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不二製油とJ-オイルミルズの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。乳業・製パン・加工食品の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は不二製油が約656万円、J-オイルミルズが約619万円。不二製油のほうが約37万円高い。
  • 月の平均残業は不二製油が16.1時間、J-オイルミルズが19.9時間。不二製油のほうが月3.8時間少ない。
  • 有給休暇の取得率は不二製油が77.7%、J-オイルミルズが71.7%。

数字で比べる

不二製油J-オイルミルズ
働きやすさの点数59.7点(⁠B)62.4点(⁠A-)
平均年収833万円(⁠41歳)840万円(⁠44歳)
30歳換算年収約656万円約619万円
月の平均残業16.1時間19.9時間
有給取得率77.7%71.7%
平均勤続年数15年16.9年
売上高7,723億円2,266億円
売上に対する利益の割合3.5%(⁠経常利益)2.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.78倍1.12倍
従業員数(⁠単体)1,550人975人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高は不二製油が7,723億円、J-オイルミルズが2,266億円で、不二製油が約3.4倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は不二製油が3.5%、J-オイルミルズが2.6%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びは不二製油が1.78倍、J-オイルミルズが1.12倍で、勢いは不二製油が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は不二製油が59.7点、J-オイルミルズが62.4点で、J-オイルミルズが上回る。

何で稼いでいるかの違い

不二製油

不二製油は、チョコレート用油脂などの植物性油脂、業務用チョコレート、クリームやマーガリンなどの乳化・発酵素材、大豆たん白などの大豆加工素材をつくる会社です。1950年に伊藤忠商事の全額出資で設立され、今も伊藤忠商事と原材料の購入や製品販売の取引があります。

売上の約48%が業務用チョコレートですが、利益率は約1%にとどまりました。

J-オイルミルズ

J-オイルミルズは、家庭用・業務用の食用油や、搾油後の大豆・菜種の粕(⁠ミール)を製造・販売する油脂会社です。乳系の植物性食品や食品素材のスペシャリティフード事業も手がけています。2002年にホーネンコーポレーションと味の素製油が経営統合して設立されました。

売上の約92%が油脂事業で、セグメント利益率は約1.6%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • このグループには、消費者向けの商品をつくる会社と、食品メーカー向けの素材をつくる会社がいます。ニップン(⁠製粉)、日清オイリオグループとJ-オイルミルズ(⁠油脂)、不二製油(⁠チョコレート用油脂・業務用チョコレート)、昭和産業(⁠製粉・製油・糖質・飼料)は素材に近い会社です。
  • 乳業では、森永乳業は1949年に森永製菓の乳業部門が分離して、雪印メグミルクは1925年の北海道製酪販売組合を起源に2009年の経営統合で、今の形になりました。
  • 東洋水産は米国・メキシコの即席麺で利益の多くを稼ぎ、カルビーは北米を中心に「⁠世界のSNACKING COMPANY」を目指しています。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):東洋水産約17.5%、カルビー約8.0%、森永乳業約6.5%、ニップン約5.9%、山崎製パン約4.9%、昭和産業約4.3%、不二製油約3.5%、雪印メグミルク約3.3%、日清オイリオグループ約2.9%、J-オイルミルズ約2.6%です。
  • 売上の大きさと利益の大きさは違う:不二製油は業務用チョコレートが売上の約48%ですが、利益の大半は植物性油脂で稼いでいます。ニップンは製粉が売上の約3分の1ですが、利益は食品事業とほぼ同じです。山崎製パンのコンビニなどの流通事業は赤字です。
  • 同じ業種どうしの違い:製粉では、日清製粉グループは製粉が売上の約3分の2、ニップンは食品が約3分の2と逆です。乳業では、経常利益率が森永乳業約6.5%、雪印メグミルク約3.3%です。

歴史の違い

不二製油

  1. 1950〜1951年伊藤忠商事の全額出資で設立され、コプラの製油を始めて日本最初の圧抽式製油に成功します。
  2. 1955年日本最初のハードバターの製造を始めます。
  3. 1967年植物性クリームの生産と、大豆たん白事業を始めます。
  4. 1981〜1992年シンガポール、マレーシア、米国、ベルギーに会社を設立します。

J-オイルミルズ

  1. 2002年ホーネンコーポレーションと味の素製油の共同持株会社、豊年味の素製油を設立します。
  2. 2003年吉原製油を完全子会社にし、社名をJ-オイルミルズに変えます。
  3. 2004年ホーネンコーポレーション、味の素製油、吉原製油などを吸収合併します。
  4. 2014年タイに合弁会社を設立します。

いま何に賭けているか

不二製油

「⁠不二製油グループ憲法」のミッションは「⁠食の素材の可能性を追求し、食の歓びと健康に貢献します。」で、ビジョンに「⁠植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」を掲げています。4つの事業の強みを組み合わせた植物性素材で、“おいしさと健康”と“サステナブルな食のバリューチェーン”をつくることを提供価値としています。

J-オイルミルズ

ビジョンは「⁠Joy for Life® -食で未来によろこびを®-」です。2026年度を最終年度とする第六期中期経営計画「⁠Transforming for Growth」で、「⁠おいしさ×健康×低負荷」による社会課題の解決と、事業ポートフォリオの高度化、海外展開を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で不二製油が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい不二製油。

よくある質問

不二製油とJ-オイルミルズはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は不二製油が約656万円、J-オイルミルズが約619万円。不二製油のほうが約37万円高い。
不二製油とJ-オイルミルズはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は不二製油が16.1時間、J-オイルミルズが19.9時間。不二製油のほうが月3.8時間少ない。
不二製油とJ-オイルミルズはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は不二製油が59.7点、J-オイルミルズが62.4点で、J-オイルミルズが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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