本航空電子工業

  1. 1953年日本航空エレクトロニクスとして設立し、社名を日本航空電子工業に変えます。
  2. 1954年航空機用電子機器の修理・オーバーホールを始めます。
  3. 1955年コネクタの製造を始めます。
  4. 1971年慣性航法装置の製造を始めます。

いま何に賭けているか

太陽誘電

「⁠中期経営計画2030」(⁠2026〜2030年度)で、自動車と情報インフラ・産業機器の売上比率を60%に高めることを目指し、5年間で2,700億円規模の設備投資を計画しています。素材から開発する技術力を強みに、高付加価値・高品質の商品を出し続けるとしています。

日本航空電子工業

企業理念は『⁠開拓・創造・実践』、グローバルスローガンは“Technology to Inspire Innovation”です。自動車の電装化、データセンターの光化・高速伝送化、ロケット・衛星開発の官民連携などを事業機会と見ています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い太陽誘電のほうが景気の波に強い。

よくある質問

太陽誘電と日本航空電子工業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は太陽誘電が約515万円、日本航空電子工業が約569万円。日本航空電子工業のほうが約54万円高い。
太陽誘電と日本航空電子工業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は太陽誘電が57.9点、日本航空電子工業が64点で、日本航空電子工業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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