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福山通運と日本郵政の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。物流の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は福山通運が約366万円、日本郵政が約656万円。日本郵政のほうが約290万円高い。
  • 月の平均残業は福山通運が46時間、日本郵政が13.4時間。日本郵政のほうが月32.6時間少ない。
  • 売上高は福山通運が3,186億円、日本郵政が11.44兆円で、日本郵政が約35.9倍の規模。

数字で比べる

福山通運日本郵政
働きやすさの点数30.5点(⁠D)67.6点(⁠A+)
平均年収517万円(⁠45.9歳)872万円(⁠43.1歳)
30歳換算年収約366万円約656万円
月の平均残業46時間13.4時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数11.1年16.2年
売上高3,186億円11.44兆円
売上に対する利益の割合3.6%(⁠経常利益)9.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.09倍1.02倍
従業員数(⁠単体)10,994人1,261人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は福山通運が3.6%、日本郵政が9.4%で、日本郵政のほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は福山通運が30.5点、日本郵政が67.6点で、日本郵政が上回る。

何で稼いでいるかの違い

福山通運

福山通運は、特別積合せ(⁠定期便)などの運送事業を中心に、貸切輸送、倉庫・流通加工、国際物流を手がける会社です。1948年に福山貨物運送として設立され、貸切便から始まりました。

売上の約79%が運送事業(⁠全国ネットワークによる商業荷物の輸送)で、セグメント利益率は約2.6%です。

日本郵政

日本郵政は、郵便・物流の日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を中心とするグループの持株会社です。もとは国の郵政事業で、郵便局の窓口では郵便に加えて銀行・保険の窓口業務も行っています。

セグメントの収益で見ると、約49%が生命保険業、約25%が銀行業で、金融の比重が大きいグループです。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 物流会社は、宅配便(⁠ヤマト、佐川急便のSGホールディングス)、定期便の路線トラック(⁠福山通運)、企業の物流をまとめて請け負う3PL(⁠ロジスティード、SBS)、国際フォワーディング(⁠NIPPON EXPRESS)、港湾・倉庫(⁠上組、三菱倉庫)、工場構内の作業請負(⁠山九、鴻池運輸)と、得意分野で大きく分かれます。
  • 倉庫を持つ会社や物流施設を開発する会社では、不動産事業の利益率が物流よりずっと高く、利益の柱になっていることがあります(⁠三菱倉庫、SBS)。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益では上組約13.8%、三菱倉庫約7.9%、山九約6.9%、鴻池運輸約6.4%、SGホールディングス約5.6%、SBSホールディングス約4.3%、福山通運約3.6%、ヤマトホールディングス約1.4%です。税引前利益ではロジスティード約4.1%、NIPPON EXPRESSホールディングス約1.6%でした。このほか、日本郵政約9.4%(⁠経常利益)、住友倉庫約8.1%(⁠経常利益)です。
  • 宅配便の2社:ヤマトは個人・法人向けの宅急便が売上の8割以上ですがセグメント利益はほとんど出ておらず、SGホールディングスは企業からの荷物に集中し、配送の多くをパートナー企業に委託しています。

歴史の違い

福山通運

  1. 1948年福山貨物運送を設立し、貸切便の事業を始めます。
  2. 1950年笠岡市~大阪市間の定期便を始め、福山通運に社名を変えます。
  3. 1960年大阪市~東京都間の定期便を始めます。
  4. 1994年全国輸送網を確立します。

日本郵政

  1. 1871年前島密により郵便制度が創設されます。
  2. 1875年郵便為替事業と郵便貯金事業が始まります。
  3. 1916年簡易生命保険事業が始まります。
  4. 2003年日本郵政公社が発足します。

いま何に賭けているか

福山通運

第6次中期経営計画「⁠Change & Growth 2026」で、運賃の適正化、他社との共同輸送、貸切事業の拡大、倉庫拠点の拡大とM&Aによる流通加工事業の成長を進めています。2026年度に営業利益率5.3%、ROE6.5%を目指し、中長期でROE8.0%以上を目標にしています。

日本郵政

グループ経営理念は「⁠郵政ネットワークの安心、信頼を礎として、民間企業としての創造性、効率性を最大限発揮しつつ、お客さま本位のサービスを提供し、地域のお客さまの生活を支援し、お客さまと社員の幸せを目指します。」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で日本郵政が上回っている。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本郵政のほうが景気の波に強い。

よくある質問

福山通運と日本郵政はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は福山通運が約366万円、日本郵政が約656万円。日本郵政のほうが約290万円高い。
福山通運と日本郵政はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は福山通運が46時間、日本郵政が13.4時間。日本郵政のほうが月32.6時間少ない。
福山通運と日本郵政はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は福山通運が30.5点、日本郵政が67.6点で、日本郵政が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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