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キヤノンマーケティングジャパンと電通総研の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。ITサービス・販売の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はキヤノンマーケティングジャパンが約569万円、電通総研が約907万円。電通総研のほうが約338万円高い。
  • 月の平均残業はキヤノンマーケティングジャパンが11.4時間、電通総研が12.2時間。大きな差はない。
  • 売上高はキヤノンマーケティングジャパンが6,798億円、電通総研が1,649億円で、キヤノンマーケティングジャパンが約4.1倍の規模。

数字で比べる

キヤノンマーケティングジャパン電通総研
働きやすさの点数65.5点(⁠A)69.8点(⁠A+)
平均年収849万円(⁠48.4歳)1,125万円(⁠39.9歳)
30歳換算年収約569万円約907万円
月の平均残業11.4時間12.2時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数21年9.9年
売上高6,798億円1,649億円
売上に対する利益の割合8.8%(⁠経常利益)14.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.23倍1.47倍
従業員数(⁠単体)4,563人2,492人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はキヤノンマーケティングジャパンが8.8%、電通総研が14.3%で、電通総研のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはキヤノンマーケティングジャパンが1.23倍、電通総研が1.47倍で、勢いは電通総研が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はキヤノンマーケティングジャパンが65.5点、電通総研が69.8点で、電通総研が上回る。

何で稼いでいるかの違い

キヤノンマーケティングジャパン

キヤノンマーケティングジャパン(⁠キヤノンMJ)は、キヤノン製品の日本国内での販売・サービス・マーケティングを担う会社です。独自事業として、ITソリューション、半導体製造関連装置などの産業機器、医療情報システムなどのヘルスケアも手がけています。1968年にキヤノンの事務機営業部門を母体に設立されました。

売上の約38%がエンタープライズ(⁠大手・中堅企業向けのITソリューションとキヤノン製品)で、セグメント利益率は約8.3%です。

電通総研

電通総研は、製造業・金融・企業の経営管理(⁠人事・会計)・マーケティングや官公庁向けに、コンサルティング、システム開発、ソフトウェア製品、運用保守などを提供するIT企業です。1975年に電通と米国のGeneral Electricの合弁で、電通国際情報サービスとして設立されました。

売上の約37%が製造ソリューション(⁠製造業のビジネスプロセスとバリューチェーンの高度化支援)で、セグメント利益率は約12%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • ITサービスの会社は、稼ぎ方でいくつかに分かれます。企業のシステムを受託して開発・運用する会社(⁠野村総合研究所、SCSK、BIPROGY、TIS)、機器やソフトを販売して保守まで担う会社(⁠大塚商会、キヤノンマーケティングジャパン)、自社・親会社の製品を提供する会社(⁠サイボウズ、日本オラクル、トレンドマイクロ)、ネットワークを運用する電気通信事業者(⁠インターネットイニシアティブ)です。
  • 親会社や出身の違いも特徴です。SCSKは住友商事、キヤノンマーケティングジャパンはキヤノン、日本オラクルは米国オラクル・コーポレーションのグループです。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益では日本オラクル約32.1%、サイボウズ約27.6%、トレンドマイクロ約19.6%、SCSK約19.2%、TIS約12.8%、キヤノンマーケティングジャパン約8.8%、大塚商会約6.9%です。税引前利益ではインターネットイニシアティブ約10.2%、BIPROGY約10.1%、野村総合研究所約7.2%でした。このほか、電通総研約14.3%(⁠経常利益)です。
  • 自社製品かどうか:自社や親会社の製品を提供する日本オラクル、サイボウズ、トレンドマイクロは利益率が高く、機器販売の比重が大きい大塚商会やキヤノンマーケティングジャパンは低めです。

歴史の違い

キヤノンマーケティングジャパン

  1. 1968年キヤノンの事務機営業部門を母体に、キヤノン事務機販売が設立されます。
  2. 1971年キヤノンカメラ販売などを合併し、キヤノン販売になります。
  3. 1983年東京証券取引所市場第一部に上場します。
  4. 2003年住友金属システムソリューションズ(⁠今のキヤノンITソリューションズ)を子会社にします。

電通総研

  1. 1975年電通と米国General Electricの合弁で、電通国際情報サービスを設立します。
  2. 1987年米国に子会社を設立し、その後、香港・英国・シンガポールにも広げます。
  3. 1989年電通の社内情報システムの開発・運用業務の継続受注を始めます。
  4. 2000年東京証券取引所市場第一部に上場します。

いま何に賭けているか

キヤノンマーケティングジャパン

パーパスは「⁠想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」です。「⁠2026-2030 長期経営構想」と「⁠2026-2028 中期経営計画」を策定し、キヤノン製品事業の収益性強化と、成長事業と位置づけるITソリューション事業の売上拡大を課題にしています。

電通総研

企業理念は「⁠誠実を旨とし、テクノロジーの可能性を切り拓く挑戦者として、顧客、生活者、社会の進化と共存に寄与する。」です。長期経営ビジョン「⁠Vision 2030」で、2030年に売上高3,000億円、営業利益率20%の企業グループになることを目指し、事業領域の拡張や収益モデルの革新など4つの自己変革を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい電通総研。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い電通総研のほうが景気の波に強い。

よくある質問

キヤノンマーケティングジャパンと電通総研はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はキヤノンマーケティングジャパンが約569万円、電通総研が約907万円。電通総研のほうが約338万円高い。
キヤノンマーケティングジャパンと電通総研はどちらが残業が少ない?
月の平均残業はキヤノンマーケティングジャパンが11.4時間、電通総研が12.2時間。大きな差はない。
キヤノンマーケティングジャパンと電通総研はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はキヤノンマーケティングジャパンが65.5点、電通総研が69.8点で、電通総研が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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