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KADOKAWAと東映アニメーションの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。エンタメ・レジャーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はKADOKAWAが約677万円、東映アニメーションが約703万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高はKADOKAWAが2,829億円、東映アニメーションが937億円で、KADOKAWAが約3.0倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はKADOKAWAが4.1%、東映アニメーションが35.7%で、東映アニメーションのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

KADOKAWA東映アニメーション
働きやすさの点数61.6点(⁠A-)61.5点(⁠A-)
平均年収872万円(⁠41.6歳)855万円(⁠39歳)
30歳換算年収約677万円約703万円
月の平均残業7.4時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数11.4年9年
売上高2,829億円937億円
売上に対する利益の割合4.1%(⁠経常利益)35.7%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.28倍1.64倍
従業員数(⁠単体)2,471人758人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはKADOKAWAが1.28倍、東映アニメーションが1.64倍で、勢いは東映アニメーションが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はKADOKAWAが61.6点、東映アニメーションが61.5点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

KADOKAWA

KADOKAWAは、書籍・電子書籍などの出版、アニメ・実写映像、ゲーム(⁠フロム・ソフトウェア、スパイク・チュンソフトなど)、動画コミュニティサービス(⁠ドワンゴ)、教育・EdTechなどの事業を持つ会社です。2014年にKADOKAWAとドワンゴが経営統合してできました。

売上の約57%が出版・IP創出事業(⁠書籍・電子書籍・雑誌)で、セグメント利益率は約2.6%です。

東映アニメーション

東映アニメーションは、「⁠ドラゴンボール」「⁠ワンピース」「⁠プリキュア」などのアニメを企画・製作し、放映権やキャラクターの使用権(⁠版権)を国内外に販売する会社です。1948年に日本動画として設立され、1956年に東映に買収されて東映動画になりました。

売上の約55%が版権事業(⁠キャラクターの使用を許諾してロイヤリティを得る)で、セグメント利益率は約55%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • このグループには、テーマパーク(⁠オリエンタルランド)、映画・演劇(⁠東宝、東映、松竹)、キャラクター(⁠サンリオ)、出版・アニメ・ゲーム(⁠KADOKAWA)、旅行(⁠HIS)、エンタメ商品の卸売(⁠ハピネット)、会員制リゾート(⁠リゾートトラスト)、寮とホテル(⁠共立メンテナンス)と、形の違うレジャー・エンタメの会社が並んでいます。
  • 映画・演劇の会社は、不動産を持ち、不動産事業が利益の大きな柱になっていることがあります(⁠東宝、松竹)。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):サンリオ約40.9%、オリエンタルランド約24.1%、東映約23.5%、東宝約19.4%、リゾートトラスト約11.1%、共立メンテナンス約9.5%、松竹約6.5%、KADOKAWA約4.1%、ハピネット約3.6%、エイチ・アイ・エス約3.1%です。このほか、ANYCOLOR約36.3%(⁠経常利益)、東映アニメーション約35.7%(⁠経常利益)、エイベックス約3.0%(⁠経常利益)です。
  • IP(⁠キャラクター・作品)を持つかどうか:サンリオは商品化権のライセンス、東宝はIP・アニメ事業、東映はアニメと作品のマルチユースで稼いでいます。卸売のハピネットや旅行のHISは利益率が低めです。

歴史の違い

KADOKAWA

  1. 2014年KADOKAWAとドワンゴが経営統合し、KADOKAWA・DWANGOを設立します。
  2. 2015年社名をカドカワに変えます。
  3. 2019年子会社KADOKAWAの事業を承継し、社名をKADOKAWAに変えます。
  4. 2022年東京証券取引所プライム市場に移ります。

東映アニメーション

  1. 1948年日本動画として設立し、アニメ製作を始めます。
  2. 1956年東映が買収し、東映動画になります。
  3. 1958年初の劇場長編アニメ「⁠白蛇伝」が完成します。
  4. 1986年テレビアニメ「⁠ドラゴンボール」の放映が始まります。

いま何に賭けているか

KADOKAWA

コーポレートミッションは「⁠世界の才能と、感動をつなぐ、クリエイティブプラットフォーマーへ」です。2026年5月に公表した中期経営計画で、2032年3月期に売上高4,000億円(⁠うち海外1,000億円)、営業利益380億円を目指しています。

東映アニメーション

経営理念は「⁠世界の子どもたちと人々に『⁠夢』と『⁠希望』を届ける“創発企業”となる。」です。中期経営計画「⁠VISION2030」で2031年3月期に売上高2,000億円、営業利益500億円を、10年後に売上高5,000億円規模を目指し、大泉スタジオを中心に製作能力を約1.5倍に広げるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい東映アニメーション。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い東映アニメーションのほうが景気の波に強い。

よくある質問

KADOKAWAと東映アニメーションはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はKADOKAWAが約677万円、東映アニメーションが約703万円。ほぼ同じ水準。
KADOKAWAと東映アニメーションはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はKADOKAWAが61.6点、東映アニメーションが61.5点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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