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太陽誘電と浜松ホトニクスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電子部品・半導体装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は太陽誘電が約515万円、浜松ホトニクスが約588万円。浜松ホトニクスのほうが約73万円高い。
  • 売上高は太陽誘電が3,553億円、浜松ホトニクスが2,121億円で、太陽誘電が約1.7倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は太陽誘電が6.8%、浜松ホトニクスが8.9%で、浜松ホトニクスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

太陽誘電浜松ホトニクス
働きやすさの点数57.9点(⁠B)64.1点(⁠A-)
平均年収662万円(⁠41.5歳)728万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約515万円約588万円
月の平均残業未公表10.6時間
有給取得率未公表85.6%
平均勤続年数16.4年15.9年
売上高3,553億円2,121億円
売上に対する利益の割合6.8%(⁠経常利益)8.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.02倍1.25倍
従業員数(⁠単体)2,803人4,262人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは太陽誘電が1.02倍、浜松ホトニクスが1.25倍で、勢いは浜松ホトニクスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は太陽誘電が57.9点、浜松ホトニクスが64.1点で、浜松ホトニクスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

太陽誘電

太陽誘電は、コンデンサ、インダクタ、複合デバイスなどの電子部品をつくる会社です。1950年に東京で設立され、磁器コンデンサの生産を始めました。国内の工場や、中国、マレーシア、フィリピン、韓国などの海外の製造会社で生産しています。

事業は電子部品の単一セグメントで、国内外のセットメーカー(⁠電子機器メーカー)に部品を売っています。当社が原材料や半製品を国内外の製造会社に供給し、完成品に加工するしくみです。

浜松ホトニクス

浜松ホトニクスは、光電子増倍管、光半導体素子、画像処理・計測装置、レーザ装置などの光関連製品をつくる会社です。1948年に堀内平八郎が浜松市で東海電子研究所を設立し、電子管の製造・販売から始まりました。

売上の約39%が光半導体事業で、セグメント利益率は約16%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 電子部品メーカーは、電子機器や自動車のメーカー(⁠セットメーカー)に部品や素材を売って稼ぎます。太陽誘電やホシデンは、セットメーカーの生産計画の変動や値下げ要請の影響を受けることをリスクに挙げています。
  • 同じ「⁠電子部品」でも、利益の源泉は会社ごとに違います。村田製作所はコンデンサなどのコンポーネント(⁠利益率約27%)、TDKはリチウムイオン電池などのエナジー応用製品(⁠約18%)、日東電工は光学フィルムなどのオプトロニクス(⁠約29%)、ミネベアミツミは祖業のベアリングを含むプレシジョンテクノロジーズ(⁠約22%)で稼いでいます。
  • 税引前利益を開示する会社で売上に対する割合を比べると、日東電工約18.0%、村田製作所約16.9%、TDK約11.1%、ニデック約8.9%、京セラ約8.2%、ミネベアミツミ約8.0%です。
  • 多くの会社がAI関連の需要を成長の軸にしています。TDKは「⁠AIエコシステム市場」、太陽誘電はAIサーバー向けの電子部品、ニデックはAIサーバー向けの水冷モジュールを挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ヒロセ電機約22.1%(⁠税引前利益)、浜松ホトニクス約8.9%(⁠経常利益)、日本航空電子工業約3.6%(⁠経常利益)です。
  • 何を売っているか:部品(⁠村田製作所、TDK、太陽誘電、ホシデン)、素材(⁠日東電工)、モーター(⁠ニデック、ミネベアミツミ)、製品や装置まで持つ会社(⁠京セラ、アルプスアルパイン、東京エレクトロン)で、会社の性格が変わります。
  • 最も稼ぐ事業はどこか:売上の大きい事業と利益の大きい事業が一致しない会社が多くあります。アルプスアルパインは売上最大の車載機器より、スイッチなどのコンポーネントが利益の柱です。
  • 京都の会社:京セラ、村田製作所、ニデックは、いずれも京都で創業した会社です。

歴史の違い

太陽誘電

  1. 1950年東京都杉並区で太陽誘電を設立し、磁器コンデンサとステアタイト磁器絶縁体の生産を始めます。
  2. 1967〜1979年台湾、韓国、香港、米国、シンガポール、ドイツに会社をつくります。
  3. 1988〜1999年フィリピン、マレーシア、中国、韓国に製造会社をつくります。
  4. 2018年持分法適用会社だったエルナーを子会社にします。

浜松ホトニクス

  1. 1948年堀内平八郎が浜松市に東海電子研究所を設立します。
  2. 1953年浜松テレビを設立し、業務を引き継ぎます。
  3. 1966年ニューヨーク市に駐在員事務所を設けます。
  4. 1983年社名を浜松ホトニクスに変えます。

いま何に賭けているか

太陽誘電

「⁠中期経営計画2030」(⁠2026〜2030年度)で、自動車と情報インフラ・産業機器の売上比率を60%に高めることを目指し、5年間で2,700億円規模の設備投資を計画しています。素材から開発する技術力を強みに、高付加価値・高品質の商品を出し続けるとしています。

浜松ホトニクス

光技術により人類、社会、環境に貢献することを掲げています。デバイス技術の革新に注力し、高付加価値のモジュールやシステム製品の事業領域を広げるとともに、中央研究所の研究成果で光の新規市場をつくる取り組みを強化しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい浜松ホトニクス。

よくある質問

太陽誘電と浜松ホトニクスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は太陽誘電が約515万円、浜松ホトニクスが約588万円。浜松ホトニクスのほうが約73万円高い。
太陽誘電と浜松ホトニクスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は太陽誘電が57.9点、浜松ホトニクスが64.1点で、浜松ホトニクスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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