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ナブテスコと竹内製作所の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。産業機械の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はナブテスコが約544万円、竹内製作所が約598万円。竹内製作所のほうが約54万円高い。
  • 月の平均残業はナブテスコが22.3時間、竹内製作所が12.1時間。竹内製作所のほうが月10.2時間少ない。
  • 売上高はナブテスコが3,079億円、竹内製作所が2,253億円で、ナブテスコが約1.4倍の規模。

数字で比べる

ナブテスコ竹内製作所
働きやすさの点数53.1点(⁠B)61.3点(⁠A-)
平均年収715万円(⁠42.6歳)690万円(⁠36.6歳)
30歳換算年収約544万円約598万円
月の平均残業22.3時間12.1時間
有給取得率未公表73.9%
平均勤続年数14.2年8.3年
売上高3,079億円2,253億円
売上に対する利益の割合7.0%(⁠税引前利益)17.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.03倍1.60倍
従業員数(⁠単体)2,186人764人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはナブテスコが1.03倍、竹内製作所が1.60倍で、勢いは竹内製作所が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はナブテスコが53.1点、竹内製作所が61.3点で、竹内製作所が上回る。

何で稼いでいるかの違い

ナブテスコ

ナブテスコは、産業用ロボットの部品、鉄道車両用ブレーキ・自動扉、航空機部品、舶用制御装置、建物用自動ドアなどをつくる会社です。2003年に帝人製機とナブコが経営統合してできました。

売上で最も大きいのはアクセシビリティソリューション(⁠約38%、建物用自動扉、プラットホーム安全設備、福祉・介護用機器など)で、利益率は約8%です。

竹内製作所

竹内製作所は、ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダーなどの小型建設機械を開発・製造し、主に米国と欧州で売る会社です。1963年に長野県坂城町で自動車部品メーカーの下請として設立され、1971年にミニショベルを開発しました。

セグメントは地域別で、売上の約57%が米国、約30%が日本、約8%が英国、約5%がフランスです。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 工作機械は景気で需要が大きく動く産業です。牧野フライス製作所は「⁠年度により収益の変動が極めて大きな産業の一つ」としています。DMG森精機(⁠欧州が売上の約56%)やオークマ(⁠海外売上高比率約73%)のように、海外比率が高いのも特徴です。
  • 機械を売った後のサービスで稼ぐ会社が増えています。DMG森精機はメンテナンスやスペアパーツなどのインダストリアル・サービスの利益率が約14%で、工作機械本体(⁠約3%)を大きく上回ります。三浦工業は有償保守契約で顧客とつながり続ける「⁠スーパーメンテナンス会社」を、栗田工業は継続契約型サービスの拡大を掲げています。
  • 半導体向けが大きな柱の会社もあります。荏原製作所は真空ポンプやCMP装置などの精密・電子が売上・利益とも最大の事業です。
  • マキタ、ホシザキ、タダノ、三浦工業、オークマは単一事業のため、セグメントは地域別に開示されています。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:税引前利益では栗田工業約14.4%、三浦工業約14.1%、マキタ約13.9%、荏原製作所約11.6%、アマダ約10.5%、ナブテスコ約7.0%、DMG森精機約5.5%、ジェイテクト約1.4%です。経常利益では三井E&S約12.7%、ホシザキ約11.6%、牧野フライス製作所約10.5%、日本製鋼所約9.5%、オークマ約6.9%、グローリー約5.6%、タダノ約4.3%、カナデビア約2.1%です。このほか、竹内製作所約17.4%(⁠経常利益)です。
  • 造船から離れた会社:三井E&S(⁠旧三井造船)は2025年に造船の関連会社の株式を売却し、舶用エンジンと港湾クレーンが中核になりました。カナデビア(⁠旧日立造船)は2002年に造船事業を譲渡し、ごみ焼却発電などの環境装置が中心です。
  • 会社どうしのつながり:DMG森精機は2015年にアマダマシンツールの旋盤事業を譲り受ける契約を結びました。ナブテスコは帝人製機と、神戸製鋼所などが出資した日本エヤーブレーキを前身とするナブコが統合した会社です。ジェイテクトの前身・豊田工機はトヨタ自動車工業から独立しました。

歴史の違い

ナブテスコ

  1. 1925年神戸製鋼所などの出資で日本エヤーブレーキを設立し、鉄道車両用エアブレーキ装置の製造を始めます(⁠ナブコの前身)。
  2. 1944年帝人航空工業が帝国人造絹絲から分離独立します(⁠帝人製機の前身)。
  3. 2003〜2004年帝人製機とナブコが株式移転でナブテスコを設立し、2社を吸収合併します。
  4. 2011年スイスのKABA社から自動ドア部門を買収します。

竹内製作所

  1. 1963年長野県坂城町で設立し、自動車部品メーカーの下請を始めます。
  2. 1971年ミニショベルを開発し、生産を始めます。
  3. 1979年米国に販売子会社を設立します。
  4. 1986年クローラーローダーを開発し、生産を始めます。

いま何に賭けているか

ナブテスコ

企業理念は「⁠独創的なモーションコントロール技術で、移動・生活空間に安全・安心・快適を提供」です。2025〜2027年度の中期経営計画の基本方針を“再興”と“進化”とし、「⁠Project 10」で稼ぐ力を取り戻し、ROIC10%以上(⁠2025年度は4.4%)を目指しています。

竹内製作所

社是は「⁠創造」「⁠挑戦」「⁠協調」で、世界最高品質の小型建設機械を強みにしています。当連結会計年度の業績は売上高・各段階利益ともに過去最高でした。リチウムイオン電池式ミニショベルなど、電動機へのシフトにも備えています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で竹内製作所が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい竹内製作所。

よくある質問

ナブテスコと竹内製作所はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はナブテスコが約544万円、竹内製作所が約598万円。竹内製作所のほうが約54万円高い。
ナブテスコと竹内製作所はどちらが残業が少ない?
月の平均残業はナブテスコが22.3時間、竹内製作所が12.1時間。竹内製作所のほうが月10.2時間少ない。
ナブテスコと竹内製作所はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はナブテスコが53.1点、竹内製作所が61.3点で、竹内製作所が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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