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ラクスと都築電気の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。SIer・ソフトウェアの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はラクスが約627万円、都築電気が約705万円。都築電気のほうが約78万円高い。
  • 売上高はラクスが603億円、都築電気が1,037億円で、都築電気が約1.7倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はラクスが28.9%、都築電気が8.0%で、ラクスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

ラクス都築電気
働きやすさの点数50.1点(⁠B)78.7点(⁠S)
平均年収665万円(⁠32.7歳)940万円(⁠43.2歳)
30歳換算年収約627万円約705万円
月の平均残業未公表6.6時間
有給取得率未公表88.7%
平均勤続年数3.2年23.1年
売上高603億円1,037億円
売上に対する利益の割合28.9%(⁠経常利益)8.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び2.92倍0.87倍
従業員数(⁠単体)2,190人1,161人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはラクスが2.92倍、都築電気が0.87倍で、勢いはラクスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はラクスが50.1点、都築電気が78.7点で、都築電気が上回る。

何で稼いでいるかの違い

ラクス

ラクスは、経費精算システム「⁠楽楽精算」や帳票発行システム「⁠楽楽明細」など、中小企業などの業務を効率化するクラウドサービスを自社で企画・開発・運用する会社です。ITエンジニアの派遣も行っています。2000年に大阪でアイティーブーストとして設立されました。

売上の約86%がクラウド事業で、セグメント利益率は約31%です。

都築電気

都築電気は、企業向けの情報システムとネットワークを、機器の販売から設計・開発・構築、運用・保守、クラウドの月額サービスまで一貫して提供する会社です。1932年に電話交換装置の販売・工事・保守を行う都築商店として名古屋で創立されました。

事業は情報ネットワークソリューションサービス事業の一つで、機器の販売、開発・構築の技術提供、運用・保守や月額サービスの3つで稼いでいます。

この業界の稼ぎ方の基本

  • SIerやソフトウェアの会社には、顧客ごとにシステムを受託開発する会社(⁠DTS、NSD、クレスコなど)、自社製品を売る会社(⁠オービックのOBIC7、ラクスの楽楽シリーズ、TKC)、テストなど特定の工程に特化する会社(⁠SHIFT)、親会社のシステム部門から生まれた会社(⁠JFEシステムズ)などがあります。
  • 受託開発は人数と単価で売上が決まりやすく、自社製品・クラウドは一度つくれば継続課金で稼げるため、利益率に大きな差が出ます。
  • IT人材の確保は、ほぼすべての会社がリスクの上位に挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益ではオービック約77.5%、ラクス約28.9%、TKC約19.9%、システナ約17.1%、NSD約16.4%、DTS約12.5%、SHIFT約11.7%、JFEシステムズ約11.2%、クレスコ約10.8%、都築電気約8.0%、ゼンリン約6.0%、日本ビジネスシステムズ約4.3%です。テクマトリックスは税引前利益で約11.0%です。
  • 受託か、自社製品か:オービックは自社開発のOBIC7を直接販売し、売上の半分以上が導入後のシステムサポートです。ラクスは売上の約86%がクラウド事業です。一方、日本ビジネスシステムズは売上の約71%が利益率約2%のライセンス販売です。
  • 顧客はどこか:TKCは会計事務所と自治体、NSDは金融機関、JFEシステムズはJFEグループと一般企業、ゼンリンはカーナビ・地図を使う企業が主な顧客です。

歴史の違い

ラクス

  1. 2000年大阪市でアイティーブーストを設立します。
  2. 2001年ITエンジニアスクール事業と、メール共有システム「⁠メールディーラー」でクラウド事業を始めます。
  3. 2010年社名をラクスに変えます。
  4. 2015年東京証券取引所マザーズに上場します。

都築電気

  1. 1932年電話交換装置の販売・工事・保守を行う都築商店を創立します。
  2. 1945年東京の通信設備の復興のため、本社を名古屋から東京に移します。
  3. 1991年社名を都築電気に変えます。
  4. 2018年東京証券取引所の業種分類が「⁠卸売業」から「⁠情報・通信業」に変わります。

いま何に賭けているか

ラクス

ミッションは「⁠ITサービスで企業の成長を継続的に支援します」、ビジョンは「⁠日本を代表する企業になる」です。「⁠小さく試して大きく育てる」「⁠失敗を許容する」など11項目の行動指針を定め、生成AIを使った開発の効率化とサービスへの機能実装を進めています。

都築電気

パーパスは「⁠人と知と技術で、可能性に満ちた“余白”を、ともに。」です。2033年3月期の創業100周年に向けて、ありたい姿を「⁠Growth Navigator」と定め、中期経営計画「⁠Trust & Challenge 2029」でエンジニアリングサービスを中心とした売上と利益の拡大を目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいラクス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いラクスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

ラクスと都築電気はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はラクスが約627万円、都築電気が約705万円。都築電気のほうが約78万円高い。
ラクスと都築電気はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はラクスが50.1点、都築電気が78.7点で、都築電気が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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