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東映とANYCOLORの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。エンタメ・レジャーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東映が約646万円、ANYCOLORが約518万円。東映のほうが約128万円高い。
  • 売上高は東映が1,853億円、ANYCOLORが557億円で、東映が約3.3倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は東映が23.5%、ANYCOLORが36.3%で、ANYCOLORのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

東映ANYCOLOR
働きやすさの点数61.2点(⁠A-)44.9点(⁠C)
平均年収863万円(⁠43.3歳)540万円(⁠31.9歳)
30歳換算年収約646万円約518万円
月の平均残業未公表未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数14.1年2.5年
売上高1,853億円557億円
売上に対する利益の割合23.5%(⁠経常利益)36.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.58倍3.93倍
従業員数(⁠単体)445人677人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは東映が1.58倍、ANYCOLORが3.93倍で、勢いはANYCOLORが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は東映が61.2点、ANYCOLORが44.9点で、東映が上回る。

何で稼いでいるかの違い

東映

東映は、劇場用映画とテレビドラマの製作・配給を中心に、アニメの東映アニメーション、シネコン、テーマパークなども持つ映像会社です。1951年に東京映画配給が東横映画と太泉映画を合併して東映として発足しました。テレビ朝日ホールディングスは持分法適用関連会社で、その他の関係会社でもあります。

売上の約69%が映像関連事業(⁠劇場用映画、テレビ映画、アニメ、映像版権)で、セグメント利益率は約25%です。

ANYCOLOR

ANYCOLORは、約180名のVTuberが所属するVTuberグループ「⁠にじさんじ」を運営する会社です。ライブ配信に加え、グッズ・デジタル商品の販売、イベント、企業のプロモーションで稼いでいます。2017年に東京でいちからとして設立されました。

事業はVTuberのライブストリーミング、コマース(⁠グッズ・デジタル商品の販売)、イベント、プロモーション(⁠企業案件)の4つの領域で、セグメント別の売上・利益は、この表には載っていません。

この業界の稼ぎ方の基本

  • このグループには、テーマパーク(⁠オリエンタルランド)、映画・演劇(⁠東宝、東映、松竹)、キャラクター(⁠サンリオ)、出版・アニメ・ゲーム(⁠KADOKAWA)、旅行(⁠HIS)、エンタメ商品の卸売(⁠ハピネット)、会員制リゾート(⁠リゾートトラスト)、寮とホテル(⁠共立メンテナンス)と、形の違うレジャー・エンタメの会社が並んでいます。
  • 映画・演劇の会社は、不動産を持ち、不動産事業が利益の大きな柱になっていることがあります(⁠東宝、松竹)。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):サンリオ約40.9%、オリエンタルランド約24.1%、東映約23.5%、東宝約19.4%、リゾートトラスト約11.1%、共立メンテナンス約9.5%、松竹約6.5%、KADOKAWA約4.1%、ハピネット約3.6%、エイチ・アイ・エス約3.1%です。このほか、ANYCOLOR約36.3%(⁠経常利益)、東映アニメーション約35.7%(⁠経常利益)、エイベックス約3.0%(⁠経常利益)です。
  • IP(⁠キャラクター・作品)を持つかどうか:サンリオは商品化権のライセンス、東宝はIP・アニメ事業、東映はアニメと作品のマルチユースで稼いでいます。卸売のハピネットや旅行のHISは利益率が低めです。

歴史の違い

東映

  1. 1949年東京映画配給として設立されます。
  2. 1951年東横映画と太泉映画を合併し、社名を東映に変えます。
  3. 1956年日動映画(⁠今の東映アニメーション)を買収します。
  4. 1957年日本教育テレビ(⁠今のテレビ朝日ホールディングス)の設立に資本参加します。

ANYCOLOR

  1. 2017年東京都新宿区でいちからを設立します。
  2. 2018年VTuberグループ「⁠にじさんじ」が始動し、第1期の8名が活動を始めます。
  3. 2021年社名をANYCOLORに変え、英語圏の「⁠NIJISANJI EN」が活動を始めます。
  4. 2022年東京証券取引所グロース市場に上場します。

いま何に賭けているか

東映

使命は「⁠愛される『⁠ものがたり』を全世界に」です。2023年2月に策定した「⁠東映グループ中長期VISION TOEI NEW WAVE 2033」で、実写・アニメの映像事業を強化・拡大し、グローバル展開を加速するとしています。

ANYCOLOR

コーポレート・ミッションは「⁠魔法のような、新体験を。」です。ライブ配信での双方向のコミュニケーションで築くファンコミュニティを強みとし、所属VTuberの増加とサポート体制の拡充を両立して、コマースやプロモーションなどの活動領域を広げるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいANYCOLOR。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いANYCOLORのほうが景気の波に強い。

よくある質問

東映とANYCOLORはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東映が約646万円、ANYCOLORが約518万円。東映のほうが約128万円高い。
東映とANYCOLORはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東映が61.2点、ANYCOLORが44.9点で、東映が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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