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ニップンとJ-オイルミルズの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。乳業・製パン・加工食品の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はニップンが約623万円、J-オイルミルズが約619万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業はニップンが14.2時間、J-オイルミルズが19.9時間。ニップンのほうが月5.7時間少ない。
  • 売上高はニップンが4,184億円、J-オイルミルズが2,266億円で、ニップンが約1.8倍の規模。

数字で比べる

ニップンJ-オイルミルズ
働きやすさの点数59.6点(⁠B)62.4点(⁠A-)
平均年収758万円(⁠39歳)840万円(⁠44歳)
30歳換算年収約623万円約619万円
月の平均残業14.2時間19.9時間
有給取得率未公表71.7%
平均勤続年数13.9年16.9年
売上高4,184億円2,266億円
売上に対する利益の割合5.9%(⁠経常利益)2.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.30倍1.12倍
従業員数(⁠単体)1,244人975人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はニップンが5.9%、J-オイルミルズが2.6%で、ニップンのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはニップンが1.30倍、J-オイルミルズが1.12倍で、勢いはニップンが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はニップンが59.6点、J-オイルミルズが62.4点で、J-オイルミルズが上回る。

何で稼いでいるかの違い

ニップン

ニップン(⁠旧日本製粉)は、小麦粉などの製粉事業と、家庭用小麦粉、プレミックス、パスタ、冷凍食品、中食関連食品などの食品事業を営む会社です。1896年に東京・深川で日本製粉として設立され、日本初の欧米式機械製粉設備を採用しました。

売上の約67%が食品事業(⁠家庭用小麦粉、プレミックス、パスタ、冷凍食品、中食など)で、利益率は約4%です。

J-オイルミルズ

J-オイルミルズは、家庭用・業務用の食用油や、搾油後の大豆・菜種の粕(⁠ミール)を製造・販売する油脂会社です。乳系の植物性食品や食品素材のスペシャリティフード事業も手がけています。2002年にホーネンコーポレーションと味の素製油が経営統合して設立されました。

売上の約92%が油脂事業で、セグメント利益率は約1.6%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • このグループには、消費者向けの商品をつくる会社と、食品メーカー向けの素材をつくる会社がいます。ニップン(⁠製粉)、日清オイリオグループとJ-オイルミルズ(⁠油脂)、不二製油(⁠チョコレート用油脂・業務用チョコレート)、昭和産業(⁠製粉・製油・糖質・飼料)は素材に近い会社です。
  • 乳業では、森永乳業は1949年に森永製菓の乳業部門が分離して、雪印メグミルクは1925年の北海道製酪販売組合を起源に2009年の経営統合で、今の形になりました。
  • 東洋水産は米国・メキシコの即席麺で利益の多くを稼ぎ、カルビーは北米を中心に「⁠世界のSNACKING COMPANY」を目指しています。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):東洋水産約17.5%、カルビー約8.0%、森永乳業約6.5%、ニップン約5.9%、山崎製パン約4.9%、昭和産業約4.3%、不二製油約3.5%、雪印メグミルク約3.3%、日清オイリオグループ約2.9%、J-オイルミルズ約2.6%です。
  • 売上の大きさと利益の大きさは違う:不二製油は業務用チョコレートが売上の約48%ですが、利益の大半は植物性油脂で稼いでいます。ニップンは製粉が売上の約3分の1ですが、利益は食品事業とほぼ同じです。山崎製パンのコンビニなどの流通事業は赤字です。
  • 同じ業種どうしの違い:製粉では、日清製粉グループは製粉が売上の約3分の2、ニップンは食品が約3分の2と逆です。乳業では、経常利益率が森永乳業約6.5%、雪印メグミルク約3.3%です。

歴史の違い

ニップン

  1. 1896年東京・深川で日本製粉を設立し、日本初の欧米式機械製粉設備で操業を始めます。
  2. 1955年日粉食糧を設立し、「⁠オーマイ」ブランドが誕生します。
  3. 1996年タイに会社を設立します。
  4. 2000年米国でPasta Montanaを買収します。

J-オイルミルズ

  1. 2002年ホーネンコーポレーションと味の素製油の共同持株会社、豊年味の素製油を設立します。
  2. 2003年吉原製油を完全子会社にし、社名をJ-オイルミルズに変えます。
  3. 2004年ホーネンコーポレーション、味の素製油、吉原製油などを吸収合併します。
  4. 2014年タイに合弁会社を設立します。

いま何に賭けているか

ニップン

経営理念は「⁠人々のウェルビーイング(⁠幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します」です。2024年5月に策定した長期ビジョン2030で「⁠総合食品企業として、食による社会課題の解決に挑み続けます」を掲げ、売上高5,000億円・営業利益250億円規模への成長を目指しています。冷凍食品事業では、2030年までに売上高900億円/年を目指すとしています。

J-オイルミルズ

ビジョンは「⁠Joy for Life® -食で未来によろこびを®-」です。2026年度を最終年度とする第六期中期経営計画「⁠Transforming for Growth」で、「⁠おいしさ×健康×低負荷」による社会課題の解決と、事業ポートフォリオの高度化、海外展開を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいニップン。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いニップンのほうが景気の波に強い。

よくある質問

ニップンとJ-オイルミルズはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はニップンが約623万円、J-オイルミルズが約619万円。ほぼ同じ水準。
ニップンとJ-オイルミルズはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はニップンが14.2時間、J-オイルミルズが19.9時間。ニップンのほうが月5.7時間少ない。
ニップンとJ-オイルミルズはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はニップンが59.6点、J-オイルミルズが62.4点で、J-オイルミルズが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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