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トレンドマイクロと日鉄ソリューションズの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。ITサービス・販売の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はトレンドマイクロが約790万円、日鉄ソリューションズが約756万円。トレンドマイクロのほうが約34万円高い。
  • 月の平均残業はトレンドマイクロが17.7時間、日鉄ソリューションズが8.3時間。日鉄ソリューションズのほうが月9.4時間少ない。
  • 当サイトの働きやすさの点数はトレンドマイクロが57.5点、日鉄ソリューションズが68.1点で、日鉄ソリューションズが上回る。

数字で比べる

トレンドマイクロ日鉄ソリューションズ
働きやすさの点数57.5点(⁠B)68.1点(⁠A+)
平均年収989万円(⁠40.3歳)936万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約790万円約756万円
月の平均残業17.7時間8.3時間
有給取得率77.2%未公表
平均勤続年数9.2年12.1年
売上高2,760億円—
売上に対する利益の割合19.6%(⁠経常利益)—
売上の4年の伸び1.45倍—
従業員数(⁠単体)725人4,102人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

何で稼いでいるかの違い

トレンドマイクロ

トレンドマイクロは、コンピュータセキュリティ対策製品の開発・販売と関連サービスを提供する会社です。コンピュータウイルスやランサムウェア、標的型攻撃などから、企業や個人、公共団体を守る製品を扱っています。1989年に東京で、OSの輸入・販売を目的に設立された会社が前身です。

セグメントは地域別で、売上の約32%が日本で、セグメント利益率は約24%です。

日鉄ソリューションズ

日鉄ソリューションズ(⁠NSSOL)は、日本製鉄グループのIT企業で、製造・流通・通信・金融など幅広い業界に、コンサルティングからシステムの企画・構築、運用・保守までを提供しています。1980年に新日本製鐵の全額出資で日鐵コンピュータシステムとして設立され、2001年に新日鐵のエレクトロニクス・情報通信事業部を引き継ぎました。

セグメントは「⁠情報サービス」の一つで、ビジネスソリューション(⁠業種・業務ごとの基幹システムなど)と、コンサルティング&デジタルサービス(⁠ITインフラやアウトソーシング、DX)に分けて運営しています。

この業界の稼ぎ方の基本

  • ITサービスの会社は、稼ぎ方でいくつかに分かれます。企業のシステムを受託して開発・運用する会社(⁠野村総合研究所、SCSK、BIPROGY、TIS)、機器やソフトを販売して保守まで担う会社(⁠大塚商会、キヤノンマーケティングジャパン)、自社・親会社の製品を提供する会社(⁠サイボウズ、日本オラクル、トレンドマイクロ)、ネットワークを運用する電気通信事業者(⁠インターネットイニシアティブ)です。
  • 親会社や出身の違いも特徴です。SCSKは住友商事、キヤノンマーケティングジャパンはキヤノン、日本オラクルは米国オラクル・コーポレーションのグループです。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益では日本オラクル約32.1%、サイボウズ約27.6%、トレンドマイクロ約19.6%、SCSK約19.2%、TIS約12.8%、キヤノンマーケティングジャパン約8.8%、大塚商会約6.9%です。税引前利益ではインターネットイニシアティブ約10.2%、BIPROGY約10.1%、野村総合研究所約7.2%でした。このほか、電通総研約14.3%(⁠経常利益)です。
  • 自社製品かどうか:自社や親会社の製品を提供する日本オラクル、サイボウズ、トレンドマイクロは利益率が高く、機器販売の比重が大きい大塚商会やキヤノンマーケティングジャパンは低めです。

歴史の違い

トレンドマイクロ

  1. 1989年OSの輸入・販売を目的に、東京で前身の会社が設立されます。
  2. 1996年社名をトレンドマイクロに変え、台湾・米国・韓国・ドイツなどの会社を買収します。
  3. 1997年オーストラリア、フランス、マレーシアなどに会社を設立します。
  4. 1998年日本証券業協会に店頭登録します。

日鉄ソリューションズ

  1. 1980年新日本製鐵の全額出資で、日鐵コンピュータシステムを設立します。
  2. 1988年新日本製鐵の情報通信システム部門を譲り受け、新日鉄情報通信システムに社名を変えます。
  3. 2001年新日本製鐵のエレクトロニクス・情報通信事業部を譲り受け、新日鉄ソリューションズに社名を変えます。
  4. 2012年社名を新日鉄住金ソリューションズに変えます。

いま何に賭けているか

トレンドマイクロ

ビジョンは「⁠デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現」です。ARR(⁠Annual Recurring Revenue)の継続的な増加と利益率の向上を図り、2028年12月期に営業利益率25%~27%を目標にしています。

日鉄ソリューションズ

企業理念は「⁠創造 信頼 成長」です。設立25年目の2025年度を「⁠第二の創業期」とし、「⁠NSSOL 2030ビジョン」で2030年に売上収益5,000億円、営業利益1,000億円(⁠20%)、ROE15%程度を目指しています。3年で1,500億円をM&Aなどに投じる計画です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るならトレンドマイクロ、時間のゆとりを取るなら日鉄ソリューションズ。

よくある質問

トレンドマイクロと日鉄ソリューションズはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はトレンドマイクロが約790万円、日鉄ソリューションズが約756万円。トレンドマイクロのほうが約34万円高い。
トレンドマイクロと日鉄ソリューションズはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はトレンドマイクロが17.7時間、日鉄ソリューションズが8.3時間。日鉄ソリューションズのほうが月9.4時間少ない。
トレンドマイクロと日鉄ソリューションズはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はトレンドマイクロが57.5点、日鉄ソリューションズが68.1点で、日鉄ソリューションズが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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