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SHIFTとシステナの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。SIer・ソフトウェアの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はSHIFTが約576万円、システナが約506万円。SHIFTのほうが約70万円高い。
  • 売上高はSHIFTが1,298億円、システナが944億円で、SHIFTが約1.4倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はSHIFTが11.7%、システナが17.1%で、システナのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

SHIFTシステナ
働きやすさの点数49.9点(⁠C)47.9点(⁠C)
平均年収685万円(⁠38歳)519万円(⁠31.2歳)
30歳換算年収約576万円約506万円
月の平均残業未公表9.7時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数3.2年6年
売上高1,298億円944億円
売上に対する利益の割合11.7%(⁠経常利益)17.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び2.82倍1.45倍
従業員数(⁠単体)6,201人3,856人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはSHIFTが2.82倍、システナが1.45倍で、勢いはSHIFTが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はSHIFTが49.9点、システナが47.9点で、SHIFTが上回る。

何で稼いでいるかの違い

SHIFT

SHIFTは、ソフトウェアのテスト・品質保証を中心に、開発やコンサルティングも手がける会社です。2005年に東京・渋谷で製造業向けのコンサルティング会社として設立され、2009年にソフトウェアテスト事業を始めました。

売上の約64%がソフトウェアテスト関連サービスで、セグメント利益率は約26%です。

システナ

システナは、自動車業界向けのエンジニアリング、通信・ネットサービスの開発・検証支援、金融・公共の基幹システム開発、ITアウトソーシング、IT機器の販売などを手がける会社です。1983年に横浜でマイクロコンピューターのソフト開発会社として設立され、2010年にカテナと合併しました。

売上で最も大きいのはビジネスソリューション事業(⁠約42%、サーバーやパソコンなどIT関連商品の企業向け販売など)で、セグメント利益率は約8%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • SIerやソフトウェアの会社には、顧客ごとにシステムを受託開発する会社(⁠DTS、NSD、クレスコなど)、自社製品を売る会社(⁠オービックのOBIC7、ラクスの楽楽シリーズ、TKC)、テストなど特定の工程に特化する会社(⁠SHIFT)、親会社のシステム部門から生まれた会社(⁠JFEシステムズ)などがあります。
  • 受託開発は人数と単価で売上が決まりやすく、自社製品・クラウドは一度つくれば継続課金で稼げるため、利益率に大きな差が出ます。
  • IT人材の確保は、ほぼすべての会社がリスクの上位に挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益ではオービック約77.5%、ラクス約28.9%、TKC約19.9%、システナ約17.1%、NSD約16.4%、DTS約12.5%、SHIFT約11.7%、JFEシステムズ約11.2%、クレスコ約10.8%、都築電気約8.0%、ゼンリン約6.0%、日本ビジネスシステムズ約4.3%です。テクマトリックスは税引前利益で約11.0%です。
  • 受託か、自社製品か:オービックは自社開発のOBIC7を直接販売し、売上の半分以上が導入後のシステムサポートです。ラクスは売上の約86%がクラウド事業です。一方、日本ビジネスシステムズは売上の約71%が利益率約2%のライセンス販売です。
  • 顧客はどこか:TKCは会計事務所と自治体、NSDは金融機関、JFEシステムズはJFEグループと一般企業、ゼンリンはカーナビ・地図を使う企業が主な顧客です。

歴史の違い

SHIFT

  1. 2005年東京都渋谷区で設立し、製造業向けのコンサルティングを始めます。
  2. 2009年ソフトウェアテスト事業部をつくり、テスト事業を始めます。
  3. 2010年ソフトウェアテストの適性を測る「⁠CAT検定」をリリースします。
  4. 2014年東京証券取引所マザーズ市場に上場します。

システナ

  1. 1983年横浜でマイクロコンピューターのソフト開発を目的に設立します。
  2. 1996年通信系ファームウェアの知識を生かし、移動体通信端末のソフト受託開発を始めます。
  3. 2010年カテナを吸収合併し、社名をシステナに変えます。
  4. 2013年タイと米国に子会社を設立します。

いま何に賭けているか

SHIFT

企業理念は「⁠新しい価値の概念を追求し、誠実に世の中に価値を提供する」、ビジョンは「⁠無駄のないスマートな社会の実現」です。売上高3,000億円を目指す「⁠SHIFT3000」を策定し、営業、採用、サービス・技術、M&A/PMIの4つの切り口で成長を進めるとしています。開発会社に直接発注して「⁠多重下請け構造」を打破することも掲げています。

システナ

企業のDX投資、AI活用の拡大、モビリティ分野のSDV化を成長機会とし、「⁠技術者の採用と定着の促進」「⁠各事業の強みの明確化とオールシステナによるシナジー創出」「⁠ストック型ビジネスの拡充と新たな成長領域への展開」を課題にしています。自社サービスやクラウドサービスで継続的な収益を積み上げるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいSHIFT。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いシステナのほうが景気の波に強い。

よくある質問

SHIFTとシステナはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はSHIFTが約576万円、システナが約506万円。SHIFTのほうが約70万円高い。
SHIFTとシステナはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はSHIFTが49.9点、システナが47.9点で、SHIFTが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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