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KOKUSAI ELECTRICとソシオネクストの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。半導体・製造装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はKOKUSAI ELECTRICが約707万円、ソシオネクストが約613万円。KOKUSAI ELECTRICのほうが約94万円高い。
  • 売上高はKOKUSAI ELECTRICが2,351億円、ソシオネクストが2,008億円で、規模は近い。
  • 売上の4年の伸びはKOKUSAI ELECTRICが0.96倍、ソシオネクストが1.72倍で、勢いはソシオネクストが上。

数字で比べる

KOKUSAI ELECTRICソシオネクスト
働きやすさの点数70.2点(⁠A+)57.9点(⁠B)
平均年収961万円(⁠44.1歳)959万円(⁠50.6歳)
30歳換算年収約707万円約613万円
月の平均残業19.3時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数16.1年9.6年
売上高2,351億円2,008億円
売上に対する利益の割合17.3%(⁠税引前利益)5.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び0.96倍1.72倍
従業員数(⁠単体)1,193人2,111人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数はKOKUSAI ELECTRICが70.2点、ソシオネクストが57.9点で、KOKUSAI ELECTRICが上回る。

何で稼いでいるかの違い

KOKUSAI ELECTRIC

KOKUSAI ELECTRICは、半導体製造の前工程のうち「⁠成膜」工程と「⁠熱処理」工程の装置をつくる半導体製造装置メーカーです。日立国際電気の成膜プロセスソリューション事業が前身で、2018年に今の会社になりました。

主力は、シリコンウェーハの上に回路の素材となる薄い膜をつくる「⁠成膜」工程の装置です。複数のウェーハを一度に処理するバッチ成膜装置と、膜質を改善する枚葉プラズマトリートメント装置で世界トップクラスのシェアを持つとしています。

ソシオネクスト

ソシオネクストは、自社の工場を持たないファブレスの半導体メーカーで、顧客と一緒に仕様を決めて設計する「⁠Solution SoC」というモデルで、カスタムSoC(⁠システムを1つのチップにまとめた半導体)を開発・提供しています。2015年に富士通とパナソニックのSoC事業を統合し、日本政策投資銀行の出資を受けて事業を始めました。

カスタムSoCの開発・提供が事業の中心で、セグメント別の売上・利益は、この表には載っていません。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 半導体に関わる会社は、どこを担うかで大きく分かれます。半導体をつくる会社(⁠ルネサス、ローム)、半導体をつくる装置の会社(⁠検査のアドバンテストとレーザーテック、切る・削るのディスコ、成膜のKOKUSAI ELECTRIC、SCREEN、アルバック)、材料の会社(⁠ウェーハのSUMCO、レジストの東京応化工業)、装置の部品・消耗品の会社(⁠フェローテック)です。
  • 装置メーカーには利益率が非常に高い会社があります。経常利益で比べると、レーザーテック約46.8%、ディスコ約42.3%、SCREEN約20.5%です。一方、半導体をつくるロームは約4.0%、ウェーハのSUMCOは赤字で、税引前利益で比べるとアドバンテスト約45.8%に対しルネサスは赤字でした。
  • 半導体の需給で業績が大きく動く「⁠シリコンサイクル」の影響を受けます。ディスコやフェローテックは、この景気循環をリスクに挙げています。
  • 業界の再編も進んでいます。ロームは東芝・三菱電機の半導体事業との統合協議を始め、ルネサスはタイミング事業を米国SiTimeに譲渡する契約を結び、KOKUSAI ELECTRICは日立国際電気の事業から独立して生まれました。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ソシオネクスト約5.9%(⁠経常利益)です。
  • 工程のどこを担うか:材料・装置・部品・デバイスのどこを担うかで、稼ぎ方も利益率も大きく違います。
  • 自社でつくるか、委託するか:レーザーテックは製造の多くを協力会社に委託する「⁠ファブライト」型、ディスコは自社工場で装置と消耗品をつくり、無償の「⁠テストカット」を入り口にしています。
  • 何が成長の源か:多くの会社がAI・データセンター向けの半導体需要を成長の機会にしています。SUMCOは300mmウェーハ、東京応化工業は先端レジスト、KOKUSAI ELECTRICは立体化する半導体の成膜を挙げています。

歴史の違い

KOKUSAI ELECTRIC

  1. 1949年国際電気通信の狛江工場を母体に、電気通信機器などの製造販売を目的とする国際電気を設立します。
  2. 1956年ゲルマニウム・シリコン単結晶引上装置を受注し、半導体製造装置事業を始めます。
  3. 2000年国際電気・日立電子・八木アンテナが合併し、日立国際電気になります。
  4. 2018年日立国際電気が上場廃止になり、成膜プロセスソリューション事業を承継してKOKUSAI ELECTRICに商号を変えます。

ソシオネクスト

  1. 2014年準備会社として設立します。
  2. 2015年富士通とパナソニックのSoC事業を統合して事業を始めます。
  3. 2018年独自のSoCを求める顧客向けの「⁠Solution SoC」によるカスタムSoC事業に注力し始めます。
  4. 2022年東京証券取引所プライム市場に上場します。

いま何に賭けているか

KOKUSAI ELECTRIC

2026年5月に中期計画を見直し、2029年3月期までに売上収益3,300億円以上、調整後営業利益率30%以上を目標にしています。会社は、半導体の微細化、構造の複雑化、三次元化で、難しい成膜と高い生産性を両立できる装置へのニーズが高まると見ています。

ソシオネクスト

Missionは「⁠Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」です。新しいサービスや製品で差別化するために独自の先端SoCを必要とする顧客と、ファウンドリやIP・EDAツールなどのサプライヤーをつなぐパートナーになることを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいソシオネクスト。

よくある質問

KOKUSAI ELECTRICとソシオネクストはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はKOKUSAI ELECTRICが約707万円、ソシオネクストが約613万円。KOKUSAI ELECTRICのほうが約94万円高い。
KOKUSAI ELECTRICとソシオネクストはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はKOKUSAI ELECTRICが70.2点、ソシオネクストが57.9点で、KOKUSAI ELECTRICが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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