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丸大食品とエスフーズの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。水産・食肉・冷凍食品の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は丸大食品が約461万円、エスフーズが約492万円。エスフーズのほうが約31万円高い。
  • 月の平均残業は丸大食品が24時間、エスフーズが21.3時間。エスフーズのほうが月2.7時間少ない。
  • 売上高は丸大食品が2,384億円、エスフーズが4,723億円で、エスフーズが約2.0倍の規模。

数字で比べる

丸大食品エスフーズ
働きやすさの点数49.7点(⁠C)52.6点(⁠B)
平均年収594万円(⁠41.6歳)574万円(⁠37.1歳)
30歳換算年収約461万円約492万円
月の平均残業24時間21.3時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数17.1年10.6年
売上高2,384億円4,723億円
売上に対する利益の割合3.3%(⁠経常利益)2.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.09倍1.32倍
従業員数(⁠単体)668人893人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は丸大食品が3.3%、エスフーズが2.5%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びは丸大食品が1.09倍、エスフーズが1.32倍で、勢いはエスフーズが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は丸大食品が49.7点、エスフーズが52.6点で、エスフーズが上回る。

何で稼いでいるかの違い

丸大食品

丸大食品は、ハム・ソーセージや調理加工食品をつくる加工食品事業と、牛肉・豚肉・鶏肉などの食肉事業を営む会社です。1954年に小森敏之が大阪市福島区で魚肉ハム・ソーセージの製造販売を創業しました。

売上の約67%が加工食品事業(⁠ハム・ソーセージ、レトルトなどの調理加工食品、デザート・飲料)で、利益率は約4%です。

エスフーズ

エスフーズは、食肉の生産・加工・卸売から小売・外食まで、食肉流通の川上から川下までを一貫して手がける食肉会社です。牛内臓肉製品「⁠こてっちゃん」で知られ、米国ネブラスカ州にも食肉の加工会社を持っています。1967年に創業者の森島征夫が兵庫県尼崎市でスタミナ食品を設立しました。

売上の約93%が食肉等の製造・卸売事業で、セグメント利益率は約2.3%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • ニッスイ、ニチレイ、Umios(⁠旧マルハニチロ)は、いずれも戦時中の水産統制令で設立された統制会社を前身に持ちます。日本水産の漁撈部門を中心にできた会社の冷蔵・販売部門が、今のニチレイになりました。
  • 水産の会社も、今の稼ぎ方はさまざまです。ニッスイは食品事業が売上の約55%、Umiosは卸売市場を含む食材流通が約71%、極洋は水産物の買付・加工・販売が約58%、ニチレイは冷蔵倉庫などの低温物流が利益の半分近くを稼いでいます。
  • ハム・食肉の会社は、食肉が中心の会社(⁠伊藤ハム米久、スターゼン、エスフーズ)と、ハム・ソーセージなどの加工食品が中心の会社(⁠プリマハム、丸大食品)に分かれます。

会社を見分ける軸

  • 利益率(⁠すべて経常利益):ニチレイ約5.6%、ニッスイ約4.6%、丸大食品約3.3%、極洋約3.0%、Umios約2.8%、伊藤ハム米久ホールディングス約2.8%、スターゼン約2.5%、エスフーズ約2.5%、プリマハム約2.4%です。
  • 何から始まったか:ニッスイはトロール漁業、極洋は捕鯨、Umiosは林兼商店の水産部門と捕鯨会社、ニチレイは製氷・冷蔵の統制機関、スターゼンは役牛の売買、プリマハムは金沢の竹岸ハム商会、丸大食品は魚肉ハム・ソーセージから始まりました。
  • 海外とのつながり:ニッスイは米国・チリ・ニュージーランドなどに展開し、海外所在地売上高比率が41.2%です。伊藤ハム米久はニュージーランドのANZCO FOODSを持ち、スターゼンは日本産和牛と豪州Wagyuで海外市場に挑戦しています。

歴史の違い

丸大食品

  1. 1954年小森敏之が大阪市福島区で魚肉ハム・ソーセージの製造販売を創業します。
  2. 1958年株式会社に改組し、丸大食品とします。
  3. 1961年畜肉ハム・ソーセージの製造販売を始めます。
  4. 2011年マルシンフーズを買収します。

エスフーズ

  1. 1967年森島征夫が兵庫県尼崎市でスタミナ食品を設立し、内臓肉の販売を始めます。
  2. 1972年米国から内臓肉の開発輸入に成功します。
  3. 1982年牛内臓肉製品「⁠こてっちゃん」を発売します。
  4. 1989年米国ネブラスカ州に、丸紅などとの合弁でFREMONT BEEF COMPANYを設立します。

いま何に賭けているか

丸大食品

社是は創業社長の言葉「⁠至誠通天」です。毎年改定するローリング方式の中期三ヵ年経営計画(⁠2026年4月〜)で、「⁠新たな顧客価値の創造」「⁠収益構造の改革」「⁠事業領域の拡大」「⁠人財の育成」「⁠持続可能な社会への貢献」の5つの基本方針を掲げています。ハム・ソーセージではウインナーの販売拡大、調理加工食品ではレトルトや冷凍食品の拡大を進めるとしています。

エスフーズ

経営ビジョンは「⁠バラエティーミート世界一、食肉日本一」です。連結売上高5,000億円、経常利益200億円の早期達成を目指し、国内外で食肉の一貫したサプライチェーンづくりを進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方でエスフーズが上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいエスフーズ。

よくある質問

丸大食品とエスフーズはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は丸大食品が約461万円、エスフーズが約492万円。エスフーズのほうが約31万円高い。
丸大食品とエスフーズはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は丸大食品が24時間、エスフーズが21.3時間。エスフーズのほうが月2.7時間少ない。
丸大食品とエスフーズはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は丸大食品が49.7点、エスフーズが52.6点で、エスフーズが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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