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極洋とエスフーズの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。水産・食肉・冷凍食品の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は極洋が約720万円、エスフーズが約492万円。極洋のほうが約228万円高い。
  • 月の平均残業は極洋が13.3時間、エスフーズが21.3時間。極洋のほうが月8時間少ない。
  • 売上高は極洋が3,346億円、エスフーズが4,723億円で、エスフーズが約1.4倍の規模。

数字で比べる

極洋エスフーズ
働きやすさの点数71.3点(⁠S-)52.6点(⁠B)
平均年収927万円(⁠41.6歳)574万円(⁠37.1歳)
30歳換算年収約720万円約492万円
月の平均残業13.3時間21.3時間
有給取得率68.1%未公表
平均勤続年数14.9年10.6年
売上高3,346億円4,723億円
売上に対する利益の割合3.0%(⁠経常利益)2.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.32倍1.32倍
従業員数(⁠単体)769人893人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は極洋が3.0%、エスフーズが2.5%で、差は小さい。
  • 当サイトの働きやすさの点数は極洋が71.3点、エスフーズが52.6点で、極洋が上回る。

何で稼いでいるかの違い

極洋

極洋は、水産物の買付・加工・販売、寿司種や刺身などの生食商材、カツオ・マグロの漁獲・養殖、業務用・市販用の冷凍食品や缶詰・海産物珍味、冷蔵倉庫などを手がける会社です。1937年に母船式捕鯨事業などを目的に極洋捕鯨として設立されました。

売上の約58%が水産事業(⁠水産物の買付・加工・販売)で、利益率は約3%です。

エスフーズ

エスフーズは、食肉の生産・加工・卸売から小売・外食まで、食肉流通の川上から川下までを一貫して手がける食肉会社です。牛内臓肉製品「⁠こてっちゃん」で知られ、米国ネブラスカ州にも食肉の加工会社を持っています。1967年に創業者の森島征夫が兵庫県尼崎市でスタミナ食品を設立しました。

売上の約93%が食肉等の製造・卸売事業で、セグメント利益率は約2.3%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • ニッスイ、ニチレイ、Umios(⁠旧マルハニチロ)は、いずれも戦時中の水産統制令で設立された統制会社を前身に持ちます。日本水産の漁撈部門を中心にできた会社の冷蔵・販売部門が、今のニチレイになりました。
  • 水産の会社も、今の稼ぎ方はさまざまです。ニッスイは食品事業が売上の約55%、Umiosは卸売市場を含む食材流通が約71%、極洋は水産物の買付・加工・販売が約58%、ニチレイは冷蔵倉庫などの低温物流が利益の半分近くを稼いでいます。
  • ハム・食肉の会社は、食肉が中心の会社(⁠伊藤ハム米久、スターゼン、エスフーズ)と、ハム・ソーセージなどの加工食品が中心の会社(⁠プリマハム、丸大食品)に分かれます。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):ニチレイ約5.6%、ニッスイ約4.6%、丸大食品約3.3%、極洋約3.0%、Umios約2.8%、伊藤ハム米久ホールディングス約2.8%、スターゼン約2.5%、エスフーズ約2.5%、プリマハム約2.4%です。
  • 何から始まったか:ニッスイはトロール漁業、極洋は捕鯨、Umiosは林兼商店の水産部門と捕鯨会社、ニチレイは製氷・冷蔵の統制機関、スターゼンは役牛の売買、プリマハムは金沢の竹岸ハム商会、丸大食品は魚肉ハム・ソーセージから始まりました。
  • 海外とのつながり:ニッスイは米国・チリ・ニュージーランドなどに展開し、海外所在地売上高比率が41.2%です。伊藤ハム米久はニュージーランドのANZCO FOODSを持ち、スターゼンは日本産和牛と豪州Wagyuで海外市場に挑戦しています。

歴史の違い

極洋

  1. 1937年母船式捕鯨事業などを目的に極洋捕鯨を設立します。
  2. 1971年極洋に社名を変え、冷蔵倉庫業に本格進出します。
  3. 1976年捕鯨部門を日本共同捕鯨に譲渡します。
  4. 1996〜2006年米国に水産物の買付販売会社、中国に貿易会社、オランダに冷凍食品の買付販売会社を設立します。

エスフーズ

  1. 1967年森島征夫が兵庫県尼崎市でスタミナ食品を設立し、内臓肉の販売を始めます。
  2. 1972年米国から内臓肉の開発輸入に成功します。
  3. 1982年牛内臓肉製品「⁠こてっちゃん」を発売します。
  4. 1989年米国ネブラスカ州に、丸紅などとの合弁でFREMONT BEEF COMPANYを設立します。

いま何に賭けているか

極洋

「⁠魚を中心とした総合食品会社」としての成長を掲げ、中期経営計画『⁠Gear Up Kyokuyo 2027』で「⁠人財・組織」「⁠4つの事業」「⁠グローバル化」の3つの視座から施策を進めています。第104期からは、魚の切身・フィーレ商品と「⁠だんどり上手」シリーズを扱う水産加工事業セグメントを新設します。

エスフーズ

経営ビジョンは「⁠バラエティーミート世界一、食肉日本一」です。連結売上高5,000億円、経常利益200億円の早期達成を目指し、国内外で食肉の一貫したサプライチェーンづくりを進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で極洋が上回っている。

よくある質問

極洋とエスフーズはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は極洋が約720万円、エスフーズが約492万円。極洋のほうが約228万円高い。
極洋とエスフーズはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は極洋が13.3時間、エスフーズが21.3時間。極洋のほうが月8時間少ない。
極洋とエスフーズはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は極洋が71.3点、エスフーズが52.6点で、極洋が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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