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牧野フライス製作所と竹内製作所の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。産業機械の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は牧野フライス製作所が約553万円、竹内製作所が約598万円。竹内製作所のほうが約45万円高い。
  • 売上高は牧野フライス製作所が2,612億円、竹内製作所が2,253億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は牧野フライス製作所が10.5%、竹内製作所が17.4%で、竹内製作所のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

牧野フライス製作所竹内製作所
働きやすさの点数71.8点(⁠S-)61.3点(⁠A-)
平均年収743万円(⁠43.6歳)690万円(⁠36.6歳)
30歳換算年収約553万円約598万円
月の平均残業未公表12.1時間
有給取得率未公表73.9%
平均勤続年数19年8.3年
売上高2,612億円2,253億円
売上に対する利益の割合10.5%(⁠経常利益)17.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.40倍1.60倍
従業員数(⁠単体)1,405人764人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは牧野フライス製作所が1.40倍、竹内製作所が1.60倍で、勢いは竹内製作所が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は牧野フライス製作所が71.8点、竹内製作所が61.3点で、牧野フライス製作所が上回る。

何で稼いでいるかの違い

牧野フライス製作所

牧野フライス製作所は、マシニングセンタや放電加工機などの工作機械をつくる専門メーカーです。1937年に牧野常造が、立フライス盤の専門メーカーとして「⁠牧野商店製作部」を創業しました。

事業は工作機械の単一事業で、製造・販売・サービスを手がけています。

竹内製作所

竹内製作所は、ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダーなどの小型建設機械を開発・製造し、主に米国と欧州で売る会社です。1963年に長野県坂城町で自動車部品メーカーの下請として設立され、1971年にミニショベルを開発しました。

セグメントは地域別で、売上の約57%が米国、約30%が日本、約8%が英国、約5%がフランスです。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 工作機械は景気で需要が大きく動く産業です。牧野フライス製作所は「⁠年度により収益の変動が極めて大きな産業の一つ」としています。DMG森精機(⁠欧州が売上の約56%)やオークマ(⁠海外売上高比率約73%)のように、海外比率が高いのも特徴です。
  • 機械を売った後のサービスで稼ぐ会社が増えています。DMG森精機はメンテナンスやスペアパーツなどのインダストリアル・サービスの利益率が約14%で、工作機械本体(⁠約3%)を大きく上回ります。三浦工業は有償保守契約で顧客とつながり続ける「⁠スーパーメンテナンス会社」を、栗田工業は継続契約型サービスの拡大を掲げています。
  • 半導体向けが大きな柱の会社もあります。荏原製作所は真空ポンプやCMP装置などの精密・電子が売上・利益とも最大の事業です。
  • マキタ、ホシザキ、タダノ、三浦工業、オークマは単一事業のため、セグメントは地域別に開示されています。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:税引前利益では栗田工業約14.4%、三浦工業約14.1%、マキタ約13.9%、荏原製作所約11.6%、アマダ約10.5%、ナブテスコ約7.0%、DMG森精機約5.5%、ジェイテクト約1.4%です。経常利益では三井E&S約12.7%、ホシザキ約11.6%、牧野フライス製作所約10.5%、日本製鋼所約9.5%、オークマ約6.9%、グローリー約5.6%、タダノ約4.3%、カナデビア約2.1%です。このほか、竹内製作所約17.4%(⁠経常利益)です。
  • 造船から離れた会社:三井E&S(⁠旧三井造船)は2025年に造船の関連会社の株式を売却し、舶用エンジンと港湾クレーンが中核になりました。カナデビア(⁠旧日立造船)は2002年に造船事業を譲渡し、ごみ焼却発電などの環境装置が中心です。
  • 会社どうしのつながり:DMG森精機は2015年にアマダマシンツールの旋盤事業を譲り受ける契約を結びました。ナブテスコは帝人製機と、神戸製鋼所などが出資した日本エヤーブレーキを前身とするナブコが統合した会社です。ジェイテクトの前身・豊田工機はトヨタ自動車工業から独立しました。

歴史の違い

牧野フライス製作所

  1. 1937年牧野常造が「⁠牧野商店製作部」を創業します。
  2. 1958年わが国最初の磁気テープによる数値制御立フライス盤を開発します。
  3. 1966年マシニングセンタの国産第一号機を開発します。
  4. 1975〜1981年米国に現地法人を設立し、放電加工機を始め、米国レブロンド社を買収します。

竹内製作所

  1. 1963年長野県坂城町で設立し、自動車部品メーカーの下請を始めます。
  2. 1971年ミニショベルを開発し、生産を始めます。
  3. 1979年米国に販売子会社を設立します。
  4. 1986年クローラーローダーを開発し、生産を始めます。

いま何に賭けているか

牧野フライス製作所

工作機械の真髄を「⁠クオリティ・ファースト」と位置づけ、経営理念に掲げています。高品位・高精度な工作機械をいち早く投入できる開発体制の強化、需要の変化に柔軟に対応できる生産体制、海外の営業・サービス拠点の拡充を基本方針にしています。

竹内製作所

社是は「⁠創造」「⁠挑戦」「⁠協調」で、世界最高品質の小型建設機械を強みにしています。当連結会計年度の業績は売上高・各段階利益ともに過去最高でした。リチウムイオン電池式ミニショベルなど、電動機へのシフトにも備えています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい竹内製作所。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い竹内製作所のほうが景気の波に強い。

よくある質問

牧野フライス製作所と竹内製作所はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は牧野フライス製作所が約553万円、竹内製作所が約598万円。竹内製作所のほうが約45万円高い。
牧野フライス製作所と竹内製作所はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は牧野フライス製作所が71.8点、竹内製作所が61.3点で、牧野フライス製作所が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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