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森永乳業とJ-オイルミルズの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。乳業・製パン・加工食品の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は森永乳業が約640万円、J-オイルミルズが約619万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は森永乳業が16.5時間、J-オイルミルズが19.9時間。森永乳業のほうが月3.4時間少ない。
  • 売上高は森永乳業が5,715億円、J-オイルミルズが2,266億円で、森永乳業が約2.5倍の規模。

数字で比べる

森永乳業J-オイルミルズ
働きやすさの点数60.9点(⁠A-)62.4点(⁠A-)
平均年収799万円(⁠40.2歳)840万円(⁠44歳)
30歳換算年収約640万円約619万円
月の平均残業16.5時間19.9時間
有給取得率未公表71.7%
平均勤続年数15.6年16.9年
売上高5,715億円2,266億円
売上に対する利益の割合6.5%(⁠経常利益)2.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.14倍1.12倍
従業員数(⁠単体)3,376人975人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は森永乳業が6.5%、J-オイルミルズが2.6%で、森永乳業のほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は森永乳業が60.9点、J-オイルミルズが62.4点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

森永乳業

森永乳業は、牛乳などの市乳、ヨーグルト(⁠ビヒダスなど)、チーズ、アイスクリーム、育児用ミルク、飲料(⁠マウントレーニアなど)をつくる会社です。1917年に日本煉乳として設立され、森永製菓との合併・分離を経て、1949年に今の森永乳業が設立されました。

事業は食品事業(⁠市乳、乳製品、アイスクリーム、飲料など)の1セグメントで、利益率は約8%です。ほかに飼料やペットフード、プラント設備の設計施工などもあります。

J-オイルミルズ

J-オイルミルズは、家庭用・業務用の食用油や、搾油後の大豆・菜種の粕(⁠ミール)を製造・販売する油脂会社です。乳系の植物性食品や食品素材のスペシャリティフード事業も手がけています。2002年にホーネンコーポレーションと味の素製油が経営統合して設立されました。

売上の約92%が油脂事業で、セグメント利益率は約1.6%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • このグループには、消費者向けの商品をつくる会社と、食品メーカー向けの素材をつくる会社がいます。ニップン(⁠製粉)、日清オイリオグループとJ-オイルミルズ(⁠油脂)、不二製油(⁠チョコレート用油脂・業務用チョコレート)、昭和産業(⁠製粉・製油・糖質・飼料)は素材に近い会社です。
  • 乳業では、森永乳業は1949年に森永製菓の乳業部門が分離して、雪印メグミルクは1925年の北海道製酪販売組合を起源に2009年の経営統合で、今の形になりました。
  • 東洋水産は米国・メキシコの即席麺で利益の多くを稼ぎ、カルビーは北米を中心に「⁠世界のSNACKING COMPANY」を目指しています。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):東洋水産約17.5%、カルビー約8.0%、森永乳業約6.5%、ニップン約5.9%、山崎製パン約4.9%、昭和産業約4.3%、不二製油約3.5%、雪印メグミルク約3.3%、日清オイリオグループ約2.9%、J-オイルミルズ約2.6%です。
  • 売上の大きさと利益の大きさは違う:不二製油は業務用チョコレートが売上の約48%ですが、利益の大半は植物性油脂で稼いでいます。ニップンは製粉が売上の約3分の1ですが、利益は食品事業とほぼ同じです。山崎製パンのコンビニなどの流通事業は赤字です。
  • 同じ業種どうしの違い:製粉では、日清製粉グループは製粉が売上の約3分の2、ニップンは食品が約3分の2と逆です。乳業では、経常利益率が森永乳業約6.5%、雪印メグミルク約3.3%です。

歴史の違い

森永乳業

  1. 1917〜1921年日本煉乳を設立し、小缶煉乳「⁠森永ミルク」や育児用粉乳「⁠森永ドライミルク」を発売します。
  2. 1949年今の森永乳業が設立されます。
  3. 1977年ビフィズス菌入り乳製品「⁠森永ビヒダス」を発売します。
  4. 1993年「⁠マウントレーニア・カフェラッテ」を発売し、低リンミルクL.P.Kが特定保健用食品の第1号の許可を受けます。

J-オイルミルズ

  1. 2002年ホーネンコーポレーションと味の素製油の共同持株会社、豊年味の素製油を設立します。
  2. 2003年吉原製油を完全子会社にし、社名をJ-オイルミルズに変えます。
  3. 2004年ホーネンコーポレーション、味の素製油、吉原製油などを吸収合併します。
  4. 2014年タイに合弁会社を設立します。

いま何に賭けているか

森永乳業

「⁠森永乳業グループ10年ビジョン」で、2029年3月期に営業利益率7%以上、ROE10%以上、海外売上高比率15%以上を目標にしています。「⁠中期経営計画2025-28」では「⁠Merihari(⁠メリハリ)」を重視し、全方位思考から脱却して強みのある領域へ資源を集中する成長戦略、構造改革、組織風土改革を進めています。

J-オイルミルズ

ビジョンは「⁠Joy for Life® -食で未来によろこびを®-」です。2026年度を最終年度とする第六期中期経営計画「⁠Transforming for Growth」で、「⁠おいしさ×健康×低負荷」による社会課題の解決と、事業ポートフォリオの高度化、海外展開を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い森永乳業のほうが景気の波に強い。

よくある質問

森永乳業とJ-オイルミルズはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は森永乳業が約640万円、J-オイルミルズが約619万円。ほぼ同じ水準。
森永乳業とJ-オイルミルズはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は森永乳業が16.5時間、J-オイルミルズが19.9時間。森永乳業のほうが月3.4時間少ない。
森永乳業とJ-オイルミルズはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は森永乳業が60.9点、J-オイルミルズが62.4点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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