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東京応化工業とソシオネクストの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。半導体・製造装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東京応化工業が約771万円、ソシオネクストが約613万円。東京応化工業のほうが約158万円高い。
  • 売上高は東京応化工業が2,370億円、ソシオネクストが2,008億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は東京応化工業が20.8%、ソシオネクストが5.9%で、東京応化工業のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

東京応化工業ソシオネクスト
働きやすさの点数74点(S)57.9点(⁠B)
平均年収973万円(⁠40.7歳)959万円(⁠50.6歳)
30歳換算年収約771万円約613万円
月の平均残業17.5時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.9年9.6年
売上高2,370億円2,008億円
売上に対する利益の割合20.8%(⁠経常利益)5.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.69倍1.72倍
従業員数(⁠単体)1,555人2,111人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は東京応化工業が74点、ソシオネクストが57.9点で、東京応化工業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

東京応化工業

東京応化工業は、先端レジストなどのエレクトロニクス機能材料や、高純度化学薬品をつくる化学メーカーです。1940年に川崎市で設立されました。

事業はエレクトロニクス機能材料と高純度化学薬品の製造・販売で、主な需要先はエレクトロニクス市場です。コアコンピタンスは「⁠微細加工技術」と「⁠高純度化技術」です。

ソシオネクスト

ソシオネクストは、自社の工場を持たないファブレスの半導体メーカーで、顧客と一緒に仕様を決めて設計する「⁠Solution SoC」というモデルで、カスタムSoC(⁠システムを1つのチップにまとめた半導体)を開発・提供しています。2015年に富士通とパナソニックのSoC事業を統合し、日本政策投資銀行の出資を受けて事業を始めました。

カスタムSoCの開発・提供が事業の中心で、セグメント別の売上・利益は、この表には載っていません。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 半導体に関わる会社は、どこを担うかで大きく分かれます。半導体をつくる会社(⁠ルネサス、ローム)、半導体をつくる装置の会社(⁠検査のアドバンテストとレーザーテック、切る・削るのディスコ、成膜のKOKUSAI ELECTRIC、SCREEN、アルバック)、材料の会社(⁠ウェーハのSUMCO、レジストの東京応化工業)、装置の部品・消耗品の会社(⁠フェローテック)です。
  • 装置メーカーには利益率が非常に高い会社があります。経常利益で比べると、レーザーテック約46.8%、ディスコ約42.3%、SCREEN約20.5%です。一方、半導体をつくるロームは約4.0%、ウェーハのSUMCOは赤字で、税引前利益で比べるとアドバンテスト約45.8%に対しルネサスは赤字でした。
  • 半導体の需給で業績が大きく動く「⁠シリコンサイクル」の影響を受けます。ディスコやフェローテックは、この景気循環をリスクに挙げています。
  • 業界の再編も進んでいます。ロームは東芝・三菱電機の半導体事業との統合協議を始め、ルネサスはタイミング事業を米国SiTimeに譲渡する契約を結び、KOKUSAI ELECTRICは日立国際電気の事業から独立して生まれました。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ソシオネクスト約5.9%(⁠経常利益)です。
  • 工程のどこを担うか:材料・装置・部品・デバイスのどこを担うかで、稼ぎ方も利益率も大きく違います。
  • 自社でつくるか、委託するか:レーザーテックは製造の多くを協力会社に委託する「⁠ファブライト」型、ディスコは自社工場で装置と消耗品をつくり、無償の「⁠テストカット」を入り口にしています。
  • 何が成長の源か:多くの会社がAI・データセンター向けの半導体需要を成長の機会にしています。SUMCOは300mmウェーハ、東京応化工業は先端レジスト、KOKUSAI ELECTRICは立体化する半導体の成膜を挙げています。

歴史の違い

東京応化工業

  1. 1940年川崎市に東京応化工業を設立します。
  2. 1987〜1989年米国に会社をつくります。
  3. 1998年台湾東應化を設立します。
  4. 2012年TOK尖端材料を設立します。

ソシオネクスト

  1. 2014年準備会社として設立します。
  2. 2015年富士通とパナソニックのSoC事業を統合して事業を始めます。
  3. 2018年独自のSoCを求める顧客向けの「⁠Solution SoC」によるカスタムSoC事業に注力し始めます。
  4. 2022年東京証券取引所プライム市場に上場します。

いま何に賭けているか

東京応化工業

中期経営計画「⁠tok中期計画2027」の目標を2026年2月に引き上げ、2027年12月期に連結売上高2,950億円、連結営業利益580億円、ROE14.0%を目指しています。長期ビジョン「⁠tok Vision 2030」で「⁠The e-Material Global Company」を掲げ、電子材料分野の深耕と、微細加工・高純度化技術を活かした新領域の創出に挑むとしています。

ソシオネクスト

Missionは「⁠Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」です。新しいサービスや製品で差別化するために独自の先端SoCを必要とする顧客と、ファウンドリやIP・EDAツールなどのサプライヤーをつなぐパートナーになることを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い東京応化工業のほうが景気の波に強い。

よくある質問

東京応化工業とソシオネクストはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東京応化工業が約771万円、ソシオネクストが約613万円。東京応化工業のほうが約158万円高い。
東京応化工業とソシオネクストはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東京応化工業が74点、ソシオネクストが57.9点で、東京応化工業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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