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TISIと電通総研の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。ITサービス・販売の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はTISIが約667万円、電通総研が約907万円。電通総研のほうが約240万円高い。
  • 月の平均残業はTISIが11.5時間、電通総研が12.2時間。大きな差はない。
  • 売上高はTISIが5,965億円、電通総研が1,649億円で、TISIが約3.6倍の規模。

数字で比べる

TISI電通総研
働きやすさの点数64.9点(⁠A)69.8点(⁠A+)
平均年収829万円(⁠40歳)1,125万円(⁠39.9歳)
30歳換算年収約667万円約907万円
月の平均残業11.5時間12.2時間
有給取得率64%未公表
平均勤続年数13.9年9.9年
売上高5,965億円1,649億円
売上に対する利益の割合12.8%(⁠経常利益)14.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.24倍1.47倍
従業員数(⁠単体)6,066人2,492人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はTISIが12.8%、電通総研が14.3%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びはTISIが1.24倍、電通総研が1.47倍で、勢いは電通総研が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はTISIが64.9点、電通総研が69.8点で、電通総研が上回る。

何で稼いでいるかの違い

TISI

TISIは、企業や金融機関、官公庁向けのシステム開発、アウトソーシング・クラウドサービス、ITソリューションを提供するITサービスグループです。2008年にTISとインテックホールディングスが経営統合して、共同持株会社ITホールディングスを設立したのが今の会社の始まりです。

売上の約30%が広域ITソリューション(⁠インテックなど)で、セグメント利益率は約13%です。

電通総研

電通総研は、製造業・金融・企業の経営管理(⁠人事・会計)・マーケティングや官公庁向けに、コンサルティング、システム開発、ソフトウェア製品、運用保守などを提供するIT企業です。1975年に電通と米国のGeneral Electricの合弁で、電通国際情報サービスとして設立されました。

売上の約37%が製造ソリューション(⁠製造業のビジネスプロセスとバリューチェーンの高度化支援)で、セグメント利益率は約12%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • ITサービスの会社は、稼ぎ方でいくつかに分かれます。企業のシステムを受託して開発・運用する会社(⁠野村総合研究所、SCSK、BIPROGY、TIS)、機器やソフトを販売して保守まで担う会社(⁠大塚商会、キヤノンマーケティングジャパン)、自社・親会社の製品を提供する会社(⁠サイボウズ、日本オラクル、トレンドマイクロ)、ネットワークを運用する電気通信事業者(⁠インターネットイニシアティブ)です。
  • 親会社や出身の違いも特徴です。SCSKは住友商事、キヤノンマーケティングジャパンはキヤノン、日本オラクルは米国オラクル・コーポレーションのグループです。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益では日本オラクル約32.1%、サイボウズ約27.6%、トレンドマイクロ約19.6%、SCSK約19.2%、TIS約12.8%、キヤノンマーケティングジャパン約8.8%、大塚商会約6.9%です。税引前利益ではインターネットイニシアティブ約10.2%、BIPROGY約10.1%、野村総合研究所約7.2%でした。このほか、電通総研約14.3%(⁠経常利益)です。
  • 自社製品かどうか:自社や親会社の製品を提供する日本オラクル、サイボウズ、トレンドマイクロは利益率が高く、機器販売の比重が大きい大塚商会やキヤノンマーケティングジャパンは低めです。

歴史の違い

TISI

  1. 2008年TISとインテックホールディングスが経営統合し、ITホールディングスを設立します。
  2. 2009年ソランを公開買付けで子会社にします。
  3. 2011年TISがソランとユーフィットを合併します。
  4. 2016年社名をTISに変え、事業持株会社になります。

電通総研

  1. 1975年電通と米国General Electricの合弁で、電通国際情報サービスを設立します。
  2. 1987年米国に子会社を設立し、その後、香港・英国・シンガポールにも広げます。
  3. 1989年電通の社内情報システムの開発・運用業務の継続受注を始めます。
  4. 2000年東京証券取引所市場第一部に上場します。

いま何に賭けているか

TISI

「⁠グループビジョン2032」で「⁠社会に、多彩に、グローバルに」をテーマに、社会性と革新性を併せ持つ先進的なグローバルITグループとなることを目指しています。グループ基本理念「⁠OUR PHILOSOPHY」を軸にしたサステナビリティ経営を進めています。

電通総研

企業理念は「⁠誠実を旨とし、テクノロジーの可能性を切り拓く挑戦者として、顧客、生活者、社会の進化と共存に寄与する。」です。長期経営ビジョン「⁠Vision 2030」で、2030年に売上高3,000億円、営業利益率20%の企業グループになることを目指し、事業領域の拡張や収益モデルの革新など4つの自己変革を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい電通総研。

よくある質問

TISIと電通総研はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はTISIが約667万円、電通総研が約907万円。電通総研のほうが約240万円高い。
TISIと電通総研はどちらが残業が少ない?
月の平均残業はTISIが11.5時間、電通総研が12.2時間。大きな差はない。
TISIと電通総研はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はTISIが64.9点、電通総研が69.8点で、電通総研が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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