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日揮ホールディングスと東洋エンジニアリングの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。プラントエンジニアリングの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日揮ホールディングスが約710万円、東洋エンジニアリングが約702万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高は日揮ホールディングスが7,453億円、東洋エンジニアリングが1,829億円で、日揮ホールディングスが約4.1倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は日揮ホールディングスが7.8%、東洋エンジニアリングが-6.2%で、日揮ホールディングスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

日揮ホールディングス東洋エンジニアリング
働きやすさの点数60点(A-)69.5点(⁠A+)
平均年収975万円(⁠44.6歳)920万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約710万円約702万円
月の平均残業未公表未公表
有給取得率72.8%未公表
平均勤続年数8.1年15.3年
売上高7,453億円1,829億円
売上に対する利益の割合7.8%(⁠経常利益)-6.2%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.74倍0.90倍
従業員数(⁠単体)245人973人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは日揮ホールディングスが1.74倍、東洋エンジニアリングが0.90倍で、勢いは日揮ホールディングスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日揮ホールディングスが60点、東洋エンジニアリングが69.5点で、東洋エンジニアリングが上回る。

何で稼いでいるかの違い

日揮ホールディングス

日揮ホールディングスは、石油・ガス・LNG・化学・医薬品・原子力などのプラントを設計・調達・建設する(⁠EPC)総合エンジニアリング事業と、触媒やファインセラミックスなどの機能材製造事業を持つ会社です。1928年に日本揮発油として創立されました。

売上の約92%が総合エンジニアリング事業で、セグメント利益率は約5%です。オイルメジャーや国営石油会社が顧客となる国際的な大規模プロジェクトを遂行しています。

東洋エンジニアリング

東洋エンジニアリングは、石油、ガス、石油化学、発電、医薬などのプラントを設計・調達・建設(⁠EPC)する総合エンジニアリング会社です。1961年に東洋高圧工業(⁠今の三井化学)の工務部門が独立して設立されました。

EPC事業と付帯事業の単一セグメントで、セグメント別の売上・利益は、この表には載っていません。

この業界の稼ぎ方の基本

  • プラントエンジニアリング会社は、LNG・石油・化学・医薬品などの工場(⁠プラント)を設計・調達・建設(⁠EPC)します。海外の大型プロジェクトが多く、受注や遂行の状況で業績が大きく変わります。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠どちらも経常利益):千代田化工建設約18.7%、日揮ホールディングス約7.8%です。このほか、東洋エンジニアリングは赤字(⁠経常利益)です。
  • EPC以外の柱:日揮は触媒・ファインセラミックスの機能材製造事業を持ち、千代田化工建設は大型プロジェクトに頼らないNon-EPC事業の比率を高めようとしています。

歴史の違い

日揮ホールディングス

  1. 1928年日本揮発油として創立し、米国UOP社と熱分解蒸留法装置の特許・建設に関する協約を結びます。
  2. 1952年触媒製造工場を分離し、日揮化学を設立します。
  3. 1976年社名を日揮に変えます。
  4. 2008年触媒化成工業と日揮化学が合併し、日揮触媒化成になります。

東洋エンジニアリング

  1. 1961年東洋高圧工業の工務部門が独立して設立されます。
  2. 1976年インドでの事業展開のため現地法人を設立します。
  3. 1980年東京証券取引所市場第二部に上場します。
  4. 1982年東京証券取引所市場第一部銘柄に指定されます。

いま何に賭けているか

日揮ホールディングス

パーパスは「⁠Enhancing planetary health」です。長期経営ビジョン「⁠2040年ビジョン」の2ndフェーズとして、2026年度から新中期経営計画「⁠BSP2030」(⁠深耕の5年)を始めました。水素製造プラント、ブルー水素・アンモニア、持続可能な航空燃料(⁠SAF)などの新しい分野のEPCにも取り組んでいます。

東洋エンジニアリング

グループ・ミッションは“Engineering for Sustainable Growth of the Global Community”、ビジョンは“Global Leading Engineering Partner”です。プロジェクトマネジメント力、受注前リスク管理・案件選別力などの5つの強みを発揮して、収益性の向上を目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日揮ホールディングス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日揮ホールディングスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

日揮ホールディングスと東洋エンジニアリングはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日揮ホールディングスが約710万円、東洋エンジニアリングが約702万円。ほぼ同じ水準。
日揮ホールディングスと東洋エンジニアリングはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日揮ホールディングスが60点、東洋エンジニアリングが69.5点で、東洋エンジニアリングが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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