ものさし企業図鑑転職・就職活動の教科書
教科書 › 業界研究 › 小売・外食 › 外食チェーン › すかいらーくホールディングスと吉野家ホールディングス

すかいらーくホールディングスと吉野家ホールディングスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。外食チェーンの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はすかいらーくホールディングスが約517万円、吉野家ホールディングスが約492万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高はすかいらーくホールディングスが4,578億円、吉野家ホールディングスが2,257億円で、すかいらーくホールディングスが約2.0倍の規模。
  • 売上の4年の伸びはすかいらーくホールディングスが1.73倍、吉野家ホールディングスが1.47倍で、勢いはすかいらーくホールディングスが上。

数字で比べる

すかいらーくホールディングス吉野家ホールディングス
働きやすさの点数52.9点(⁠B)61.4点(⁠A-)
平均年収756万円(⁠47.5歳)726万円(⁠47.9歳)
30歳換算年収約517万円約492万円
月の平均残業30.7時間未公表
有給取得率68%未公表
平均勤続年数13.2年18.4年
売上高4,578億円2,257億円
売上に対する利益の割合5.7%(⁠税引前利益)3.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.73倍1.47倍
従業員数(⁠単体)572人399人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数はすかいらーくホールディングスが52.9点、吉野家ホールディングスが61.4点で、吉野家ホールディングスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

すかいらーくホールディングス

すかいらーくホールディングスは、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵などのファミリーレストランを展開するグループです。和洋中のテーブルサービスレストランを3,100店舗以上持ち、国内で年間約3億5千万人が利用しています。1962年に設立されたことぶき食品が始まりで、1970年に東京都府中市に「⁠すかいらーく」1号店を出しました。

報告セグメントはレストラン事業のみで、セグメント別の売上・利益は、この表には載っていません。

吉野家ホールディングス

吉野家ホールディングスは、牛丼の「⁠吉野家」やセルフ式讃岐うどんの「⁠はなまる」などを展開するグループの持株会社です。米国、中国、マレーシアなどの海外でも牛丼店を展開しています。1958年に株式会社吉野家を設立しました。

売上の約71%が吉野家(⁠国内の牛丼店)で、セグメント利益率は約5.1%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 外食チェーンは、牛丼(⁠ゼンショーのすき家)、回転すし(⁠FOOD & LIFE COMPANIESのスシロー、くら寿司、ゼンショーのはま寿司)、うどん(⁠トリドールの丸亀製麺)、ファミリーレストラン(⁠すかいらーく)、イタリアン(⁠サイゼリヤ)など、料理の種類ごとにブランドを持ちます。
  • 多くの会社が、食材を自社の工場やセントラルキッチンで作り、物流まで自前で持っています。海外に店を広げる会社も多く、海外の利益率が国内より高い会社もあります(⁠スシロー、サイゼリヤ)。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益ではゼンショー約6.2%、サイゼリヤ約6.2%、くら寿司約2.5%です。税引前利益ではFOOD & LIFE COMPANIES約7.9%、すかいらーく約5.7%、トリドール約2.9%でした。このほか、吉野家約3.9%(⁠経常利益)です。
  • 国内と海外:FOOD & LIFE COMPANIESは海外スシローの利益率(⁠約12%)が国内(⁠約7%)を上回り、サイゼリヤもアジア(⁠約12%)が日本(⁠約3%)を上回ります。トリドールは売上の3分の1以上が海外事業です。

歴史の違い

すかいらーくホールディングス

  1. 1962年ことぶき食品有限会社を設立します。
  2. 1970年東京都府中市にファミリーレストラン「⁠すかいらーく」1号店を出します。
  3. 1977年埼玉県東松山市にセントラルキッチンを開きます。
  4. 1982年台湾にフランチャイズで1号店が出ます。

吉野家ホールディングス

  1. 1958年株式会社吉野家を設立します。
  2. 1977年米国西海岸での店舗展開を目的に現地法人を設立します。
  3. 1980年会社更生手続を申し立てます(⁠1987年に終結)。
  4. 2004年米国産牛肉の輸入禁止で牛丼の販売を一時休止し、はなまるの株式を取得します。

いま何に賭けているか

すかいらーくホールディングス

経営理念は「⁠価値ある豊かさの創造」、ミッションは「⁠ひとりでも多くのお客様に、安くておいしい料理を、気持ちのよいサービスで、快適な空間で味わっていただく」です。キャッシュ・フロー経営を重視し、成長投資、株主還元、有利子負債の返済にバランスよく配分するとしています。

吉野家ホールディングス

経営理念は『⁠For the People ~すべては人々のために~』です。2025年度からの中期経営計画で、2029年度に売上高3,000億円、営業利益150億円、ROIC7.0%を目標にし、吉野家事業を主軸とした構造から、はなまる事業やラーメン事業の成長を加速するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいすかいらーくホールディングス。

よくある質問

すかいらーくホールディングスと吉野家ホールディングスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はすかいらーくホールディングスが約517万円、吉野家ホールディングスが約492万円。ほぼ同じ水準。
すかいらーくホールディングスと吉野家ホールディングスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はすかいらーくホールディングスが52.9点、吉野家ホールディングスが61.4点で、吉野家ホールディングスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく