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レーザーテックとソシオネクストの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。半導体・製造装置の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はレーザーテックが約1,510万円、ソシオネクストが約613万円。レーザーテックのほうが約897万円高い。
  • 売上高はレーザーテックが2,305億円、ソシオネクストが2,008億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合はレーザーテックが46.8%、ソシオネクストが5.9%で、レーザーテックのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

レーザーテックソシオネクスト
働きやすさの点数77.8点(⁠S)57.9点(⁠B)
平均年収1,881万円(⁠40.1歳)959万円(⁠50.6歳)
30歳換算年収約1,510万円約613万円
月の平均残業未公表未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数8.7年9.6年
売上高2,305億円2,008億円
売上に対する利益の割合46.8%(⁠経常利益)5.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び2.55倍1.72倍
従業員数(⁠単体)534人2,111人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはレーザーテックが2.55倍、ソシオネクストが1.72倍で、勢いはレーザーテックが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はレーザーテックが77.8点、ソシオネクストが57.9点で、レーザーテックが上回る。

何で稼いでいるかの違い

レーザーテック

レーザーテックは、光応用技術を使って半導体などの欠陥を見つける検査・測定装置をつくる会社です。1976年に世界で初めてフォトマスク欠陥検査装置を開発し、2017年には世界で初めてEUV光を使ったマスクブランクス欠陥検査装置を開発しました。

事業は検査・測定装置の単一セグメントで、主な販売先は半導体関連企業です。決算期は6月です。

ソシオネクスト

ソシオネクストは、自社の工場を持たないファブレスの半導体メーカーで、顧客と一緒に仕様を決めて設計する「⁠Solution SoC」というモデルで、カスタムSoC(⁠システムを1つのチップにまとめた半導体)を開発・提供しています。2015年に富士通とパナソニックのSoC事業を統合し、日本政策投資銀行の出資を受けて事業を始めました。

カスタムSoCの開発・提供が事業の中心で、セグメント別の売上・利益は、この表には載っていません。

この業界の稼ぎ方の基本

  • 半導体に関わる会社は、どこを担うかで大きく分かれます。半導体をつくる会社(⁠ルネサス、ローム)、半導体をつくる装置の会社(⁠検査のアドバンテストとレーザーテック、切る・削るのディスコ、成膜のKOKUSAI ELECTRIC、SCREEN、アルバック)、材料の会社(⁠ウェーハのSUMCO、レジストの東京応化工業)、装置の部品・消耗品の会社(⁠フェローテック)です。
  • 装置メーカーには利益率が非常に高い会社があります。経常利益で比べると、レーザーテック約46.8%、ディスコ約42.3%、SCREEN約20.5%です。一方、半導体をつくるロームは約4.0%、ウェーハのSUMCOは赤字で、税引前利益で比べるとアドバンテスト約45.8%に対しルネサスは赤字でした。
  • 半導体の需給で業績が大きく動く「⁠シリコンサイクル」の影響を受けます。ディスコやフェローテックは、この景気循環をリスクに挙げています。
  • 業界の再編も進んでいます。ロームは東芝・三菱電機の半導体事業との統合協議を始め、ルネサスはタイミング事業を米国SiTimeに譲渡する契約を結び、KOKUSAI ELECTRICは日立国際電気の事業から独立して生まれました。

会社を見分ける軸

  • 利益率:、ソシオネクスト約5.9%(⁠経常利益)です。
  • 工程のどこを担うか:材料・装置・部品・デバイスのどこを担うかで、稼ぎ方も利益率も大きく違います。
  • 自社でつくるか、委託するか:レーザーテックは製造の多くを協力会社に委託する「⁠ファブライト」型、ディスコは自社工場で装置と消耗品をつくり、無償の「⁠テストカット」を入り口にしています。
  • 何が成長の源か:多くの会社がAI・データセンター向けの半導体需要を成長の機会にしています。SUMCOは300mmウェーハ、東京応化工業は先端レジスト、KOKUSAI ELECTRICは立体化する半導体の成膜を挙げています。

歴史の違い

レーザーテック

  1. 1960〜1962年東京ITV研究所としてX線テレビジョンカメラの開発を始め、日本自動制御を設立します。
  2. 1976年LSIのマスクパタン欠陥を自動検査するフォトマスク欠陥検査装置を世界で初めて開発します。
  3. 1986年商号をレーザーテックに変えます。
  4. 2017年世界で初めてEUV光を使ったEUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置を開発します。

ソシオネクスト

  1. 2014年準備会社として設立します。
  2. 2015年富士通とパナソニックのSoC事業を統合して事業を始めます。
  3. 2018年独自のSoCを求める顧客向けの「⁠Solution SoC」によるカスタムSoC事業に注力し始めます。
  4. 2022年東京証券取引所プライム市場に上場します。

いま何に賭けているか

レーザーテック

2025年6月期から2030年6月期の中期経営計画で、売上高4,000億〜5,000億円、営業利益率35%以上を目標にしています。需要増で長くなった装置のリードタイム(⁠1.5〜2年)を0.5〜1.5年に縮めることと、サービス売上の構成比を20%以上にすることを掲げています。

ソシオネクスト

Missionは「⁠Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」です。新しいサービスや製品で差別化するために独自の先端SoCを必要とする顧客と、ファウンドリやIP・EDAツールなどのサプライヤーをつなぐパートナーになることを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいレーザーテック。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いレーザーテックのほうが景気の波に強い。

よくある質問

レーザーテックとソシオネクストはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はレーザーテックが約1,510万円、ソシオネクストが約613万円。レーザーテックのほうが約897万円高い。
レーザーテックとソシオネクストはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はレーザーテックが77.8点、ソシオネクストが57.9点で、レーザーテックが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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