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東京ガスと日本瓦斯の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。都市ガスの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東京ガスが約587万円、日本瓦斯が約568万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は東京ガスが3.5時間、日本瓦斯が20.5時間。東京ガスのほうが月17時間少ない。
  • 有給休暇の取得率は東京ガスが79.8%、日本瓦斯が63.7%。

数字で比べる

東京ガス日本瓦斯
働きやすさの点数75.8点(⁠S)56.4点(⁠B)
平均年収784万円(⁠43.3歳)703万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約587万円約568万円
月の平均残業3.5時間20.5時間
有給取得率79.8%63.7%
平均勤続年数18.8年14.2年
売上高2.83兆円2,085億円
売上に対する利益の割合6.8%(⁠経常利益)10.2%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.32倍1.28倍
従業員数(⁠単体)3,769人1,165人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高は東京ガスが2.83兆円、日本瓦斯が2,085億円で、東京ガスが約13.6倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は東京ガスが6.8%、日本瓦斯が10.2%で、日本瓦斯のほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は東京ガスが75.8点、日本瓦斯が56.4点で、東京ガスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

東京ガス

東京ガスは、首都圏を地盤に都市ガスを製造・販売する会社です。海外から輸入したLNG(⁠液化天然ガス)を原料に都市ガスをつくり、電気の販売、海外での資源開発、不動産も手がけています。1885年に東京府から瓦斯局の払い下げを受けて創立されました。

売上の約86%がエネルギー・ソリューション(⁠都市ガスの製造・販売、LNG販売、トレーディング、電力、エンジニアリング)で、セグメント利益率は約6.1%です。

日本瓦斯

日本瓦斯は、LPガス・都市ガス・電気を販売するエネルギー会社です。家庭用・業務用のLPガスと都市ガスを供給し、子会社のエナジー宇宙が東京電力グループと提携して電力も販売しています。1955年からLPガスと同機器の販売を始めました。

売上の約44%がLPガス事業、約32%が都市ガス事業、約25%が電気事業です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 都市ガス会社は、海外から輸入したLNG(⁠液化天然ガス)を自社の基地で気化・調整して都市ガスをつくり、導管で家庭や企業に届けます。2022年に導管部門が子会社(⁠東京ガスネットワーク、大阪ガスネットワーク、東邦ガスネットワーク)に分かれました。
  • LPガスを主軸に都市ガス・電気を売る日本瓦斯や、静岡県の静岡ガスのような地域の会社もあります。大手は今、ガスだけでなく、電気の販売、海外での資源開発・エネルギー事業、不動産なども手がけています。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):日本瓦斯約10.2%、大阪ガス約10.1%、静岡ガス約7.3%、東京ガス約6.8%、東邦ガス約5.8%です。
  • 海外事業の比重:大阪ガスの海外エネルギーはセグメント利益率約53%で、利益では国内エネルギーとほぼ同じ規模です。東京ガスの海外も約29%と高い一方、東邦ガスは国内のガス・電気・LPGが中心です。

歴史の違い

東京ガス

  1. 1885年東京府から瓦斯局の払い下げを受け、東京瓦斯会社を創立します。
  2. 1966年根岸LNG基地が稼働を始めます。
  3. 1969年アメリカ(⁠アラスカ)からLNGの導入を始めます。
  4. 2016年低圧電力の供給を始めます。

日本瓦斯

  1. 1955年LPガスと同機器の販売、ガス工事の設計施工を始めます。
  2. 1966年新日本瓦斯を設立し、都市ガス事業に進出します。
  3. 1973年東京証券取引所市場第二部に上場します。
  4. 1979年東京証券取引所市場第一部銘柄に指定替えされます。

いま何に賭けているか

東京ガス

グループ経営ビジョン「⁠Compass2030」の前倒し実現を目指し、2025年10月に2026-2028年度中期経営計画を策定しました。2028年度にセグメント利益(⁠営業利益+持分法利益)2,100億円、ROIC5%、ROE9%を目標にしています。

日本瓦斯

経営理念は、地域社会に対する貢献、企業の持続的成長、人的資源の尊重です。東京電力との連携による調達力の確保と異業種との協業を進め、LPガスを主軸に都市ガス・電力も根幹とする「⁠総合エネルギー事業」への進化を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本瓦斯のほうが景気の波に強い。

よくある質問

東京ガスと日本瓦斯はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東京ガスが約587万円、日本瓦斯が約568万円。ほぼ同じ水準。
東京ガスと日本瓦斯はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は東京ガスが3.5時間、日本瓦斯が20.5時間。東京ガスのほうが月17時間少ない。
東京ガスと日本瓦斯はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東京ガスが75.8点、日本瓦斯が56.4点で、東京ガスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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